京都の四条河原町に建つ南座。
歌舞伎発祥の地ならではの、芝居の醍醐味があります。
その南座で、もっと観劇を楽しむための情報を紹介します。
京都南座の基礎知識
まず、京都南座ってどういう劇場?
という基礎知識からお伝えします。
正式名称は、「京都四条南座」です。
現存する日本最古の劇場で、
1929年の改築で、近代建築に桃山風の意匠を取り込んだ建物となり、
国の登録有形文化財となっています。
地上4階、地下1階で
座席数は、1082席です。
2015年から行われていた耐震工事が終わり、
2018年より新開場。
2019年は、新開場記念公演が行われています。
歌舞伎は不定期ながらも、上演されることが多く、
12月の顔見世は、一大行事となり盛り上がります。
所在地 〒605-0075
京都府京都市東山区四条通大和大路西入中之町198
アクセス 京阪 祇園四条駅すぐ上
阪急 河原町駅徒歩3分
南座の艦内設備と座席表は?
南座の座席は、合計1082席
気になるのは座席表ですね。
座席は全部で椅子席が1022席、桟敷席は60隻あります。
1階は、椅子席が559席、桟敷席が60席
2階は、椅子席が204席。この中には特別席28席を含みます。
3階は、椅子席が259席です。
歌舞伎座が1964席なので、約半分の広さということになりますね。
実際に、行ってみてこじんまり感がありました。
その分、舞台と客席の距離が近く、
芝居小屋の雰囲気も感じられました。
座席表はこちらを参考になさってくださいね。
南座の館内設備も知りたい
こじんまりとしている南座、
こちらの会場案内図を見てください。
1階は、入り口入ってすぐに客席です。
右手にロビーがあり、こちらで少しくつろげます。
左手のロビーは、売店やお茶席もあり、
開場時や休憩時は、結構な人で賑わいます。
2階、3階のロビーは左手です。
2階にも売店があるので、
1階で買いそびれた方はこちらに流れています。
お弁当は、後述しますが、
1階左手のロビーで販売しています。
耐震補強改修工事を経て、
劇場内の安全性、利便性はもちろん、
お芝居演出上の工夫を凝らすための仕掛けも
新設されています。
8月の、超歌舞伎では、
バーチャルキャラの初音ミクと中村獅童の共演が
大きな話題になりましたね。
またインテリアとして、
日本的意匠を凝らしたシェードを生かしたLED証明、
エレベーター設置、職人技が光る椅子類など、
ちょっとした所にも伝統を意識した拵えを
感じることができます。
私的には、13世片岡仁左衛門のレリーフに
感激でした!!
南座の観劇、お弁当はどうする?
観劇のお楽しみの一つがお食事です。
お食事どころとして、
1階に「とらや」、2階に「なだ万茶寮」が
入っています。
もちろん、客席でのお弁当の飲食も可能ということで、
持ち込むお客様も多いです。
売店では、
なだ万茶寮のお弁当ととらやのお弁当を買うことができます。
なだ万茶寮のお弁当は、季節の匠御前。
とらやのお弁当は、レストランよねむら監修のハンバーグ弁当。
どちらも1500~1600円程度(税別)となっています。
お弁当販売については、南座のサイトでご確認くださいね。
劇場以外だと、コンビニや近くのお店で調達する方も多いそうです。
私は、四条河原町交差点の高島屋で買いました。
デパ地下は、様々なお弁当があるので、
見ていてワクワクします!
高級どころでは、美濃吉さん。
お手軽なところでは、おばんざい屋さんやおこわ屋さんも、
選びがいがありますよ。
南座ならではのお土産は?
京都という土地柄、
井筒八ツ橋の売店が入っており、
南座特製の八ツ橋などのお土産も変えます。
名物は、八ツ橋サンドというらしい。
私は、夕霧を食べちゃったので、
八ツ橋サンドは次の楽しみにとっておきます。
南座周辺の観光地~観劇+αの楽しみ~
南座が位置するのは、京都有数の観光地です。
すぐそばを賀茂川が流れ、
橋沿いには川床のあるお店が並びます。
橋を渡ると祇園の街並み、
それと並行するように、商店が軒を連ねる繁華街。
街をプラプラ散歩するもよし、
ちょっと足を延ばすと東山地区の観光スポットもあります。
その中からいくつか紹介します。
八坂神社
八坂神社(やさかじんじゃ)は、京都府京都市東山区祇園町北側にある神社。
二十二社(下八社)の一社。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。
全国にある八坂神社や素戔嗚尊を祭神とする関連神社(約2,300社)の
総本社である主張をしている。
通称として祇園さんとも呼ばれる。7月の祇園祭(祇園会)で知られる。
~Wikipediaより抜粋~
清水寺
清水寺(きよみずでら)は、京都東山の音羽山の中腹に建つ歴史ある寺院です。
創建は平安京遷都よりも古く延鎮上人により宝亀9年(778年)に開山されたと伝えられています。
清水寺は始め「北観音寺」と呼ばれていましたが、境内にわき出る清水が観音信仰の黄金延命水として神聖化され、一般にも清めの水として「清水」が知られるようになり、後に名称を「清水寺」に改められました。そんな清水寺の由来となった清水が、現在でも「音羽の滝」の名水として、観光客に親しまれています。
音羽という地名、聞き覚えがありませんか?
音羽屋の屋号(尾上菊五郎が当主を務める歌舞伎の名門)は、
この地名から来ていると言われています。
*歌舞伎屋号については、こちらにも書いていますので、よかったらお読みくださいね。
高台寺
高台寺は臨済宗建仁寺派の寺院。
豊臣秀吉の正室である、北政所(通称ねね)が、
秀吉の菩提を弔うために建てたお寺であり、
北政所の菩提寺でもあります。
季節限定のライトアップもあります。
円山公園
円山公園は、八坂神社、知恩院に隣接した公園。
桜の名所であり、茶屋や料亭も近くに散財しています。
知恩院
浄土宗の宗祖である法然が、後半生を過ごした
ゆかりの地に建立された寺院。
現在の大規模な伽藍は、江戸時代以降に建てられたものだそうです。
南座観劇と京都観光を合わせて来るのもオススメです。
私は、初めての南座観劇をして来たところです。
劇場の雰囲気がとても素敵で、
いっぺんで大好きになりました。
次の歌舞伎は、11月末から12月にかけての
吉例顔見せ興行です。
なんとかやりくりして、また行きたいと思っています。
初めての方も、2度目3度目の方も、
南座の歌舞伎観劇をもっともっと楽しめることを願っています。
読んでくださり、ありがとう存じまする。
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