大富豪同心2、とうとう終わってしまいました・・・
第9話、つまり最終話まで、ハラハラしましたが、いつも微笑ましく心温まるドラマでした。
最終話「天下一の放蕩者」について、あらすじや視聴した感想をお伝えします。
大富豪同心2第9話「天下一の放蕩者」のあらすじ
卯之吉が、何者かによってさらわれてしまい、
幸千代は、夜遅く甘利備前守の屋敷を訪ね、そのことを告げます。
おそらく、その富士島ではないかと
見当はつくものの確証はなく思案します。
そんな時、夜更けにも関わらず将軍より登城せよと連絡がきます。
もしや、将軍に何かあったのでは、、と
不安に駆られて甘利備前守は駆けつけます。
幸千代は、卯之吉を探さなくては、と出て行こうとしますが、
短慮は控えるようにと美鈴が止めます。
甘利が登城すると、病に伏していたはずの家政が
米の価格が上がり、町民が困っているとのことを嘆き、
ご金蔵を開くことを決意します。
なぜか、将軍は卯之吉から、町での騒動を聞いたということなんですが・・・。
三国屋では、徳右衛門は卯之吉がさらわれたことを知り、
昔の富士島との因縁を思い出します。
翌朝、美鈴のところに幸千代が現れ、
卯之吉を救い出しに行くと告げ、出て行きます。
真琴姫は、美鈴にその胸の内を尋ねますが、、、。
ご金蔵は開かれますが、卯之吉の行方は知れません。
南町奉行所には幸千代が現れ、卯之吉捜索の手はずは自分が出すと言い切ります。
途方にくれる荒海の親分たちのところに、
富士島が寺に入ったと報告があります。
その寺では、富士島と弟の住吉屋が
最後の策に打って出ようとしています。
そこに現れた救出部隊、
しかし、卯之吉は幸千代と勘違いされたまま、
富士島の手の下にあります。
とうとう正体を現した富士島、住吉屋。
しかし、人質が幸千代だと思っていた二人は、
卯之吉の口から、自分は身代わりと聞かされて大慌て。
いっそのこと、殺してしまえという富士島たち、
危機一髪のところ、幸千代が代わりに卯之吉になる、と
言いに来たのです。
もちろん、周囲の者たちは幸千代を止め流のですが、
幸千代は、卯之吉が自分に大切なことを教えてくれた、
さらには、自分の身代わりになってくれたといい、
もし、卯之吉の身に何かがあれば自分は天地の間で生きられないといい、
皆が止めるのも聞かずに、自ら囚われに行くのでした。
人質になってしまった幸千代。
代わりに卯之吉は救い出されます。
夕方、甘利備前守の屋敷に
甲州に行っていた源之丞と徳右衛門がやって来ます。
源之丞の話では、甲州は御公儀への恨みが強いことがわかります。
また、甲州金を使った偽金造りをしていることも発覚するのです。
それを仕切っているのは富士島姉弟、
実は、その昔、富士島を大奥に入れたのが徳右衛門だったのです。
武田の血を引く両替商の娘お藤は、
両替商をしていた父が、幕府が甲州金を相場より安く買い上げたことから、
店の経営が立ち行かなくなり店も父親も失ってしまったという過去を背負っていました。
お藤の父親と取引をしていた、若き日の徳右衛門は、
何かの力になると約束していたため、
お藤から御公儀への嘆願の手助けをして欲しいと言われてしまったのです。
しかし、まだ力がなかった徳右衛門にはそれができず、
お藤に大奥へのご奉公を進めたのです。
その後、大奥のお年寄りに上り詰めたのでしたが、
お藤の将軍家への恨みは消えていなかったのです。
幸千代は
御公儀への恨みから自分を狙ったのか、と問いただしますが、
富士島は、徳川共々江戸が潰れて仕舞えばよいといい切ります
そんなところへ、卯之吉が大筒を持って現れます。
大筒で壁をぶち破ろうという魂胆です。
大筒を構える弥五郎と源之丞、
二人がぶっ放した玉で
空いた穴から、捕り方が一気になだれ込みます。
境内は大立ち回り、
捕り方たちの勢いに富士島たちは押され気味です。
そこへ駆けつける美鈴と真琴姫。
しかし、猿喰六郎右衛門が、幸千代が囚われている蔵に火をつけてしまいます。
燃え盛る炎へ向かって走り出す真琴姫とそれを追う美鈴。
蔵の中では右往左往する住吉屋、
富士島は覚悟を決め、逃げようとはしません。
そこへ、現れた真琴姫と美鈴が蔵の中にいる幸千代を救い出します。
しかし、そこに猿喰六郎右衛門城が現れ、
美鈴は二人を逃し自分はそこに止まります。
戦いの末、猿喰六郎右衛門を倒した美鈴ですが、
蔵には火が周り逃げ道を失います。
「もう一度会いたかったなあ」と呟く美鈴。
そこに、大筒を抱えた卯之吉が現れ、
壁に穴を開けて、美鈴を間一髪で助け出します。
腕の傷を解放してもらいながら、
「きっと助けに来てくれる、と心のどこかで信じていました。」
と告げる美鈴。
「自分の幸せは剣術だけど、卯之吉のそばにいるのも幸せ、
どちらかを選ぶことはできない」と言います。
それを聞いた卯之吉は、
「どちらか一つという私が間違っていた。
2つとも手に入れればいいんですね。剣術も私も、
美鈴さんの幸せが私の幸せです。」
という卯之吉。
なんかいい感じです。
翌日、住吉屋は捕らえられたものの、
富士島の遺体は見つからず、騒動も収まります。
尾張藩の屋敷では、
富士島が命を落としたことを聞き「あずかり知らぬ」という坂田。
将軍に謁見した幸千代と甘利備前守。
幸千代は、甲州の民のために力を尽くすこと、真琴とも婚儀を進めることを報告します。
そしてここで思わぬ事実が発覚。
なんと、御典医の付き添いとして卯之吉が将軍の元へ行き、
身体を見て合う薬を調合してくれたとのこと
命を救ってくれた恩人が天下一の放蕩者、、と薬と笑います。
その夜、檜屋では上様からの振舞い酒でみんなが大騒ぎ。
それを見ている卯之吉、
「楽しいね~。みんなが幸せだと・・・。」と満足そう。
大富豪同心2第9話「天下一の放蕩者」のゲスト出演者
尾張藩坂田正重役:新藤栄作
猿喰六郎右衛門役:山口祥行
お藤:丹羽絵理香
若き日の徳右衛門:花戸祐介
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若き日の富士島のお話はちょっと胸が痛みました。
お藤、芯の強そうな女の子だったのに、
恨みから放たれなかったのが残念でした。
若き日の徳右衛門は、なんとなく卯之吉にも似てるかもっておもいました。
大富豪同心2第9話「天下一の放蕩者」の感想
いやあ、終わってしまいました。
心のオアシス、大富豪同心2。
第1作目から大好きで欠かさず見ていたこのシリーズ、
第9話までなんて短すぎます。
でも、最終話も期待を裏切らずとてもほんわかと感動するお話でした。
感動どころを紹介するとですね、
まずは、幸千代の変貌ぶりですね。
初めは、「不甲斐ないやつ」と見下げていた卯之吉が、
自分に大切なことを教えてくれたと命を救おうとするのです。
これ、1人二役だから、どっちも隼人さんなんですけど、
全然違う人に見えるんですよ。
表情も言葉の使い方も全然違います。
この違いを演じ分けている隼人さん、演技力が上がったんだなって
若い頃から比べてしまいます。
これが歌舞伎の見方でもあるんですよね。
役者の成長をずっと見ていくというもの、
だから、大富豪同心では1から同じ役柄の人は懐かしいなって思うけど、
役の中でも心情や言動の変化が出てきて、
その比較も見ていて面白かったところです。
ということで、
俳優さんお一人ずつの変容も見ていて楽しかったな。
次の感動どころとしては、
不甲斐ないはずの卯之吉の活躍です。
お医者様の弟子として将軍に謁見したり、
大筒を借りてきてそれをぶっ放したり、
なんだかマンガみたいな活躍でした。
剣が怖くても走れなくても
持ち前ののほほんさと知識と知恵で
難題を次々解決していく卯之吉はニューヒーローだなって思います。
最後の一言も泣けましたね、
「楽しいね~、みんなが幸せだと・・・。」って。
卯之吉は放蕩者ですけど、
自分の楽しさはみんなの幸せなんだってことなんですね。
だから、誰もが卯之吉を好きになっちゃうし、
悩むことなく思い切った行動ができるんですね。
そういう卯之吉の魅力が存分に楽しめた最終話でした。
さらに付け加えると、
レギュラー陣がまたまた素敵でした。
松也さん、幸四郎さんは、元々贔屓なので、
見ているだけで眼福でした。
それに加えて好感度アップしたのが
南町奉行所の自称猟犬村田です。
この方、強面だけど卯之吉のことをちゃんと認めているんです。
その認め方がまた面白くて、奉行所のやり取りを見るのも好きでした。
このシリーズはちょっとシリアスな村田さんでしたが、
人間味が深まって、益々素敵になったと思います。
まだまだ、感動どころはあるのですが、
話しているとキリがないのでこのくらいにしておきます。
気になった方は、絶対に見て欲しいドラマです。
私もオンデマンドでまた見ようって思います。
そして、地上波放映もお待ちしています。
大富豪同心2第9話「天下一の放蕩者」についてネタバレ紹介でした。
読んでくださりありがとう存じまする。
*大富豪同心とは?をまとめました
*その他の話はこちらにまとめていますよ
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