令和8年7月歌舞伎座公演、
7月2日(木)が初日です。
7月は市川團十郎さんの成田屋一門のお芝居と
片岡仁左衛門さん、尾上松也さんダブルキャストの
ブートキャンプがめっちゃ気になります。
もちろん観劇予定なので
その感想と上演スケジュール、演目配役などを紹介します。

7月歌舞伎座大歌舞伎の演目、配役、簡単なあらすじ
昼の部と夜の部は、それぞれ演目が違うので
わけて紹介します。
昼の部の演目、配役、あらすじ
一、末広がり(すえひろがり)
【配役】
太郎冠者 中村 隼人
大名 市川 染五郎
【簡単なあらすじ】
原作は狂言、
のほほんとした太郎冠者と太郎冠者の失敗に
いつもヤキモキしているこちらものほほん大名が
「末広がり」から生じた勘違いを
面白おかしく見せてくれる一幕です。
大名は、太郎冠者に末広がり(扇のこと)を
買ってくるように命じたのですが
太郎冠者はその意味がわからず
商人に騙されて傘を買って帰ります。
それで大名は、ちょっとカッカとしちゃうんだけど
狂言なのでそこもソフトにおかしみのある
展開になっていきます。
二、時今也桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)
四世鶴屋南北 作
本能寺馬盥
愛宕山連歌
【配役】
武智光秀 松本 幸四郎
四王天但馬守 市川 團十郎
小田春永 尾上 松也
桔梗 中村 米吉
森蘭丸 市川 染五郎
長尾弥太郎 中村 吉之丞
浅山多惣 大谷 廣太郎
連歌師丈巴 松本 錦吾
矢代條介 中村 松江
園生の局 市川 高麗蔵
安田作兵衛 中村 錦之助
皐月 中村 扇雀
【簡単なあらすじ】
武智光秀は、支えている主人の小田春永より
宴の席で次々と嫌がらせを受けます。
馬を洗う馬盥で酒を飲めと命じられたり、
妻が生計を立てるために髪を売ったことを嘲られたり、
ついには切腹まで言い立てられます。
侮辱の数々に耐えかねた光秀は
とうとう立ち上がることを決意します。
三、元禄忠臣蔵:御浜御殿綱豊卿(おはまごてんつなとよきょう)
真山青果 作・真山美保 演出
【配役】
徳川綱豊卿 片岡 仁左衛門(Aプロ)
尾上 松也(Bプロ)
富森助右衛門 松本 幸四郎(Aプロ)
中村 隼人(Bプロ)
中臈お喜世 中村 莟玉
おいぬ某 中村 陽喜
小谷甚内 片岡 松之助
中臈お古宇 澤村 宗之助
津久井九太夫 澤村 由次郎
上臈浦尾 市村 萬次郎
御祐筆江島 片岡 孝太郎
新井勘解由 中村 歌六
【簡単なあらすじ】
お浜遊びで賑わう徳川豊綱卿の屋敷に、
1人の武者が現れます。
それは赤穂浪士の1人、冨森助右衛門でした。
助右衛門は、主君の仇討ちのため
仇の顔を見にきたのです。
豊綱卿の正室は赤穂の家にゆかりがあり、
お家再興のために力を貸してほしいと
常々豊綱卿に頼んでいました。
しかし、豊綱卿にはある疑問があったのです。
それが「武士の本懐」というもの、
お家の再興が叶ったら仇討ちはできなくなります。
思慮深い新井勘解由に、その助言を請うのでした。
その夜、能が開かれました。
助右衛門は、吉良がそこで舞うことを知り、
密かに命を狙うのでした。
が、斬りかかった相手が面を外すと・・・・
というお話です。
豊綱卿はやっぱりいい男だ、という結末でスカッとします。
夜の部の演目、配役、あらすじ
一、歌舞伎十八番の内 鎌髭(かまひげ):壽三升景清
松岡 亮 脚本・藤間勘十郎 演出・振付
【配役】
修行者快鉄実は悪七兵衛景清
中村 福之助(Aプロ)
中村 鷹之資(Bプロ)
猪熊入道 中村 虎之助
下男太郎作実は梶原源太
市川 男寅
下男次郎作実は尾形次郎
市川 右近
うるおい有右衛門 市川 九團次
かわうそお蓮 大谷 廣松
鍛冶屋四郎兵衛実は三保谷四郎
市川右團次
【簡単なあらすじ】
歌舞伎十八番の一つです。
強者として名高い悪七兵衛景清は平家の残党、
源氏から命を狙われています。
鍛冶屋四郎兵衛は実は源氏の三保谷、
そのことに気づいていながら
鎌で自分の髭を剃るように命じるのです。
さて、命を奪う絶好のチャンス!
二、神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)
め組の喧嘩
【配役】
め組辰五郎 市川 團十郎
女房お仲 中村 扇雀
四ツ車大八 中村 芝翫
柴井町藤松 中村 歌昇
おもちゃの文次 中村 種之助
島崎楼抱おさき/背高の竹
大谷 廣松
新銭座の吉蔵 中村 福之助
三ツ星半次 中村 虎之助
二本榎の若太郎 中村 鷹之資
宇田川町長次郎 中村 歌之助
山門の仙太 市川 新之助
辰五郎倅又八 中村 秀乃助
左利の芳松 市川 右近
御成門の鶴吉 市川 男寅
田毎川浪蔵 市村 光
芝浦の銀蔵 大谷 廣太郎
伊皿子の安三 市村 竹松
神路山花五郎 市川 九團次
九竜山浪右衛門 市川 男女蔵
三池八右衛門 片岡 市蔵
葉山九郎次 市村 家橘
尾花屋女房おくら 市村 萬次郎
露月町亀右衛門 市川 右團次
焚出し喜三郎 松本 幸四郎
江戸座喜太郎 中村 梅玉
【簡単なあらすじ】
茶屋での小競り合いから発した
め組の鳶たちと力士たちの睨み合い、
ついに芝居見物の最中に喧嘩となってしまいます。
黙って我慢していため組の頭領辰五郎も
江戸っ子として黙ってはいられないと
喧嘩を決意します。
とはいえ、喧嘩となると命を失うことも覚悟の上、
愛する妻や子に別れを告げ
子分たちと力士部屋に乗り込みます。
受ける力士たちも負けられません。
力の限りを尽くしての大乱闘になります。
さてさて、このケンカの結末は
どうなっちゃうのでしょうかね・
舞台上がめっちゃ賑々しい見どころたっぷりの
楽しいお芝居です。
三、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)
福地桜痴没後百二十年・福地桜痴 作
【配役】
小姓弥生後に獅子の精
市川 團十郎
胡蝶の精 市川 ぼたん
胡蝶の精 市川 新之助
用人関口十太夫 市川九 團次
家老渋井五左衛門 市村 家橘
【簡単なあらすじ】
お正月の行事が行われている江戸城の大奥、
小姓の弥生は余興を命じられ、
舞を披露することになります。
真剣に舞ううちに
手に取った獅子頭に魂が入り込み、
獅子に連れられて弥生は部屋から出ていってしまいます。
しばらくすると
胡蝶の精が現れ可愛らしく舞う中に
勇壮な獅子が現れ、毛を勇ましく降りつつも
王者の貫禄を見せるのでした。
弥生と獅子の二役を、市川團十郎さんが務めます。
7月大歌舞伎の上演スケジュール
7月歌舞伎座大歌舞伎は、
初日が7月2日(木)で千穐楽が26日(木)となります。
休演日が9日(木)と17日(金)です。
昼の部の開演はいつものように11時からで、
夜の部は16時15分からです。
ちょっと中途半端な時間ですね。
お芝居の上演時刻は、下の画像を参考になさってくださいね。
歌舞伎座7月大歌舞伎のネタバレ感想
歌舞伎座の7月公演の見どころは、
私に取っての最重要は、片岡仁左衛門さんの豊綱卿です。
聡明で勇ましい、次期将軍となる徳川豊綱は、
片岡仁左衛門さんの当たり役でもあります。
Bプロに尾上松也さんということは
今回は松也さんの指導なんだなあと
また、共演する松本幸四郎さんもこのお役を
演じるための大事な共演かもしれません。
そういうのも意識しながら観劇します。
7月大歌舞伎夜の部感想!團十郎、やるね〜!
7月7日に夜の部を観劇しました。
この日はBプログラムです。
空席が目立ってて驚きました。
新橋演舞場は満席らしので、そちらに持ってかれちゃったのかな?
鏡獅子は幕見席が満杯でした。
では演目ごとに感想を書いていきます。
一、歌舞伎十八番の内鎌髭の感想:鷹之資、でっけえかったよ
鎌髭は、歌舞伎十八番の一つです。
成田屋の荒事に中村福之助(Aプロ)さんと中村鷹之資さん(Bプロ)が挑戦しています。
私が拝見したのはBプロでした。
内容は同じものですが、
若手役者を起用しているなあと感じました。
ストーリーは、あってないようなもので、
平安後期、源氏に敗れた平家の残党で
勇猛な武将、悪七兵衛景清が主人公です。
この景清を打ちとらんとする源氏の面々が
鎌で髭を剃るといって首を取ろうとするんだけど
景清はどんな武器を持ってしてもびくともしない、と言うところから
鎌髭と言うタイトルになったのかな?って思いました。
荒事と言うのは、文字通り、
荒々しい猛者の所作を見せるお芝居ということで
ここでは景清の猛者っぷりが注目です。
普段の鷹之資さんは、どちらかというと行儀がいいお芝居を
する方だなあと思っています。
この景清は、その丁寧な所作や言葉はそのままに、
キャラクターが持つ力強さ、大きさを見事に表現していると
感じました。
それを引き立てる周りの掛け声もね、
気持ちいいものです。
途中でおふざけタイムがあって、
そこに登場する、うるおい有右衛門は市川九團次さん、
これが最高でしたね。
いろんな役者さんがその才を発揮できるお芝居でもあったなあと
楽しく観劇できました。
二、神明恵和合取組め組の喧嘩の感想:辰五郎の懐の深さに胸熱でした
め組の喧嘩、これはよく観る演目で、
鳶と力士の意地の張り合いと
大人数の喧嘩の様子がダイナミックで見所いっぱいの
好きな演目です。
私としては、辰五郎は8代目菊五郎さんが好きなんです。
とにかく粋でいなせで、男っぷりが大きい
まさに親分て感じなんですよ。
なので、比べちゃうところもあるのですが、
今回の團十郎さんの辰五郎はよかったです。
以前見た時よりも、セリフもよく通っていたし、
辰五郎が人間味があって魅力的でした。
中村扇雀さんの女房お仲も、
女将さんらしい小股が切れ上がったいい女という感じ。
倅又八の秀乃助君は、
ちゃんが大好きってところが
すごーく伝わってきて可愛らしくて素晴らしい。
相手役の中村芝翫さんの四つ車も堂々として押し出しのいい相撲取りでした。
名前を書ききれない鳶や力士たちも
みんなイキイキしていて楽しそうで、
喧嘩の場面がやっぱり面白い。
でも、このお芝居って
喧嘩をすることはある意味命懸けなんだ
という背景を知ってることが
より臨場感が出ると思うので
そこがわかりづらいのが残念だったかなあ。
幸四郎さんの喜三郎とのやりとりがなかったので
最後だけポッと出てきて意味が?の感もありました。
あとは、梅玉さん、もうちょっと出る場がないのかなあ
三、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子の感想:親子の一体感がすごい
鏡獅子も好きな演目です。
最近では、尾上右近さんが演じて話題になりました。
その時に比べると、
あまり客席が賑わってないのが残念だなあと思いました。
今回の鏡獅子は、團十郎さん親子がメインです。
見終わっての感想を一言で言うと、
とても華やかで力強い演目だったということです。
そして、胡蝶に娘ぼたんと息子新之助が並ぶことで
3人の一体感というのも感じました。
で、ちょっと歯切れが悪くなるのですが、
全体的にはよかったし綺麗だったなあと思うのですが、
こういうのもありなのか、、という思いもあるのです。
そこを先に言ってしまうと、
1つは弥生が美しすぎるということ。
これは、しょうがないのかもしれないけど、
華がありすぎるという感じで
私のイメージの弥生はもう少し恥じらいや嬉しさという
娘らしい感情を持った女性なのです。
團十郎さんの弥生は、綺麗だけど女ボスっぽい迫力があって、
一流芸者の舞を見ている感じだったんです。
胡蝶は、ぼたんさんが、目を惹きました。
舞や所作がとても美しかったです。
女性としての空気はそれほど感じなかったので、
女子が舞台に立っていることは気になりませんでした。
歌舞伎座慣れしているのかもしれませんが、
もしかしたら、
そのお役になってしまうという彼女の才能かもしれません。
新之助さんも綺麗でした。
舞は少し直線的だったので、
年齢や体格的に難しいところかもしれないですね。
と、細かく私の持つイメージは別にすると、
本当に華やかで歌舞伎らしい一幕であったと思います。
全体的に見て、
市川團十郎さんがどんどんよくなってると思います。
生意気なことを言ってるのは百も承知だけど、
名前だけ?から実力も兼ねた大きな役者へと
変容しているのは間違いないと思います。
これからの舞台も見てみたいなあと思いました。
昼の部も観劇したら、こちらに感想を記載するので楽しみにしていてくださいね。
ここまでお読みくださり、ありがとう存じまする。

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