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片岡仁左衛門の妻は幼なじみ、娘も息子も孫も役者、病気を経ての襲名も!

歌舞伎役者
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御齢77になっても色気ある流し目にクラクラしてしまいます。

十五代目片岡仁左衛門、稀代の2枚目スターです。

本名の孝夫の方が馴染みある方も多いかもしれませんね。

歌舞伎の舞台に欠かせない大役者、十五代目片岡仁左衛門について

今日はお伝えします。

 

 



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十五代目片岡仁左衛門の身長・年齢・プロフィールと家系

十五代目片岡仁左衛門:本名 片岡 孝夫(かたおか たかお)

生年月日 1944年3月14日(魚座)

身長 177cm

家系 父:十三代目片岡仁左衛門、兄:五代目片岡我當、甥:片岡進之介、

兄:二代目片岡秀太郎、甥(養子):片岡愛之助、息子:片岡孝太郎、孫:片岡千之助

屋号 松嶋屋

定紋 七つ割丸に二引

芸歴 1949年「夏祭浪花鑑」市松役で片岡孝夫として初舞台(中座)

1998年 「菅原伝授手習鑑」松王丸役、「夕霧伊左衛門廓文章」藤屋伊左衛門役他で十五代目片岡仁左衛門襲名(歌舞伎座)

2015年 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定

当たり役 「女殺油地獄」与兵衛

「廓文章 吉田屋」藤屋伊左衛門

「花街模様薊色縫(十六夜清心)」鬼薊の清吉(清心)

「菅原伝授手習鑑」 菅丞相

 

 

すらりと長身で色気ある2枚目歌舞伎役者です。

身長は177cmです。

年齢は2022年で77歳、

それでも舞台に立つとその年齢を感じさせない

華やかな若々しさに参ってしまう女性ファン多数です。

なので、2枚目のお役はめちゃくちゃハマります。

2枚目の主人公もいいのですが、

私がしびれちゃうのは、色悪や甲斐性のないボンボン。

これらの役を演じさせたら天下一品、

この方の右に出る方はいないのではないでしょうか。

当たり役の「女殺油地獄」の与兵衛や「廓文章 吉田屋」藤屋伊左衛門は、

実際にいたら、ムカつきそうな(失礼)顔だけいいダメンズです。

「桜姫東文章」の権助や「東海道四谷怪談」の伊右衛門は

悪党だけど女性を引きつける魅力盛り盛りのお役。

こちらは、は〜とうっとりしてしまう

嫌なやつだけど憎めない、、、ってタイプです。

これもにざ様が演じると目が離せなくなるのです。

 

片岡仁左衛門さんは、松嶋屋の家系の当代です。

こちらは上方発祥の名門です。

片岡仁左衛門さんの家系についてはこちらにまとめました。よかったらお読みくださいね。

片岡仁左衛門の家系図、父も兄も息子も孫も歌舞伎役者!名門松嶋屋の役者を紹介します!
十五代目片岡仁左衛門、若い方から、お年を召した方まで幅広いファンに支持されています。 大人気の歌舞伎役者なんです。 とにかく、かっこいい! 「水もしたたるいい男」「二枚目」というのは、 片岡仁左衛門のためにあるのではないかと思ってしまうほど...

 

 

 



片岡仁左衛門の妻は元女ターザン?娘も女優?

片岡仁左衛門の妻は幼なじみ、あだ名がターザン

片岡仁左衛門の妻は博江さんとおっしゃいます。

この博江さんについては面白いエピソードがあるのです。

仁左衛門さんの小学校1、2年生の時の同級生なんだそうで、

当時は、女ターザンと言われていたとか。。。

若い方は「ターザン」のことは存じてないかもしれませんね。

密林の王者で、「あ~ああ~」と雄叫びをあげながら、

木から木へと飛び移り、ジャングルの平穏を乱す悪者をやっつける野生派ヒーローです。

そんなあだ名がついちゃうなんて、

相当おてんばな女の子だったんでしょうね。

でも、大人になってからは聡明で美しい女性へ蝶のごとく変身し、

仁左衛門さんの心を射止めたのです。

仁左衛門さんと博江さんはとても仲良しと聞いています。

時々、仁左衛門さんが出演されている劇場で

ご贔屓様に挨拶されているお姿を拝見します。

ほっそりしていますが、芯のある和風美人、

仁左衛門さんにお似合いの奥様です。

奥さまの趣味が、「片岡仁左衛門」なんだそうです。

いつも、仁左衛門さんのためにあれこれと気を配り、

舞台に集中できるように支えていらっしゃるとのこと、

梨園の妻の筆頭のお一人として、歌舞伎界をも支えていらっしゃるんですね。。

現在、松嶋屋当主の妻として見せる顔からは

ターザンの面影は見えませんね。

でも、小学校1年生の頃からのお知り合いということは、

多くのことを理解し合える関係とも言えて誠に羨ましい限りです。

次にお嬢さんについても少し触れておきましょう。

片岡仁左衛門の娘は2人

お嬢さんも2人いらっしゃいまして、お二人とも女優として活躍しています。

長女は片岡サチさん、

宝塚歌劇団の男役スター汐風幸さんがその人です。

歌舞伎と宝塚歌劇は縁深いものがあります。

歌舞伎が男性だけのお芝居なのとは逆に

宝塚歌劇団は女性だけのお芝居ですね。

サチさん、もしかしたら、歌舞伎に出たかったのかもしれないですね。

歌舞伎役者のお嬢さんで、歌舞伎に出たいという方

他にもいらっしゃいます。

尾上菊五郎さんの長女である寺島しのぶさんもそうでした。

市川海老蔵さんの長女、ぼたんちゃんも

歌舞伎の舞台に立ちたいと願っているとのこと。

そんな夢をサチさんは宝塚に求めたのかなあと

ぼんやり想像してしまいます。

今は退団し、女優さんとしてのご活躍だそうです。

 

次女は、片岡京子さん、舞台中心に出演されているようですが、

永谷園のコマーシャルでその姿を見ることができます。

永谷園の社長の息子さんと結婚されたとか、、って

噂を聞いています。

2020年の大河ドラマ「麒麟が来る」で

斎藤道三の妻役を演じていらっしゃいました。

ご病気のお役なので、

伏せってばかりいる印象なんですけど・・

 

長男は、同じく歌舞伎の舞台に立つ片岡孝太郎さんです。

現在、女形の幹部候補、いや幹部かな?

一時期、地味だなあと思ったこともあるのですが(失礼)、

今は実力に磨きがかかり、

見た目の美しさだけではなく、役の心情をしっかりと描き出す

素晴らしい役者さんとして活躍されています。

孝太郎さんについては、別記事にまとめています。

 

 



片岡仁左衛門の孫は片岡千之助

多くの方に知っていただきたい若手役者、

片岡千之助さんは仁左衛門さんの孫に当たります。

長男、孝太郎さんの息子ですが、離婚により母がたに引き取られて暮らしていました。

しかし、歌舞伎役者を目指す意志を示し、

2003年初代片岡千之助を名乗り初舞台を踏みます。

その後、役者としての稽古をつけながら見守ってきた仁左衛門さん、

ジジバカを自認しながらも、師匠としての厳しさも見せています。

千之助さんが、「義経千本桜」の主目の金吾という大役を仰せつかった時

「荷物を背負わせないと身につかない。30キロ持てる人に60キロを持たせる。そのとき持てなくても、次は30キロを楽に持てるようになるはず」

とその意図を読み解いて稽古に当たったというのは有名な話です。

2019年の13代目片岡仁左衛門追善公演では、

「菅原伝授手習鑑」が上演されました。

仁左衛門さんは当たり役である菅丞相を演じられました。

物語の発端ともなる、

スキャンダルを起こしちゃったのが、

菅丞相の養女である苅屋姫。

その刈谷姫を演じたのが

この片岡千之助さんでした。

これは、結構な大役だったのですが、

周囲の期待に応え、演じきった姿に感動したものです。

これからの活躍が期待される、イケメン歌舞伎役者なんですよ。

 

*片岡千之助については、こちらに詳しく書きましたので、よかったらお読みくださいね。

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十五代目片岡仁左衛門、病気を克服しての襲名

片岡孝夫の名で活躍していた頃、

体を壊して長期療養をされたことがあります。

1993年、膿胸、大葉性肺炎、食道亀裂などの病気で

234日もの入院生活を送ったのです。

舞台も1年間は休演でした。

大丈夫だろうか?本当に復帰できるんだろうか?

マジに心配をしていました。

だから、復帰された時はとても嬉しかったですよ。

待ちかねていたファンもとてもとても多かったと思います。

この後の1995年、十五代目襲名の発表がなされました。

家の名は長男が継ぐことが慣習となっている歌舞伎界では、

三男の孝夫が継ぐことは異例中の異例でした。

それだけ、人気、実力ともに高いということでしょう。

実は、この話が出たのはそれよりもさらに4年前、

1991年のことだったそうです。

父である十三代目片岡仁左衛門、松竹株式会社の永山武臣会長(当時)とが

十五代目を孝夫にということを決め、

その前段として叔父にあたる、故四代目片岡我童氏に、

十四代目を追贈したそうです。

病気療養により、一波乱はありましたが、

無事に仁左衛門を襲名し現在に至ります。

そうそう、私、1998年にこの襲名公演も観に行ってました。

松竹としても大イベントだったのでしょうね、

口上では22名もが舞台に並び、

それぞれお祝いのお言葉を捧げていました。

当時の写真を見ると懐かしいんですよ。

もう20年も前ですからね・・・

しみじみ しみじみ・・・。

 



十五代目片岡仁左衛門、年齢を超えた美しさ、“にざたま”コンビ

さて、最後に、

片岡仁左衛門を観るならば、忘れちゃいけないのが

坂東玉三郎です。

それこそ昔は、

“たか・たま”の舞台は、ため息が出るほど美しかったものです。

このため息、私だけじゃないですよ。

歌舞伎座の客席全体から、

「はあ~~」って声にならない声があがってくるんです。

本当ですよ!

仁左衛門襲名で一番残念だったのが、

“たか・たま” が “にざ・たま” になったこと。

なんか、ニラ玉みたいでやだなあって思いました。

だけど、70歳コンビになった今でも、

この二人は名コンビです、観る方からするとね。

だから、全盛期は過ぎてしまったかもしれませんが、

このコンビの立ち姿はご覧になることをお勧めします。

2021年当時、全盛期と思われる頃よりも

なお若く、美しく、色気むんむんの2人の演技は、

大絶賛されていますよ〜〜〜

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最近、若手の舞台を見ることが多くなりましたが、

ベテランのえも言われぬ熟練の舞台、

これは本当に見過ごせない魅力あるものです。

“にざ・たま” 観れる限り私は観に行きますよ!

今日も読んでくださりありがとう存じまする。

*2019年7月の大阪松竹座での船乗り込みの様子も記事にしたので、よかったらお読みくださいね!

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*片岡仁左衛門のロングインタビュー集である「仁左衛門恋し」なかなか読み応えのある本でした。よかったらこちらの書評もお読みくださいね。

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コメント

  1. 岡本尚人 より:

    はじめまして、いつも楽しみに読ませていただいております。
    松嶋屋贔屓の者です。

    さて文章にある
    「その前段として叔父にあたる、故四代目片岡我當氏」とありますが
    片岡我童の間違いですね。
    上方らしいはんなりしたの女形の名優でした。
    今は亡き秀太郎丈に襲名のお話があったそうですが
    お断りしたそうです。
    愛着のあるお名前ですものね。
    (個人的には是非襲名してしていただきたかった)

    東文章は上下とも拝見しました。
    まさに仁左衛門、玉三郎にとって一世一代の芝居
    感動、感激、あまりにもの美しさに涙しました。
    いつまでも心に残る名舞台でした。

    では失礼いたします。

    • kaburin kaburin より:

      お読みくださりありがとうございます。片岡仁左衛門さん、大好きな役者さんなので、改めて情報を選んで修正していきます。これからも歌舞伎を楽しんてでいきたいですね。

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