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新春浅草歌舞伎2026スケジュール、演目、あらすじ、観劇感想も!

公演情報
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若手歌舞伎役者の登竜門とも言われる「新春浅草歌舞伎」。

2026年も浅草公会堂で開催されます。

中村橋之助さん、中村莟玉さん中心に、

若手花形役者6名が、芸を凌ぎ合う姿にワクワクします。

令和8年の新春浅草歌舞伎について演目やあらすじ、上演スケジュール、

おすすめの座席と感想もまとめてお伝えします。

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新春浅草歌舞伎の演目・配役・簡単あらすじ

新春浅草歌舞伎は第一部と第二部に分かれていて

それぞれ演目が違います。

共通しているのが、

お芝居の前の「お年玉」と呼ばれる役者さんからのご挨拶。

日替わりなので、誰の挨拶が当たるかも楽しみなのです。

それでは、それぞれの部の演目と配役、

簡単なあらすじを紹介します。

新春浅草歌舞伎第一部の演目、配役、簡単なあらすじ

お年玉〈年始ご挨拶〉

*出演役者が日替わりで務めるご挨拶

個性が感じられる一言に興味がそそられます。

一、梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)

鶴ヶ岡八幡社頭の場

〈配役〉

梶原平三景時   市川 染五郎

俣野五郎景久   市川 男寅

奴菊平      中村 鶴松

囚人剣菱呑助   中村 吉兵衛

六郎太夫娘梢   尾上 左近

大庭三郎景親   中村 橋之助

青貝師六郎太夫  中村 又五郎

〈あらすじと見どころ〉

早春の鎌倉八幡宮に、源頼朝らを石橋山で破った

平家方の武将・大庭三郎景親(おおばさぶろうかげちか)と

俣野五郎(またののごろう)兄弟、

梶原平三景時(かじわらへいぞうかげとき)が参詣し語らっているところに

青貝師(螺鈿細工の職人)六郎太夫(ろくろだゆう)と

娘梢(こずえ)が訪ねて来て、大庭に家宝の刀を買ってほしいと頼みます。

大庭は梶原に刀の目利き(鑑定)を頼むと、

梶原は一目見て「天晴れ稀代の名剣」と賞賛します。

大庭は大喜びで買おうとしますが、

俣野が横からその真偽を疑い口を出すため、

二人重ねて一刀に斬る「二つ胴(ふたつどう)」を試すことになります。

しかし、試し斬りにできる死罪となった囚人は1人しかいないので

それは難しく刀の購入に渋い顔を見せる大庭。

すると六郎太夫は、刀の検分書があると娘を家に使いにやってから、

自ら犠牲になるから二ツ胴の試し斬りをしてくれと言います。

梶原が試し斬りをすることになり、

戻ってきた梢が驚き嘆く前で、梶原は呑助と六郎太夫を重ねて斬ります。

しかし、斬れたのは上の囚人のみ

大葉兄弟は偽の刀と嘲その場を立ち去ります。

しかしこれは、わざと失敗したように見せた梶原の策略でした。

梶原は父娘が刀を売るのは源頼朝再挙の軍資金調達のためだと見抜き、

二人に自分の本心は源氏方にあることを明かします。

そして刀が名剣である証拠に、

神前の手水鉢を一刀両断にして見せるのです。

喜ぶ父娘に刀を買い上げる約束をして、

連れだって屋敷へ帰って行くのでした。

・・・・・・・・・・・・

このお芝居は、クライマックスの刀の試し斬りの型が

演じる役者によって違います。

吉右衛門型は客席に背を向け斜めから斬る、

羽左衛門型は井戸の向こう側に立ち正面を向いて斬った後、井戸を飛び越して前に出ます。

初役の市川染五郎さんにとって故中村吉右衛門さんは大叔父様でしたし、

六郎太夫役の中村又五郎さんは播磨屋なので、

吉右衛門型を継ぐのかなと思うところです。

また、父思いの梢を尾上左近さんがどう演じるのかも

楽しみなところです。

二、上、相生獅子(あいおいじし)・下、藤娘(ふじむすめ)

〈相生獅子 配役〉

姫  中村 鶴松

姫  尾上 左近

〈あらすじと見どころ〉

二人の姫が恋しく思う男を思い

恋心を舞って見せます。

その姫に獅子の精が乗り移り

毛を振り立てて激しく舞い踊ります。

・・・・・・・

獅子が出てくる舞踊のことを石橋物といいますが

この相生獅子はその中でも女性の姿で舞うという

珍しい演出となっています。

鶴松さんも左近さんも姫の美しさには定評があるところ、

どんな女獅子が見られるか興味津々です!

〈藤娘 配役〉

藤娘  中村莟玉

〈あらすじと見どころ〉

藤の花の精が若い女性の姿になり

恋心を舞い踊ります。

恋の始まりの浮かれ心

浮気男を責める心、恋しい男を引き留めたい心など

様々な様相を見せて舞うのです。

・・・・・・・・・

映画「国宝」で話題になった「藤娘」。

中村莟玉さんは、一般家庭から中村梅玉さんの

芸養子となり活躍が注目される歌舞伎役者さんです。

まさに「国宝」に合わせた配役?

しっとりとした莟玉さんの魅力を味わいたいものです。

新春浅草歌舞伎第二部の演目、配役、簡単なあらすじ

お年玉〈年始ご挨拶〉

*出演役者が日替わりで務めるご挨拶

個性が感じられる一言に興味がそそられます。

出演が決まったらお知らせします。

一、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)

近松門左衛門 作 土佐将監閑居の場

〈配役〉

浮世又平後に土佐又平光起 中村 橋之助

女房おとく    中村 鶴松

将監北の方    中村 歌女之丞

土佐将監光信   中村 橋吾

狩野雅楽之助   市川 染五郎

土佐修理之助   市川 男寅

〈あらすじと見どころ〉

大和絵の一派、土佐派の総帥である土佐将監光信の邸の近くで、

ある日、近隣の百姓たちが、土佐将監のところまで、

藪の中に虎が逃げ込んだと訴えにきます。

弟子の修理之介が

こんなところに虎などいるわけはないと

言うものの将監、北の方の命令で

近くの藪を探すことにします。

そこに現れた虎、

しかし、将監はそれを、実物ではなく

狩野元信が書いた虎の絵から抜け出した虎であろうと見破ります。

絵であれば、消して見せると修理之介が、見事に虎の姿を消すことに成功します。

そのことに感心した将監は、修理之介に土佐の名字を名乗ることを許すのでした。

日暮れごろ、修理之介の兄弟子である浮世又平が、

女房おとくとともに、将監の元を訪れ、

自分にも土佐の名字をと懇願します。

生まれつき吃りのある又平は、思いをうまく伝えられないものの、

おとくの助けも借り身振り手振りでその思いを伝えるのです。

しかし、将監は又平の願いをはねつけ、

又平夫婦は悲嘆の涙に暮れます。

そこに、狩野元信の弟子である雅楽之介が現われ、

元信の姫の窮地を知らせ、助けを求めます。

自分をその助けに、、とも懇願する又平ですが、

その願いもはねつけられ、

絶望した夫婦は死を覚悟するのです。

この世の名残に、手水鉢に自画像を残そうと、

渾身の筆を振るう又平。

別れの水杯をすくおうとしたおとくは、

手水鉢の裏に通り抜けた自画像を発見して驚きます。

又平の執念が、起こした奇跡、

それを見た将監は、ようやく又平に名字を名乗ることを許すのでした。

そして、姫救出の一因にも加えられることとなり、

新しい着物と大小の刀も譲り受けます。

喜ぶ又平、

おとくが打つ鼓に合わせて出発の舞を舞います。

すると、又平の言葉もスルスルと出てきます。

又平、おとく、ともに喜ぶ中、又平は出発するのでした。

*「傾城反魂香」について詳しくこちらにまとめたのでよかったらお読みください。

傾城反魂香【歌舞伎】あらすじ・登場人物・見どころを紹介!
「傾城反魂香」、読み方が難しいですね。「けいせいはんごんこう」と読みます。歌舞伎では、三段構成の中の上の段に当たる土佐将監閑居の場(とさしょうかんかんきょのば)がよく演じられる人気演目となっています。その原作、あらすじ、見どころなどをお伝え...

・・・・・・・

夫婦の情愛が心を打つ名作です。

中村橋之助さん、中村鶴松さんが

どんな夫婦像を見せてくれるのか

楽しみです。

2年前には、中村歌昇さん、中村種之助さんが

演じたばかりのお芝居なのですが、

お正月らしく最後はめでたい気分になれるところが

とてもいいですね。

二、男女道成寺(めおとどうじょうじ)

〈配役〉

白拍子桜子実は狂言師左近 尾上 左近

強力     中村 橋之助

強力     市川 染五郎

白拍子花子  中村 莟玉

〈あらすじと見どころ〉

桜満開の道成寺で鐘供養の行われる日のこと。

集まった所化たちのところに桜子、花子という

2人の白拍子がやって来て、

鐘を拝ませてほしいと頼みます。

女人禁制でしたが、鐘供養の奉納の舞を舞うなら許すと言われ、

さっそく2人は舞い始めます。

ところが、桜子の烏帽子が落ちてしまい、

実は左近という狂言師であるとわかります。

帰ろうとする左近でしたが、

踊りを所望する所化たちが引き留めます。

花子が恋に目覚めた娘心を手拭いを使いながらしっとりと踊ると、

左近も登場して男女の恋のもつれを描き出します。

続いて、鞨鼓や鈴太鼓を打ち鳴らしながら軽快な踊りを見せる2人でしたが、

テンポが急に速まったかと思うと鐘の中に飛び込み、

蛇体となってその本性を顕しました。

実は2人は、愛する安珍との恋が成就せず、

嫉妬の念から蛇体となり、

道成寺の鐘に巻き付いて中に身を潜める安珍を焼き殺し、

自らも息絶えた清姫の怨霊だったのでした。

・・・・・・・・

道成寺ものも人気の演目、

映画「国宝」では「京鹿子二人娘道成寺」が注目を浴びました。

この「男女道成寺」は

男性狂言師と白拍子花子のペアでの踊りです。

尾上左近さんが途中から男の踊りになるところ、

どうなるのかすごく興味あります。

最後は蛇ですが、華やかな踊り!

やっぱり見てみたいですよね。

藤娘も道成寺も中村莟玉さんが舞うので、

やっぱり国宝を意識してるんじゃないかと思っちゃいます。

新春浅草歌舞伎上演スケジュール

新春浅草歌舞伎は、午前の部と午後の部で出し物が変わります。

誰をみたい、何をみたいという

希望がある方は内容をチェックしてから行かれることを

おすすめします。

午前の部は11時開演、午後の部は15時開演です。

休憩も含め全体で、大体2時間半ほどではないかと思います。

部ごとの上演時間は、発表されたら追記しますね。

日程は、こちらを参考になさってください↓

 

新春浅草歌舞伎座席表、おすすめは?

新春浅草歌舞伎は、浅草公会堂で上演されます。

一般の劇場ですが、花道も鳥屋も設置されるので

歌舞伎らしい劇場の雰囲気を味わえます。

それほど広くないので1階は

後方席でもよく見えます。

ちょっと平坦なので前が見づらく感じることもあります。

二階三階は、ちょっと高めの手すりがあり

意外と最前列が見づらいこともあります。

二階は3列目のまえにも手すりがあるので要注意。

加えて、2階3階ともに両端は見づらいです。

とは言っても、全く見えないわけではありません。

どのお席も、歌舞伎座に比べるとお安いので

お値段が気になる方でも1階席を選べますよ。

座席表はこちらをご覧ください↓

新春浅草歌舞伎の感想

新春浅草歌舞伎は、歌舞伎のお芝居に加えて

浅草のお土産を購入したり、

ロビーから浅草の景色を眺めたりと

色々な楽しみ方があります。

私もお芝居と一緒に浅草見学を

毎年楽しんでいます。

2026年の公演も観劇するので、

観劇後にこちらに感想を追記していきますね!

ここまでお読みくださり、ありがとう存じまする。

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