PR

2月歌舞伎座猿若祭の演目、配役スケジュール、感想も!2026

公演情報
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

歌舞伎座で2月の恒例となりつつある猿若祭

2026年の猿若祭も見どころがたくさんあります。

この記事では猿若祭って何?というところから

歌舞伎座2月公演の見どころや実際の感想、概要も含めて

お送りします。

スポンサーリンク

猿若祭二月大歌舞伎とは?

猿若祭ってなんなの?という疑問の声をよく聞きます。

猿若祭は、江戸歌舞伎発祥の由来から発生した

歌舞伎座の特別興行です。

寛永元(1624)年に初めて江戸の町に

幕府公認の芝居小屋が建てられました。

つまり、江戸歌舞伎創設、始まりで、

それを建てたのが初代の猿若(中村)勘三郎だったんです。

そこから歌舞伎が江戸の庶民にも親しまれるようになり、

今のように伝統芸能として私たちも楽しめるようになったというわけ。

そこで、それを祝い、さらにはますますの歌舞伎の発展を願い、

故17代目中村勘三郎さん中心に、昭和51(1976)年に立ち上げたのが

この「猿若祭」です。

それから今年、令和8(2026)年はちょうど50年の節目に当たります。

猿若祭50周年のお祝いも兼ねられているのかなあ?

今年で3年連続、通算7回目となる猿若祭は

中村屋に縁ある演目や役者が並びます。

ここに、中村鶴松さんの中村舞鶴襲名披露公演もあったのですが、

先日の事件によりこちらは延期?となっております。

その事件に水を刺されることなく、

賑やかにお祝いの舞台を楽しみたいと私は思っています。

 

歌舞伎座猿若祭2月大歌舞伎の演目、配役

それでは、ここからはその「猿若祭」

2月大歌舞伎の概要をお伝えしていきますね。

2月歌舞伎座猿若祭昼の部の演目、配役、見どころは?

昼の部は、ほんわかとしたお芝居と

華やかな舞踊劇が揃うお祝いにふさわしい舞台です。

贅沢な役者が顔を揃える昼の部を

おおらかな気持ちで観劇したいものです。

一、お江戸みやげ(おえどみやげ)

川口松太郎 作・大場正昭 演出

【配役】

お辻     中村 鴈治郎

阪東栄紫   坂東 巳之助

お紺     中村 種之助

角兵衛獅子兄 中村 歌之助

女中お長   中村 梅花

行商人正市  中村 寿治郎

市川紋吉   中村 歌女之丞

鳶頭六三郎  坂東 亀蔵

常磐津文字辰 片岡 孝太郎

おゆう    中村 芝翫

 

【あらすじと見どころ】

梅がほころぶ湯島天神の茶屋に

行商人のお辻とおゆうがやってきました。

江戸みやげにと茶店で芝居見学を勧められた二人、

お辻はなんと、小屋の人気役者・阪東栄紫に惚れ込んでしまいます。

お酒の力を借りて、栄紫を座敷に招いたところはよかったのですが

そこに栄紫と恋仲のお紺が逃げ込んできちゃうのです。

その理由を聞くと、さあ困った・・・

人の良いお辻は、二人のために

自分の思いを後回しにしてなんとか力を尽くします。

郷里に戻るおゆうとお辻に、最後はちょっとほろ苦いプレゼントが。

しっかり者のお辻が一目惚れしてめっちゃ女性らしくなってしまう

そんな姿がたまらなく可愛いです。

中村鴈治郎さんのお辻、きっと観たらハマりそうです。

 

二、鳶奴(とんびやっこ)

【配役】

奴     尾上  松緑

【あらすじと見どころ】

江戸の風俗舞踊です。

主人に頼まれてお使いに出た奴。

大事な初鰹を鳶にさらわれ、それを取り返そうと

あの手この手を繰り出します。

さて無事に取り戻せるのかな?

そんな様子を舞踊で表現してくれます。

尾上松緑さんの踊りは力強く、状況に合わせて

多様な変化を見せてくれます。

奴の奮闘ぶりをどう表現してくれるのかが

見どころだなあと楽しみにしています。

 

三、弥栄芝居賑(いやさかえしばいのにぎわい)

猿若祭五十年

猿若座芝居前

【配役】

猿若座座元     中村 勘九郎

猿若座座元女房   中村 七之助

男伊達       中村歌昇・中村萬太郎

中村橋之助・中村虎之助・中村歌之助

女伊達       坂東新悟・中村種之助

市川男寅・中村莟玉・中村玉太郎

呉服屋松嶋女将吾妻 片岡 孝太郎

猿若町名主幸吉   中村 芝翫

芝居茶屋扇屋女将お浩 中村 扇雀

猿若町名主女房お栄 中村 福助

呉服屋松嶋旦那新左衛門 片岡 仁左衛門

 

【あらすじと見どころ】

「芝居前」の場は、華やかでおめでたいひと幕です。

猿若座の前に座元が姿を見せると

そこに集まった人たちが歌舞伎の繁栄を祈って

それぞれに踊ったり祝ったりと

賑やかで楽しいひと時を過ごします。

弥栄とは益々栄えて欲しいという願いのこもった言葉。

その言葉の通り

豪華な役者たちが集う祝いの一幕を楽しみましょう。

猿若座の座元には、中村屋当代の頭である

中村勘九郎さん。

約400年前に猿若座を立ち上げた猿若勘三郎を彷彿とさせる

洒落た姿を見せてくれそうですね。

 

四、積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)

【配役】

関守関兵衛実は大伴黒主 中村 勘九郎

小野小町姫/傾城墨染実は小町桜の精

中村 七之助

良峯少将宗貞      八代目尾上 菊五郎

 

【あらすじと見どころ】

この作品は、映画「国宝」でも、

少年期の主人公の妖艶な演技で話題となりました。

中村勘九郎さんの関守、中村七之助さんの傾城墨染に

八代目尾上菊五郎さんの宗貞という顔合わせ。

想像するだけで美しいビジュアルが目の前をちらつきます!

雪の降り積もる逢坂山に咲き誇る、季節外れの満開の桜。

先帝の忠臣・良峯少将宗貞のもとへ、恋人の小野小町姫が訪ねてきます。

桜を守る関守の関兵衛は二人の馴れ初めを聞き、取り持ちますが、

実はこの関兵衛の正体こそ、天下を狙う大伴黒主だったのです。

宗貞と小町姫の仲睦まじさを描く華やかな前半から、

関兵衛を口説く傾城墨染が姿を現し、それぞれが本性を現すぶっ返りの後半まで、

ドラマティックな展開の舞踊劇はこの機会に絶対に観たい演目です。

 

2月歌舞伎座猿若祭夜の部の演目、配役、見どころは?

夜の部は古典の名作から世話物、舞踊の人気作品が揃います。

泣いたり笑ったり、心を揺さぶれる珠玉の舞台を

楽しみたいと思います。

一、一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)

陣門

組打

【配役】

熊谷次郎直実    中村 勘九郎

熊谷小次郎直家/無官太夫敦盛

中村 勘太郎

遠見の熊谷     中村 種太郎

遠見の敦盛     中村 秀乃介

平山武者所季重   中村 吉之丞

玉織姫       坂東 新悟

【あらすじと見どころ】

源平の争いの最中、須磨の一ノ谷に追い詰められた平家が陣を構えています。

源氏の先陣として勇ましく飛び出す熊谷小次郎直家、

その後をおい負傷した直家を助け出したのは

その父親である熊谷次郎直実です。

その後、須磨の裏では平家の若武者である平敦盛を

熊谷次郎直実が組み打ちます。

命を助けようとする熊谷に向かい、

敦盛は情けを拒否し討てと言うのです。

しかし、この組打の裏には驚くべき真相が隠されていたのです。

私は、この後の段の「熊谷陣屋」は泣きの涙でいつも観ています。

その前段が今回、中村勘九郎さん、中村勘太郎さん親子で

上演されるので

さらに泣きが激化する予感もしています。

世の無常と忠義のために命をかける父子の情愛、

勘九郎、勘太郎親子の演技に期待が止まりません。

*今回上演されませんが、熊谷陣屋のあらすじはこちらをお読みください

熊谷陣屋、あらすじ、見どころは?歌舞伎初心者にもおすすめの演目
歌舞伎初心者でもおすすめの演目「熊谷陣屋」を紹介します。こちらは、本来は「一谷嫩軍記」という、全5段からなる長~いお話なのですが、3段目の切りに当たる「熊谷陣屋」だけが切り取られ、なんども上演を重ねている名作です。全体で1時間10分ほどです...

 

二、雨乞狐(あまごいぎつね)

大沼信之 作

【配役】

座頭       中村  勘九郎

小野道風

野狐

野狐       中村  七之助

雨乞巫女

狐の嫁

 

【あらすじと見どころ】

雨乞い狐は「義経千本桜:法眼館の段」由来の中村屋ゆかりの演目、

それだけに狐の動きに大注目なのです。

ストーリーは、シンプル。

日照り続きの初夏のある日、

人々の嘆きを知った野狐が巫女の姿を借りて

雨乞いの踊りを始めます。

その祈りが通じて雨が降り始めると

木をよくした野狐の踊りはさらにヒートアップ!

中村舞鶴襲名披露公演として用意されたこの演目、

一人六役を務めるところを

中村勘九郎さん、中村七之助さんが三役づつ

演じてくれます。

2人の息のあった演じ分けにも注目なのです。

 

三、梅ごよみ(うめごよみ)

為永春水 原作・木村錦花 脚色

向島三囲堤上の場より深川仲町裏河岸の場まで

【配役】

芸者仇吉     中村 七之助

芸者米八     中村 時蔵

丹次郎      中村 隼人

千葉半次郎    中村 橋之助

許嫁お蝶     中村 莟玉

太鼓持由次郎   片岡 松之助

番頭松兵衛    嵐 橘三郎

芸者政次     上村 吉弥

古鳥左文太    中村 亀鶴

本田次郎近常   中村 松江

千葉藤兵衛    中村 又五郎

 

【あらすじと見どころ】

江戸の向島芸者2人が一人の男を巡って

繰り広げるちょっと笑って、ほろりとさせるお芝居です。

芸者の仇吉は川ですれ違った丹次郎に一目惚れします。

しかし、その丹次郎には米八という同じく芸者の恋人がいます。

仇吉は俄然ライバル心を燃やし、丹次郎を振り向かせようとしますが、

米八も負けてはいません。

お互いの意地の張り合い、男の取り合い、

その上に丹次郎の許嫁のお蝶まで現れるたので

さあ大変なことになってしまいます。

二人の恋の行方はどうなるのか、

いい男だけど煮え切らない丹次郎は

最後に誰を選ぶのか、

いい女といい男の競演が舞台を華やかに見せてくれます。

中村七之助さん、中村時蔵さん、

今を代表する女形の意地の張り合いに注目です。

 

2月歌舞伎座公演のスケジュール

歌舞伎座の2月公演、「猿若祭二月大歌舞伎」は

初日が2月1日(日)で千穐楽が26日(木)です。

途中に休演が9日(月)、18日(水)と2日間あります。

各部の開演、終演時間、演目ごとの上演時間は

下の表の通りです。

昼の部

11時開演

一、お江戸みやげ(おえどみやげ)

11時〜125

幕間

15

二、鳶奴(とんびやっこ)

1220分〜1228

幕間

35

三、弥栄芝居賑(いやさかえしばいのにぎわい)

133分〜1321

幕間

30

四、積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)

1351分〜1521

夜の部

1630分開演

一、一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)陣門・組打

1630分〜1755

幕間

35

二、雨乞狐(あまごいぎつね)

1830分〜197

幕間

25

三、梅ごよみ(うめごよみ)序幕

1932分〜1942

幕間

5

三、梅ごよみ(うめごよみ)二幕・三幕

1947分〜2110

 

猿若祭2月大歌舞伎の感想

猿若祭二月大歌舞伎、すごく楽しみにしています。

この3年連続、拝見してきましたが、

全て期待を上回る満足度の高いお芝居でした。

猿若祭夜の部の感想

猿若祭二月大歌舞伎、夜の部を、2月2日に観劇してきました。

実は、劇場についてちょっと違和感、

ん?導線がスムーズだぞ。

最近は、劇場前は人だかりがすごくて、

イヤホンガイドも筋書き売り場も長蛇の列で

トイレなんか人がたくさんはみ出していた・・

けど、全然並ばない。

ひょっとして・・・

と思ったら、空席が目立ったんですよ。

こんなに見どころの多い二月歌舞伎公演なのに。

もしかしたら、先月の中村鶴松さんの事件が影響をしているのかしらね。

襲名披露公演、ということで売り出していたから

それが中止(延期?)になって客足が遠のいたのかしら?

と心配にもなりました。

でもね、その客席をも大いに沸かせたお芝居に

感動を覚えた夜の部でしたよ。

以下、演目ごとに感想を書いていきます。

これから観にいく方にはネタバレになっちゃうかもしれませんけど。

一谷嫩軍記:陣門・組打の感想

一谷嫩軍記の「熊谷陣屋」は、見るたびに号泣する

悲しいお芝居。

その前段に当たるのが、

今月の「陣門」と「組打」です。

勘九郎さんが、このお芝居の玉織姫でデビューしたらしいので

そういう意味では記念の一幕でもあります。

 

「陣門」では、若き小次郎が敵の陣へ勇み、切り込んでいきます。

騒然となった陣内に、息子を助けに熊谷次郎直実も続いて入っていきます。

そして、熊谷が負傷した小次郎を連れて

陣から退出するところまでが描かれます。

実は、、、

というのが歌舞伎のお芝居の醍醐味で

「熊谷陣屋」では義経の特命により

我が子小次郎を身代わりにして敵将敦盛を助けるのですが、

その始まりがこの陣門なのです。

 

だから、舞台では熊谷が小次郎を助け出す様子が描かれますが、

その小次郎は兜で顔を見せません。

つまり、ここで助け出されたのは敦盛だった、

ということが後々にわかるという筋書きです。

それを知っていると

切り込む中村勘太郎さん演じる小次郎の決意と逡巡、

陣内から聞こえる管弦を耳にした時の

両親への感謝の思いなどが

より小次郎の覚悟に重なり切なくなります。

また、

小次郎(と見せかけた敦盛)を救出する中村勘九郎さん演じる熊谷の

決死の形相と陣内の様子に心を残す表情も

苦しさを覚えずにはいられません。

さらには、その状況を後押しするのが味方だけど敵役となる

中村吉之丞さん演じる平山です。

本当嫌な感じの奴で、

この人の存在もその次の幕の組打では重要な役目を果たすのです。

もう一人、敦盛の許嫁である玉織姫の

敦盛を恋したう可憐な姿も一層の哀れを誘いました。

 

そして「組打」です。

ここでは見どころが2つあります。

一つは、遠見の熊谷と敦盛を

播磨屋の中村歌昇さんご子息たち、

熊谷を中村種太郎くん、敦盛を中村秀乃介君が演じる場面です。

これは、歌舞伎というリアルな舞台で

遠景を描く手法として使われているのですが

それがなかなかに可愛いので是非にも観ていただきたい場面です。

 

もう一つは、熊谷が敦盛を討ち取るまでの心理描写です。

戦場では多くの目があるため、

熊谷は敦盛と対していますが、実は実子小次郎とのやりとりなのです。

助けたい熊谷は、一度は逃げるように促します。

しかし、敦盛はそれは武士の不名誉として

首を差し出し、討たないのなら自害すると

懐剣をも取り出します。

最後に言い残したいことを問われ、

敦盛は「母上のことが心残り」と母を思う心を伝えます。

私は、この二人のやりとりに

父と子の命をかけた大芝居ではあるのですが、

父を思い、武士としての我が身を貫こうとする

小次郎の清廉な決意を感じ

それを知りつつも親の業、助けたい気持ちを抑えきれない

熊谷の気持ちを感じ

涙が止まらなくなりました。

 

表面的には、若い武将を猛者が同情の念を持ちつつも討つ、

という場面なのですが、

それを演じつつもその裏の心情まで描いたまことに厚みのある

充実の演技だったと思いました。

ここでも、熊谷を後押ししたのは平山の一言で

より哀れさを引き出したのが瀕死の玉織姫でした。

戦国の世の無常、それをひしひしと感じるお芝居です。

多くの人にこの切なくも美しいお芝居を観ていただきたいものです。

 

雨乞い狐の感想

この雨乞い狐という舞踊は

18代目中村勘三郎さんのために作られた演目です。

義経千本桜で初音の鼓の子として出てきた

源九郎狐が元になっているとのこと。

その子孫が、やはり日照りに苦しむ人たちのために

雨を降らせようとする雨乞いと

雨を降らせた後の高揚感が

舞踊を通して描かれています。

 

この中で、本来は六役を1人の役者が務めることになっていますが、

それを演じるはずだった中村鶴松さんが

先述の通り出演されないことから

中村勘九郎さん、中村七之助さんご兄弟が

三役ずつ割り振って演じられました。

私はそれはそれで、

お二人の個性と6つの役が際立って

とても面白いと思って観ていました。

 

特に、七之助さんパートは

雨乞い巫女の動きがダイナミックで

綺麗な女性なのに野生の本性を出すという設定が

ピッタリ合っていて惹きつけられました。

勘九郎さんパートは、

座頭のコミカルな動きも楽しかったですが、

ラストの野狐はインパクトが強く短かったけど

その迫力に圧倒されました。

これで河連法眼館を観たいと本気で思いました。

狐の嫁入りで出てきた

お供の踊りもファンタジックでウキウキしたし、

全部通してずっと楽しかった舞踊です。

 

梅ごよみの感想

梅ごよみは、歌舞伎では珍しい

女形が主人公の世話狂言です。

深川芸者の仇吉と米八が一人の男を巡って

激しく火花を散らします。

でも、その背景には、

商家の乗っ取りが絡んでいて

派手な争いの陰で粛々と悪事を暴く企も行われている

という二重三重にも楽しめる筋書きが魅力なお芝居でもありました。

 

なんといっても二人の芸者、

仇吉を演じる中村七之助さんと米八を演じる中村時蔵さんが

粋で美人でかっこいい、

喧嘩も啖呵の飛ばし方もスッキリ爽快でした。

このお芝居の見どころの1つが

序幕の船で仇吉が丹次郎を見染める場面です。

舞台全体に川の風景が広がり、

ここはどこ?とプチトリップ気分を味わえます。

船縁に立ち、炭治郎が乗った船を見送る仇吉の

美しいことったらこの上ありません。

仇吉は元から向島の芸者ですが

米八は吉原から流れ、向島に住み着いた

いわば他所から来た芸者。

私にはわかりませんが、そんなテリトリー意識も

芸者衆の中にはあったのかもしれませんね。

というのも、終始仇吉は上から目線なので・・・

 

また、もう一つの見どころは

仇吉と丹次郎が密会してそれが米八にバレるところ。

これも、米八がお座敷を務める料亭でのことだから

仇吉にしたらバレることも承知でやってるのかもしれない。

米八からしたら単に自分の男(いろ)にちょっかいかけてるだけじゃなくて

そういうことも腹に据えかねるのでしょうね。

丹次郎が仇吉からもらった羽織を泥水の上で下駄で踏んづけるんですから。

ここでの諍いを止めたのがかっこいい又五郎さん演じる千葉藤兵衛。

藤兵衛にとっては米八は恩人です。

実は悪人の悪だくみを暴こうとしているのが伏線にあり、

最後もこの藤兵衛が危機を救うのです。

とにかくいなせでかっこいいお役です。

 

あとは、役者の魅力もありますが、

モテるに任せて優柔不断な丹次郎の優男ぶり、

純真な目で恋したう炭治郎に寄り添う許嫁のお蝶、

こちらは中村莟玉さんが演じてますが、

芸者二人とは違う空気感があって面白かったです。

最後は、結局若いお嬢さんを選んじゃうあたり、

仇吉・米八じゃないけど

「しらけるねえ」でした。

男ってそういう生き物なんだなあと思い知った

気分にもなりました。

まあ終わりよければ、という感じで

とてもいい演目が並んだ夜の部でした。

重ねて言いますが、これを観ないなんてもったいない。

終盤までに座席が埋まることを願っています。

 

昼の部も観劇したら感想を書いていきますので

それまでしばらくお待ちくださいね。

お読みくださりありがとう存じまする。

 

*過去の猿若祭はこちらからご覧いただけます

2025年の猿若祭二月大歌舞伎昼の部について

猿若祭二月大歌舞伎昼の部(2025)の感想!上演時間や演目、配役、ネタバレも
猿若祭二月大歌舞伎、「きらら浮世伝」が話題です。昼の部は2月13日に観劇してきました。短い演目が2つときらら、夜の部に比べるとちょっと地味かなって思いましたが、見どころはしっかりチェックして充実の観劇となりました。猿若祭二月大歌舞伎の昼の部...

2025年の猿若祭二月大歌舞伎夜の部について

猿若祭二月大歌舞伎2025の感想(夜の部)!上演時間や演目、配役、ネタバレも
猿若祭二月大歌舞伎は2月2日に初日を迎えました。25日が千穐楽で、休演日は10日と18日です。私は、夜の部を2月3日に観劇して来ました。坂東玉三郎さんの「阿古屋」が完璧すぎてそれだけで、ノックアウトされましたよー。他の演目についても感想や配...

2024年の猿若祭二月大歌舞伎について

猿若祭2月大歌舞伎は中村勘三郎十三回忌追善!感想、演目、あらすじ、上演スケジュールも
歌舞伎座の令和6年2月の公演は、中村勘三郎さんの十三回忌追善公演です。中村屋の役者さんが勢揃い、なんと中村鶴松さんが野崎村、中村長三郎さんが連獅子、というすごいチャレンジもあるんです。私は、定額制のチケットで見に行きます。その2月大歌舞伎に...

コメント

タイトルとURLをコピーしました