片岡亀蔵さんは、独特の存在感で
多様な役を演じられる貴重な歌舞伎役者さんです。
その片岡亀蔵さんが不慮の事故死を遂げたと聞き
ショックで頭がぼーっとしています。
亀蔵さんのいない舞台の穴はとてつもなく大きい・・・
悲しいですが、片岡亀蔵さんについて
記憶に残していただけるよう記事を書いていきます。

片岡亀蔵の家系図
片岡亀蔵さんは、松島屋というお家の役者さんです。
松島屋というと、片岡仁左衛門さんのお家を思い出しますが
あちらは松嶋屋、字が違う通りお家も違います。
お父様は、五代目片岡市蔵さんといい歌舞伎役者でした。
その名前はお兄様が継いでいて
六代目片岡市蔵さんがその人です。
お祖父様も、四代目片岡市蔵、
ということで、代々片岡の名で役者をやってきたお家です。
お父様の代は、
七代目松本幸四郎一座で芝居をし、
その後11代目市川團十郎の門下で芝居をしてきたそうです。
この松島屋は、名脇役と言われる役者さんの家で
片岡亀蔵さんもまさにそのお一人。
亀蔵さん自身は、二代目尾上松緑さん、初代尾上辰之助さんから
学んで芸を磨いてきたお方です。
中村座でもお馴染みの存在なので、
中村勘三郎さんとも息があったのではないかなと思います。
ちなみに、お姉さまは一般人で
落語家に嫁いでいるとのことです。
片岡亀蔵のwikiプロフィール
片岡亀蔵さんの簡単なプロフィールを以下に記載します。
片岡亀蔵(かたおかかめぞう)
本名:片岡二郎(かたおかじろう)
生年月日:1961年9月15日
没年月日:2025年11月24日(享年64歳)
屋号:松島屋
定紋:銀杏の丸
初お目見え:1965年12月『忠臣蔵』の天川屋義平の一子・由松役で片岡二郎の名で初お目見え
襲名:1995年11『弁天小僧女男白浪』の丁稚三吉ほかで四代目片岡亀蔵を襲名
もっともっと、たくさんの役ができるはずでした。合掌
片岡亀蔵の妻は?子供は何人?
片岡亀蔵さんには奥様がいらっしゃいます。
元福岡放送の女子アナの中村明美さんです。
結婚するまでは、
ジャーナリスト、ディレクターとして
バリバリ仕事をしていらっしゃいました。
テーマは子育てです。
ドキュメンタリー番組も制作していたというので
相当仕事に熱心だった女性だと思います。
結婚後は、片岡明美の名で現代社会の心得やマナーなどを
講師として教える仕事もしていらっしゃいます。
お子さんは公表されていませんが、
すでに成人した娘さんがいらっしゃいます。
とても可愛がっていらしたそうです。
ただ、あとを継ぐお子さんはいらっしゃらないようです。
片岡亀蔵、火災に巻き込まれ不慮の死は歌舞伎界の大損失!
11月24日、三連休の最終日に悲しいニュースが届きました。
片岡亀蔵さんが、火災に巻き込まれて死亡したというものです。
報道によると、
11月24日の午前4時ごろ、
東京都東京都足立区東伊興の3階建て菓子工場兼住宅から出火し、
3階の住居部分約30平方メートルを焼いた。
3階から男性2人が救助され、病院に搬送されたが、
このうち1人が間もなく死亡した。もう1人は意識はあるという。
この死亡した方が片岡亀蔵さんだったのです。
なんで、そんなところに亀蔵さんがいたのか・・・
どうやら、この住宅に住んでいた兄弟の
弟の方が亀蔵さんと知り合いで
それでここにいたようです。
とはいえ、私には全く理解できません!!
翌月には、南座の顔見世芝居で大事なお役を務めることになっていたのに!!
「俊寛」の瀬尾、亀蔵さんの悪役はめちゃくちゃ人間味があって
それでも悪くて、私は大好きだったのに、、、
11月24日の亀蔵さんの公式ブログには、
「美術展ナビ」の取材に着用するモジュラージャケットについて
書いた記事が掲載されていました。
亀蔵さんは、まだまだ生きて務めるお役がたくさんあったのに!
なんで、友人とはいえ、他者の家で火災に巻き込まれなければならないのでしょう。
悲しすぎます、悲しすぎます、悲しすぎます。
【訃報】東京・足立区の火事で死亡したのは歌舞伎俳優・片岡亀蔵さんと判明https://t.co/sW1gXQrsqI
24日未明、製菓工場兼住宅で火事があり、男性2人が病院に搬送され、1人の死亡が確認された。死亡したのは歌舞伎俳優の四代目・片岡亀蔵さんで、知人で住人の男性はケガをしたが意識はあるという。 pic.twitter.com/9dzhkovai7
— ライブドアニュース (@livedoornews) November 24, 2025
片岡亀蔵の父親も事故死?親子二代の不幸とは、、
片岡亀蔵さんのお父様である
五代目片岡市蔵さんも、
実は不慮の事故でお亡くなりになっています。
五代目片岡市蔵さんも、名脇役で、
河内山の北村大膳、熊谷陣屋の梶原景時、
仮名手本忠臣蔵の鷺坂坂内などを当たり役とされていました。
片岡亀蔵さんもかなり性格的に濃い役者さんでしたが、
お父様もなかなかの存在感だったそうです。
その片岡市蔵さんは、1991年6月30日に
営団地下鉄(現在の東京メトロ)千代田線の湯島駅にて
転落死をされています。
この当時も大きなショックでした。

それから36年後、その息子さんの
片岡亀蔵さんが火災という事故に巻き込まれて
不慮の死を遂げてしまったのです。
親子二代目でのこの最期は
なんともいえない不気味な因縁も感じます。
何を言っても片岡亀蔵さんはもう舞台に立つことがありません。
まだまだお芝居を見られると思っていた私はとても悲しいです。
そして、今まで素敵なお芝居で感動をくださったことに
心から感謝申し上げたく思います。
片岡亀蔵さん、どうぞ安らかにお眠りください。
今まで本当にありがとうございました。

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