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東京和楽器、廃業の危機は続くのか?

メディア出演
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東京和楽器は、八王子市にある三味線製造会社です。

コロナ禍の影響を受け、売り上げが激減し、

廃業に追い込まれたところ、

和楽器バンドの寄付を受け、秋までの存続が決定していたところ。

その秋となり、東京和楽器のその後が気になります。

伝統の火は消えてしまうのでしょうか?




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東京和楽器、コロナにより廃業の危機

日本最大手の三味線メーカーである「東京和楽器」が、

8月15日に廃業を決めたというニュースは、

全国に衝撃をもたらしました。

廃業すなわち、伝統楽器である三味線を作る手がなくなるということ、

それは伝統文化の火が消えてしまうのでは、、ということにつながります。

私も、このニュースを聞いた時とてもショックでした。

歌舞伎座前の老舗お弁当屋さん木挽町弁松も、5月に閉店し、

歌舞伎すら廃れちゃうのでは、、、と

気をもんで、夜も眠れないほどでした。(ちょっと言い過ぎ?)

そもそも、三味線の注文は年々減ってきたということ、

これは邦楽人口が減ってきたことにも関係があるのでしょうね。

1975年ごろには、10年以上前は、年間800丁あった注文も、

近年は、4〜500丁と落ち込み、

そこにコロナが追い打ちをかけて、4・5月は受注がゼロだったと言います。

これは、製造業キッツイですよね。

注文がないのに、メーカー維持できないですもの。

社長は断腸の思いで廃業を決めたということでした。

その廃業の日が8月15日、

でもその日に奇跡のような出来事が起きたんですよ。

なんだと思いますか?

東京和楽器の廃業を止めようと立ち上がった人たちがいたのです。

 



東京和楽器、和楽器バンドの「たる募金」で廃業の危機を脱する

和楽器を使ったロックバンド「和楽器バンド」が、

その運命の8月15日に、横浜アリーナのライブにおいて、

「東京和楽器」を救うための「たる募金」を呼びかけたのだそうです。

このライブも、まだコロナ感染拡大防止のため、

観客を半分以下に抑えてのものだったそうです。

それでも、和楽器バンドのメンバーが、

自分たちのライブの日が、「東京和楽器」が廃業する日であることを知り、

運命的なものを感じて、救済のために立ち上がったということでした。

和楽器バンドは、8人組のバンドで、若い人たちにも人気のグループです。

私も時々この音楽を聞きますが、和楽器を使ってもちゃんとロックです。

逆に邦楽とのギャップを感じるくらい、

でも、そのくらい音楽としての表現の可能性を、

和楽器バンドには感じています。

だから、その方達が救済に乗り出したというニュースを聞いたときは

とても嬉しかったです。

ライブも有料配信となり、その代金の一部も、

「東京和楽器」への寄付に使われたということでした。

和楽器バンドの寄付効果もあったと思いますが、

「東京和楽器」に大口の注文も入ったことから、

廃業は免れ、秋までの営業継続が決まったのでした。



東京和楽器、秋も生き延びることができるのか?

そして、10月です。

歌舞伎も、文楽も、日本舞踊も、

伝統芸能の舞台が少しずつ幕を開け始めました。

そうはいっても、歌舞伎座でさえ、通常の半分以下の客席。

私が観に行くと、まだ空席も目立つことから、

本来の客足はまだまだ戻ったとは言えません。

そういう状況での、この秋を迎え、

「東京和楽器」はどうなるのかとても気になるところです。



東京和楽器、クローズアップ現代でその後を見た

クローズアップ現代(NHK総合10月20日放映)で、

100年企業の廃業危機を考えるというテーマで、

この「東京和楽器」の廃業危機も取り上げられました。

そこでは、伝統文化を絶やしてしまうのでは、と

責任感を感じるという社長の言葉が重く響きました。

日本が被る損失として、

未来につながる伝統が途絶えてしまう。

職人技が途絶えるということは、

職人が独自に築いてきた技や道具も途切れることに繋がりかねないと、

その危機について語られていました。

そうだよな〜〜。

技って、無形ですからね。

道具や材料が残っていても、それを扱う手がなければ、

それらは無用のものと化してしまうということですものね。

さて、現在の「東京和楽器」ですが、

和楽器バンドはじめ、愛好者の支援などを得て、

その想いに応えなければいけないと大瀧代表は

力を込めてお話ししていらっしゃいました。

今まで、手をつけたことのないネット販売にも

活路を見出そうという姿勢も見られました。

クローズアップ現代では、

私たちに何ができるのか?という問いも出されていました。

そこで出てきたのは、

「買ってほしい」ということでした。

う〜〜ん、三味線は私弾けないからなあ。

この機会に買って習ってみるのもありかなあ。

そんなことも、この番組をきっかけに考えました。

 

伝統の火を絶やしてはいけない。

そう思うものの、舞台に行くことくらいしかできていません。

日本の伝統芸能が、コロナに負けず生き残れるのか、

一ファンとして、心配は続きます。

読んでくださり、ありがとう存じまする。



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