中村鶴松、一般家庭から、故十八代目中村勘三郎に気に入られて
歌舞伎役者として力をつけてきた若手役者です。
まだ24歳ですが、中村屋では、
中村勘九郎、中村七之助に次いで三人目の息子として、
活躍に期待がかかっています。
二代目中村鶴松のwiki的プロフィール
まずは、プロフィールから紹介しましょう
二代目中村鶴松プロフィール
中村鶴松 本名:清水 大希(しみず だいき)
生年月日:1995年3月15日
出身地:東京都(うまれは愛媛だそうです)
身長;165cm
体重:53kg
血液型:B型
屋号:中村屋
定紋:角切銀杏
愛称:鶴ちゃん、ツルマティ、大ちゃん
最終学歴:早稲田大学文学部映像演劇コース卒業
芸歴:2000年 「源氏物語」茜の上の弟、武麿役として本名で初舞台(歌舞伎座)
2005年 「菅原伝授手習鑑 車引き」の杉王丸役で中村鶴松を名乗る(歌舞伎座)
故十八代目中村勘三郎の部屋子となる
二代目中村鶴松、一般家庭から歌舞伎界へ、故中村勘三郎がせがれと・・・
中村鶴松は、歌舞伎の家の生まれではありません。
一般家庭に生まれ、
家族の意向で、3歳の時に児童劇団に入ったことが、
役者の道への一歩となりました。
5歳の時に受けたオーディションが、
歌舞伎座で上演された「源氏物語」です。
そこで、歌舞伎の楽しさにのめり込んだとか・・・
子どもながらにも、きっとその魅力を感じたということでしょう。
子役を経験していくうちに、
運命の出会いがあります。
故十八代目中村勘三郎です。
「鼠小僧」で同じ舞台に出演した時のことでした。
勘三郎から、
「おまえ、うちの子になったらいいね。」
と言われたそうです。
勘三郎には、二人の息子がいます。
中村勘九郎、中村七之助、
3人目のせがれとして、勘三郎の部屋子になるのです。
https://twitter.com/tsuru_18/status/919570021487017984
鶴松は、勘三郎のことを、「のりぱぱ」と呼んでいたそうです。
うちの子に・・・と言った勘三郎、
役者として、しっかり育てなければという思いもあったのでしょう。
稽古や舞台では、とても厳しかったそうです。
それも、自分の力になると思い、
必死に食いついていったそうです。
そんな鶴松に、勘三郎は、
「鶴松の先祖は歌舞伎役者だったんじゃない」と
言ったこともあるとのこと。
これは嬉しい褒め言葉だったでしょうね。
しかし、その「のりぱぱ」こと勘三郎は、
鶴松が18歳の時に急逝します。
その時は、大学受験目前でしたが、
心配で不安で、勉強が手につかなかったと言います。
4年後、卒業を前にした鶴松はツイッターに
こんなことを呟いています。
昨日はのりぱぱの祥月命日でした。四年前はショック過ぎて受験前なのに何も手につかなくて、もうそれから四年も経っていまでは卒論かあ。はやいなあ。いつも天国で見守ってくれてると思ってこれからも頑張らなければ。
本当に父親だったんですね、十八代目中村勘三郎。
顔がまんまるになってきた pic.twitter.com/WwosWhubQ1
— 中村鶴松 (@tsuru_18) February 4, 2017
二代目中村鶴松、歌舞伎役者として人気実力ともに上昇中
2018年、中村鶴松は名題に昇進します。
色々な役を積み重ね、大きな舞台での大きな役も増えてきました。
今年の3月は、中村七之助の舞踊公演で、相手役を務めています。
最近は、女形としての活躍が多いですね。
8月の納涼歌舞伎では、
第2部の「東海道中膝栗毛」で飯盛女郎のお蔦を演じていました。
宿場町で、2階の窓から顔を出し、
松本幸四郎演じる弥次郎兵衛とのやりとりが、
面白おかしく、話題になっていました。
そして、10月は巡業公演「錦秋特別公演」で、
「三ツ面子守(みつめんこもり)」 を任されています。
鶴松の実力が認められてのことだと思います。
鶴松のつぶやきをもう一つ紹介します。
最近女形やると七之助さんに似てると言われ立役やると勘九郎さんに似てると言われる。いま1番尊敬する2人に少しでも似てると言われると本当に嬉しい
もっともっと、大きく成長する役者だと思います。
何と言っても、勘三郎の3人目の倅です。
大きな役者になるまで見守りたいと思います。
読んでくださりありがとう存じまする。
*10月の「錦秋特別公演」については、こちらにも書いていますので、よかったらお読みください。