コロナ休演、狂言も動画で観られる!茂山家のお豆腐狂言で笑おうじゃないか!

伝統芸能狂言、こちらも公演は全て中止です。

でも、茂山家のお豆腐狂言は、YouTubeで観られるんです。



茂山狂言「YouTubeで会いましょう」とは?

3月1日、茂山家のオフィシャルサイトにこんな告知がありました。

【緊急告知】

各地で公演やイベントの中止が相次いでおります。全国の小中高への休校要請で混乱が生じていたり、なんとTDLまでもが3/15まで臨時休園とかなんとか

そんな折だから、『非接触型』で狂言?僕達?を楽しんでいただけたらと、YouTubeにて何にかやります!!!

舞台休演も相次いだのは狂言師である茂山家も同じ。

であれば、動画でその舞台を見せてはどうか?

ということで、第1回目のYouTubeライブを執り行ったのです。

この試みは、反響を呼び、

最高で580名を超える視聴者が集まったそうです。

チャンネル登録者も約2倍に増え(私もその一人)、

チャットも飛び交う盛況なイベントとなりました。

現在でも、録画したものを見ることができます。



茂山家のお豆腐狂言について

茂山家の「お豆腐狂言」、

耳慣れない言葉ですね。

狂言、茂山家も含めて簡単に説明しますね。

狂言てどういう芸能なの?

能と狂言は平安時代末期から、

日本各地で起こった『申楽(または猿楽とも)』が元になっています。

その後、『能楽』と呼ばれるようになりますが、

この『能楽』とは能と狂言を合わせた芸能文化をさします。

歌舞伎の演目の中にも「松羽目物」という種類がありますが、

それは、脳、狂言をもとに仕立て直したものなのですよ。

『能』は謡曲と言われる“謡い”と“舞”によって構成されている《歌舞劇》です。

内容は、男女の悲哀や、合戦で命を落とした武将の悲劇であったり、

神々の荘厳な世界を描いたりと、シリアスな内容です。

対して、

『狂言』は対照的に“台詞”と“仕草”によって構成されている《台詞劇》です。

内容は、特別な階級の人達ではなく当時の一般庶民が登場し、

ちょっとした失敗話などユーモラスに富んだ《喜劇》です。

以前、国語の教科書に、「ぶす」という教材がありました。

あれも狂言なんですよ。

人気芸人、チョコレートプラネットが真似する

「そろり~そろり~・・」は

狂言おなじみのセリフです。

言葉遣いはちょっと難しいですが、

仕草やセリフ回しは滑稽なので、

古典芸能初心者にはとっつきやすい芸能だと思います。

茂山家は、どういうお家なの?

茂山家の現代の当主は、

14代目茂山千五郎です。

この茂山家は江戸時代初期から、京都在住の狂言師の家として

歴史に残っている古いお家です。

貞享4年(1687年)の文献に【油小路通四条下る】に

「茂山徳兵衛」という狂言師がいたことが記されています。

この徳兵衛が五代目ということなので、

それよりも以前に茂山毛は存在していたことになります。

約400年にわたり、京都に息づいてきた狂言の名門であり、

現在もその魅力の普及・継承に勤めているお家です。



お豆腐狂言とはどういうもの?

茂山千五郎家には「お豆腐のような狂言師」という言葉が語り伝えられているそうです。

その言葉は、十世正重(二世千作)に由来しているとか。

元来、能楽(能と狂言)は、武士や公家などの

特別階級の文化でありました。

(歌舞伎が大衆の文化であったことはご存知かな?)

ですが、十世正重(二世千作)は、

京都の方々に気軽に狂言を楽しんで頂こうと、結婚式・お祝いの会など

色々なところに出向いては、余興として狂言を上演していたのですって。

それを揶揄したのが、

「お豆腐」ということ。

京都の食卓には常にのっていたおかずが「お豆腐」、

つまり、どこの家の食卓に上る豆腐のような、、、という

まあ一種の悪口ですね。

しかし十世正重は、それを逆に喜んだんですって。

「お豆腐で結構。それ自体高価でも上等でもないが、味つけによって高級な味にもなれば、庶民の味にもなる。お豆腐のようにどんな所でも喜んでいただける狂言を演じればよい。より美味しいお豆腐になることに努力すればよい」と。

こういう方が、伝統芸能の灯を後世に残してきたんですよね。

以来、茂山家では、この教えを受け継ぎ、

誰からも広く愛される、飽きのこない、そして味わい深い。

そんな「お豆腐狂言」を目指しているのだそうです。

私は、お豆腐大好きです。

シンプルだけど、いろいろな食べ方ができます。

食欲なくても、これは食べられるのです。

そういう芸能、素敵じゃないですか!!



YouTubeで観られるお豆腐狂言は!

さて、現在、茂山家のYouTubeチャンネルclubsojaでは、

4本の動画が見られます。

「YouTubeで会いましょう」が3本まであり、

それに加えて、

2018年の茂山狂言会~春~で上演された演目

狂言「猿聟」の動画もあります。

狂言を見たことがない人も気軽に見られる動画ばかりです。

茂山家の皆さんのトークもあるので、

普段の公演以上に身近に感じられるんじゃないかなって思います。

「YouTubeで会いましょうPart4」は、

4月12日の14時からライブが始まるそうです。

日頃早々見られないものですから、

この際YouTubeで観るのも楽しそうですよ。

チャンネルのリンクはこちらです。

読んでくださり、ありがとう存じまする。