こんぴら歌舞伎大芝居、金丸座の復活と中村屋

こんぴら歌舞伎大芝居は、毎年春に、

香川県琴平町にある芝居小屋「金丸座」で上演される、

歌舞伎公演です。

2020年は、残念ながら新型コロナウイルス問題で中止となりましたが、

昭和60年から続いている新しい伝統の歌舞伎です。

こんぴら歌舞伎、毎年金丸座で行われていた 恒例の歌舞伎舞台も中止になりました。 (adsbygoo...



こんぴら歌舞伎大芝居、金丸座復活のきっかけは、中村吉右衛門、澤村唐十郎、中村勘三郎出演のテレビ番組から・・・

この「こんぴら歌舞伎大芝居」復活のきっかけになったのは、

1本のテレビ番組だそうです。

金丸座復活のきっかけになったテレビ番組

1984年6月中旬、東京からの電話かかかった。

「テレビ番組を旧金毘羅大芝居で撮影したいので、打ち合わせに来町したい」とのことでした。

旧金毘羅大芝居は魅力ある芝居小屋でありながら、

今まで観光の町「琴平」の観光資源として、

華やかな舞台に立つこともなく埋もれていたので、

この依頼はテレビというメディアを通じて少しでも多くの人に、

旧金毘羅大芝居をピーアールする絶好の機会とみな奮い立ったそう。

数日後、打ち合わせにきた担当者は、

歌舞伎俳優、中村吉右衛門丈・澤村藤十郎丈・中村勘九郎丈出演番組「すばらしき仲間」を製作するとのことで、

全国の人々に旧金毘羅大芝居を見ていただける期待に胸を弾ませたそうです。

この番組、懐かしいなあ~~。

撮影当日は、蝉時雨。

7月5日、6日の2日間、旧金毘羅大芝居で撮影が行われ、

歌舞伎俳優中村吉右衛門丈、澤村藤十郎丈、中村勘九郎丈の

今をときめく江戸歌舞伎の人気役者に多くのスタッフが加わり、

熱気と暑さの中で撮影が行われたそうです。



中村吉右衛門、澤村唐十郎、中村勘三郎の思いから復活!

テレビ撮影に訪れた3人の役者は、

初めて接する旧金毘羅大芝居にすっかり魅了されてしまいました。

「これこそ歌舞伎の原点」「是非この舞台を踏みたい」

「何よりも客と一体感を感じる、舞台と客席の距離がすばらしい」と。

ここが、文化財としての旧金毘羅大芝居が芝居小屋として

35年ぶりに「こんぴら歌舞伎」を復活させる再スタートとなったそうです。

自治体の方々の不安は大きく、

「文化財での歌舞伎公演を許可してくれるだろうか」

「お客様には本当に来てもらえるだろうか」

「公演のノウハウのない者に出来るだろうか」と

実現までの道のりは険しく厳しいものだったとのこと。

「こんぴら歌舞伎」が復活できるならと、

松竹株式会社にも全面的な協力をお願いし、

官民一体となって旧金毘羅大芝居での歌舞伎公演に全力を注ぎ、

翌年の1985年6月に記念すべき「第1回四国こんぴら歌舞伎大芝居」が復活したんですって。

この年の公演は6月27日から3日間で昼夜5回行われたそうです。

復活までの、役者の思い、自治体職員の思い、

想像するだけでうるうるしますね。

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金丸座はこんぴら歌舞伎が上演される古き芝居小屋

金丸座について

金丸座が建立されたのは、1835年です。

当時の江戸や大阪の人気役者が公演を行い、

こんぴら参りと相まって、かなり賑わったことが

想像されますね。

1984年のテレビ放映をきっかけに、

1985年から毎年春に、こんぴら歌舞伎大芝居が上演されるようになりました。

正式名称は、旧金毘羅大芝居(きゅうこんぴらおおしばい)、

香川県仲多度郡琴平町の金刀比羅宮・門前町にあり、

現存する中では日本最古の芝居小屋、

国の重要文化財の指定を受けています。

2階建てで収容人数は740人

椅子というよりも升席にとしてのしつらえが特徴的です。

所在地 〒766-0001

香川県仲多度郡琴平町字川西乙1241番地

アクセス 土讃線金比羅駅より徒歩20分ほど

琴電金比羅駅より徒歩20分ほど

金丸座のサイトは、こちらです。

http://www.konpirakabuki.jp/index.html



金丸座の座席について

客席は、全部で約730席ほどになります。

平場:一階の中央の桝席で観覧席。(花道と仮花道で挟まれている)

桝席は畳敷きの席を木でマス目を作り一マスに5名入れるようになっている。

客を世話する和服に前掛け姿のお茶子は、桝席はお客様のものという意味合いから、平場に張り巡らされている木の上を移動してもてなしを行う。

東桟敷・西桟敷:平場の両脇にある一階と二階の観覧席。

西桟敷の中央は、見得を正面から見られ、皇族が観覧する際に使用した。上部には額が飾っている。

出孫席:西桟敷の手前にある観客席。(仮花道と西桟敷の間)

出席:東桟敷の手前にある観客席。(花道と東桟敷の間)

日の出席:花道の東隣にある観客席。(花道と東桟敷の間)

この下が舞台裏から鳥屋に移動する通路となっている。

青田組:平場を挟み舞台の対面にある観覧席。

公演をしていない際には、座布団が山積みの時もある。

前舟・中舟・後舟:二階席の中央部、青田組の二階部分の観客席。

後舟の壁部分には櫓への梯子がある。



2020年は、残念ながら中止でしたが、来年以降の復活を心待ちにしています。

読んでくださり、ありがとう存じまする。