月刊で、歌舞伎に関する情報を多数掲載している雑誌「演劇界」。
公演中止が相次ぐ中、6・7月は合併号、本日店頭販売となりました。
早速、手に入れ中を見て歌舞伎ロスの私は、
とっても感動してしまいました。
その内容、感想をお伝えします。
「歌舞伎俳優から皆さまへ」117人がメッセージ 「演劇界」6・7月合併号で特集
中日スポーツさんにご紹介いただきました。ありがとうございます!https://t.co/0vmXUJCQNI
— 演劇界*歌舞伎専門誌* (@engekikai) May 28, 2020
演劇界6.7月号は市川海老蔵のインタビューもある
演劇界6・7月号の巻頭インタビューは、市川海老蔵でした。
コロナがなければ、
今頃、13代目市川團十郎白猿襲名で大忙しだった海老蔵さん。
インタビュアーは、アナウンサーの中井美穂さん。
これは、襲名公演延期が発表される前の
3月20日に行われたということ。
ですから、襲名への意気込みが伝わってくるものになっています。
自身と父との関係と、父となった自分の子どもたちへの思いと、
重なるように話している部分が印象に残りました。
父、故12代目市川團十郎への思いが
ひしひしと伝わってくる場面もありました。
その中で、「新しい歌舞伎」という言葉が
胸に刺さりました。
僕が今、新しいことをやっているのは、多くの方に歌舞伎を見ていただきたいからこそで、それもやらないといけない。
けれど古典で、お客様おひとりおひとりの中に新しい何かが芽生える歌舞伎こそが新しい。
それを表現できる役者を目指したいです。
3月の頃よりも、もっと情勢は深刻になってしまい、
團十郎襲名披露も、いつになるか未定です。
しかし、この機に、「新しい歌舞伎」をめざす歌舞伎役者が
声を上げていることも事実です。
この記事では触れられてはいませんが、
今の海老蔵が考える新しい歌舞伎のあり方を
もっと聞いてみたいなあと思いました。
演劇界6.7月号は、歌舞伎役者のベスト1
演劇界6.7月号のイチオシは何と言っても、
「歌舞伎俳優から皆さまへ」と題した特集です。
歌舞伎役者117名の思い出に残るひと役の写真と
それにまつわる思い出や、今の心境を寄せてくださっています。
幹部俳優に加えて、
お子さんたちやお弟子さんたちまで、
かなりのボリュームです。
1ページにカラー写真とコメントという構成なので、
役者さんの魅力や、役への思いが伝わります。
これをパラパラと眺めるだけで、
癒されるなあと思いました。
演劇界6.7月号を読んだ感想
ああ、これ見たよ!
これ、見逃していたんだ!
きゃ~そんな昔のものまで!
と、大きな独り言を言いながら、
ページをめくりました。
役者さんが選んだひと役は、
「やっぱりね!」と思える当たり役もあれば、
「なぜにこれ?」と思える役もあります。
その役へのコメントを読んで初めて、
役者の思いを知り、
じわあと胸にあたたかいものが広がる思いもします。
松本白鸚、松本幸四郎がともに「勧進帳」の弁慶をあげていたことに、
高麗屋の芸の血筋を見た思いがしました。
中村屋は見開き1ページに、
中村勘九郎、中村七之助、中村勘太郎、中村長三郎の桃太郎が・・・。
白黒写真で、18代目中村勘三郎の桃太郎もあり、
ここも皆が大切にしている芸ということに
じ~~~んとしてしまいました。
このページ見ただけで、
心が洗われるというか温かくなるというか、
なんとも言えない感動を味わいました。
市川海老蔵のインタビューからは、
一世一代の大イベントへ向かう粛々たる姿勢を見ることができ、
もっともっと応援したい気持ちになりました。
幸四郎の千一夜は、ちっともわけがわからない。
ヘラヘラ笑って終わりました。
これは才能だなあ~~~
こんなにオチがない、筋がない、話を書けるってさすが日本藝術院賞!!
1冊1750円(税含む)ですが、
カラーですから、保存版ですよ。
歌舞伎ロスの方も、役者好きの方も、イケメン好きの方も、
ぜひ一冊いかがでしょう?
演劇界6.7月号はどこで買えるの?
じゃあ、その「演劇界6・7月号」はどこで買えるのか?
ってことです。
普段私は、歌舞伎座内の「かおみせ(地下1階)」か、
楽座(5階)で購入します。
こちらは、現在休業中ですが、6月1日から営業するようです。
それ以外は、GINZA SIXの6階にある蔦屋書店で
購入します。
銀座まで行けないよって時は、
演劇界のサイトからネット購入をします。
こちら↓
1冊お手元に、、、お勧めしますよ。
読んでくださり、ありがとう存じまする。
早く歌舞伎を観たいにゃあ~
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