十五代目片岡仁左衛門(旧・孝夫)も孫には弱い、家族、病気を克服しての襲名、幾つになっても美しい“にざたま”

御齢75になっても色気ある流し目にクラクラしてしまいます。

十五代目片岡仁左衛門、稀代の2枚目スターです。

本名の孝夫の方が馴染みある方も多いかもしれませんね。

歌舞伎の舞台に欠かせない大役者、十五代目片岡仁左衛門について

今日はお伝えします。



十五代目片岡仁左衛門のプロフィールと家系

十五代目片岡仁左衛門:本名 片岡 孝夫(かたおか たかお)

生年月日 1944年3月14日(魚座)

家系 父:十三代目片岡仁左衛門、兄:五代目片岡我當、甥:片岡進之介、

兄:二代目片岡秀太郎、甥(養子):片岡愛之助、息子:片岡孝太郎、孫:片岡千之助

屋号 松嶋屋

定紋 七つ割丸に二引

芸歴 1949年「夏祭浪花鑑」市松役で片岡孝夫として初舞台(中座)

1998年 「菅原伝授手習鑑」松王丸役、「夕霧伊左衛門廓文章」藤屋伊左衛門役他で十五代目片岡仁左衛門襲名(歌舞伎座)

2015年 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定

当たり役 「女殺油地獄」与兵衛

「廓文章 吉田屋」藤屋伊左衛門

「花街模様薊色縫(十六夜清心)」鬼薊の清吉(清心)

「菅原伝授手習鑑」 菅丞相

すらりと長身で色気ある2枚目歌舞伎役者です。

2枚目の主人公もいいのですが、

私がしびれちゃうのは、色悪や甲斐性のないボンボン。

これらの役を演じさせたら天下一品、

この方の右に出る方はいないのではないでしょうか。

片岡仁左衛門の家系についてはこちらにまとめました。よかったらお読みくださいね。

十五代目片岡仁左衛門、上方歌舞伎の名門松嶋屋の当主です。 その兄、息子、孫も歌舞伎役者、 歌舞伎界の名門、片岡家について、まるっ...



十五代目片岡仁左衛門の家族、孫は片岡千之助、妻は元女ターザン?

十五代目片岡仁左衛門の家族もなかなか興味深いです。

まずなんと言っても知っていただきたい若手役者、

片岡千之助は孫に当たります。

長男、孝太郎の息子ですが、離婚により母がたに引き取られて暮らしていました。

しかし、歌舞伎役者を目指す意志を示し、

2003年初代片岡千之助を名乗り初舞台を踏みます。

その後、役者としての稽古をつけながら見守ってきた仁左衛門、

ジジバカを自認しながらも、師匠としての厳しさも見せています。

千之助が、「義経千本桜」の主目の金吾という大役を仰せつかった時

「荷物を背負わせないと身につかない。30キロ持てる人に60キロを持たせる。そのとき持てなくても、次は30キロを楽に持てるようになるはず」

とその意図を読み解いて稽古に当たったというのは有名な話です。

*片岡千之助については、こちらに詳しく書きましたので、よかったらお読みくださいね。

最近の若手歌舞伎役者の中でも、ひときわ気になる美青年、 片岡千之助は、あの片岡仁左衛門のお孫さん。 インスタグラムでは独特のセン...

孝太郎は、女形として舞台に立つことが多く、

父子としての共演も数多いです。

次に、妻の博江さんについてです。

小学校1、2年生の時の同級生なんだそうで、

当時は、女ターザンと言われていたとか。。。

若い方は「ターザン」のことは存じてないかもしれませんね。

密林の王者で、「あ~ああ~」と雄叫びをあげながら、

木から木へと飛び移り、ジャングルの平穏を乱す悪者をやっつける野生派ヒーローです。

そんなあだ名がついちゃうなんて、

相当おてんばな女の子だったんでしょうね。

現在は、梨園の妻の筆頭の一人です。

松嶋屋当主の妻として見せる顔からはその面影は見えませんね。

でも、小学校1年生のあだ名がこうやってWebに流れちゃうって、

有名になるのは妻も辛いでしょうね~

次にお嬢さんについてです。

お嬢さんも2人いらっしゃいまして、お二人とも女優として活躍しています。

長女は片岡サチさん、宝塚歌劇団の男役スター汐風幸さんがその人です。

次女は、片岡京子さん、舞台中心に出演されているようですが、

永谷園のコマーシャルでその姿を見ることができます。

この家も、芸能一家なんですね。



十五代目片岡仁左衛門、病気を克服しての襲名

片岡孝夫の名で活躍していた頃、

体を壊して長期療養をされたことがあります。

1993年、膿胸、大葉性肺炎、食道亀裂などの病気で

234日もの入院生活を送ったのです。

舞台も1年間は休演でした。

大丈夫だろうか?本当に復帰できるんだろうか?

マジに心配をしていました。

だから、復帰された時はとても嬉しかったですよ。

待ちかねていたファンもとてもとても多かったと思います。

この後の1995年、十五代目襲名の発表がなされました。

家の名は長男が継ぐことが慣習となっている歌舞伎界では、

三男の孝夫が継ぐことは異例中の異例でした。

それだけ、人気、実力ともに高いということでしょう。

実は、この話が出たのはそれよりもさらに4年前、

1991年のことだったそうです。

父である十三代目片岡仁左衛門、松竹株式会社の永山武臣会長(当時)とが

十五代目を孝夫にということを決め、

その前段として叔父にあたる、故四代目片岡我當氏に、

十四代目を追贈したそうです。

病気療養により、一波乱はありましたが、

無事に仁左衛門を襲名し現在に至ります。

そうそう、私、1998年にこの襲名公演も観に行ってました。

松竹としても大イベントだったのでしょうね、

口上では22名もが舞台に並び、

それぞれお祝いのお言葉を捧げていました。

当時の写真を見ると懐かしいんですよ。

もう20年も前ですからね・・・

しみじみ しみじみ・・・。



十五代目片岡仁左衛門、年齢を超えた美しさ、“にざたま”コンビ

さて、最後に、

片岡仁左衛門を観るならば、忘れちゃいけないのが

坂東玉三郎です。

それこそ昔は、

“たか・たま”の舞台は、ため息が出るほど美しかったものです。

このため息、私だけじゃないですよ。

歌舞伎座の客席全体から、

「はあ~~」って声にならない声があがってくるんです。

本当ですよ!

仁左衛門襲名で一番残念だったのが、

“たか・たま” が “にざ・たま” になったこと。

なんか、ニラ玉みたいでやだなあって思いました。

だけど、70歳コンビになった今でも、

この二人は名コンビです、観る方からするとね。

だから、全盛期は過ぎてしまったかもしれませんが、

このコンビの立ち姿はご覧になることをお勧めします。

最近、若手の舞台を見ることが多くなりましたが、

ベテランのえも言われぬ熟練の舞台、

これは本当に見過ごせない魅力あるものです。

“にざ・たま” 観れる限り私は観に行きますよ!

今日も読んでくださりありがとう存じまする。

*7月は大阪松竹座での7月歌舞伎に出演される仁左衛門。
船乗り込みの様子も記事にしたので、よかったらお読みくださいね!

7月1日に、大阪の道頓堀で、 船乗り込みというイベントがありました。 行きたいな~と指をくわえて、 ツイッターやインスタに...

*片岡仁左衛門のロングインタビュー集である「仁左衛門恋し」なかなか読み応えのある本でした。よかったらこちらの書評もお読みくださいね。

「仁左衛門恋し」は、 十五代目片岡仁左衛門のロングインタビューをまとめた書籍です。 ここで語られている仁左衛門の言葉は、 ...