中村梅枝(歌舞伎役者)のプロフィール、期待の若女形の家系、結婚。美人妻とのエピソードも

今日は、端正な面持ちでお姫様から若侍までを演じ分ける注目の若女形、四代目中村梅枝さんをピックアップ。

四代目中村梅枝は、若手女形のホープ

年間10~11ヶ月は舞台に立つという四代目中村梅枝。

すらりとした容姿に端正な面持ち、

初々しいお姫様や町娘、凛々しい和歌集を演じ分ける、

期待の立女形です。

1月の国立劇場で上演された「姫路城音菊礎石(ひめじじょうおとぎくそのいしづえ)」では、

双子の兄弟、桃井陸次郎、桃井八重菊丸を演じ分け、

お家の哀れと再興への期待を表現していました。

その見た目の麗しさと演技が気になっていた役者さん。

まずはプロフィールを見ていきましょう。



中村梅枝プロフィール

中村梅枝:プロフィール

中村梅枝 本名:小川・義晴(おがわ・よしはる)

生年月日 1987年11月22日

家系 祖父:四代目中村時蔵、父:五代目中村時蔵、弟:初代中村萬太郎、叔父:二代目中村錦之助、従兄弟:初代中村隼人

屋号 萬屋

定紋 桐蝶

初お目見え 1991年6月「人情裏長屋」鶴之助役(歌舞伎座)

四代目梅枝襲名 1994年6月「幡隨長兵衛」長松役、「道行旅路の嫁入」旅の若者役

面長で鼻筋が通った端正な面持ちに、白塗りが映える。

「嫗山姥」の澤潟姫、「加賀見山旧錦絵」の大姫などの古典的な赤姫は華やかで美しく、

「天衣紛上野初花−河内山」の腰元浪路や「盲長屋梅加賀鳶」のお朝などの町娘は初々しい活気に満ち、

そして、「寿曾我対面」の少将のような若衆もキリリと演じるなど芸の幅を広げています。

舞台を彩る若々しい色気があり、

派手ではないけど、他の人にはないしなやかさ。

そこが観客の目を惹きつけるのではと思うところでもあります。

やっぱり、女形は美しい方が観てて楽しいです。



中村梅枝の家系、家は萬屋、父は中村時蔵、弟は中村萬太郎

中村梅枝の家は、萬屋です。

現在当主を務めるのがお父さまの五代目中村時蔵。

美しさと凛々しさを兼ね備えた、

偉大な立女形ですね。

先のプロフィールにも書きましたが、

祖父は、四代目中村時蔵です。

この方は5人兄弟でした。

兄が、二代目中村歌昇、現在の五代目中村歌六の父です。

弟が、初代中村獅童、現在の二代目中村獅童の父です。

そして、映画スターの故萬屋錦之介、中村嘉葎雄も弟なんです。

さらに遡ると、

中村吉右衛門や中村勘三郎の名も縁戚に連なるようです。

歌舞伎一族の一人であると言えるんです。

この家系図を見ていると、

本当に頭がクラクラしてきます。

生まれながらの歌舞伎役者、

中村梅枝の家はそういうお家なんですね。

だからこそ、あの立ち振る舞い、

女形でも立役でも品があり、

すっきりとした美しさがありますが、

ちっちゃい頃から身に染みついたものなんでしょうね。

勝手に、納得してしまいます。(笑)



中村梅枝、妻は着物が似合う京美人、家庭では良きパパ

さて、ここで気になる私生活をば・・・。

2014年に京都在住の一般女性をご結婚。

その後、2015年に長男が誕生し、仲睦まじい生活を送っているもようです。

気になる奥さまですが、

面長で、清楚な雰囲気の和風美人。

梅枝さんとはお似合いのイケメンカップルです。

実家が茶道のお家とのことで、

お着物には馴染みのある生活を送っていたようですね。

お写真を拝見すると、

粋なお着物をさらりと着こなしていらっしゃいました。

梅枝さんは、着物の好みには口を出さないようですが、

帯の締め方だけはアドバイスしたとか・・・。

なんでも、

上の方に帯を結ぶのは結婚前の若い娘、

歌舞伎の奥さま連中でも若手に入る彼女ですが、

女房という意味では少しその風格も欲しいそうです。

結局のところは、熱々・・ってことですかね?

というところで、

2015年には長男も誕生。

お子さんには、「パパ」と呼ばせているそうです。

家庭では、忙しい間をぬって、

できるだけ面倒を見るようにしているんだとか。

まだまだ幼いお子さんですが、

歌舞伎をやって欲しいのかどうかというと、

お稽古には行かせているけど、

役者になるかどうかは、本人の気持ち次第、

と考えているようです。

でも、歌舞伎を嫌いになって欲しくはない、

そんな思いもあるそうです。

同期には、9月に初お目見えを果たした、

中村歌昇の長男 小川綜真くんがいるのだそうです。

祖父の中村又五郎に見送られ、

歌昇と叔父の中村種之助に手を引かれ、

花道で挨拶をした綜真くんは可愛かったな〜。

梅枝の長男も・・・という時は、

中村時蔵、中村萬太郎、そして梅枝の3人が

一緒に見守りながらのお目見えになるのかな。

早くその日が訪れないかな〜なんて思っちゃいます。



中村梅枝、歌舞伎に対するコメントは見た目に反してかなり熱い!!

涼しい容姿とは裏腹の、

歌舞伎に対する熱血コメントもいくつか見られます。

*中村梅枝の父、祖父、曾祖父への想い

曾祖父が三世中村時蔵、祖父が四世中村時蔵。

その肖像写真を、部屋に飾っているそうです。

「直接お会いしたことはありませんが、わずかに残された映像を見るとすごくきれいで、とても惹きつけられます。

僕がめざしているのは、父、そしてそこから遡るご先祖さまですが、自分もそういう役者になりたいと思っています。 」

脈々と受け継がれる伝統を身につけ精進する思いが素晴らしいですね。

*当代尾上菊五郎から学ぶ

当代を代表する大役者でもある尾上菊五郎。

共演する機会も多く積極的に学んでいるようです。

「音羽屋のおじさんは基本的に、ああしろこうしろとはおっしゃいません。でも、おじさんの息を感じ取って、何を求めているのかを自分でつかまなければならないのだと思います。

まだなんとなくしかわかりませんが、努力していきたいと思っています。」

芸は盗むもの、その意識で学んでいるようですね。

尾上菊五郎から直に得るものは大きいはずです。

*期待の女形が女役をどう見るのか?

歌舞伎の主役は基本的に 立役なんです。

しかし、

「歌舞伎は女形がいないと成り立たない」

と梅枝は口にしています。

それだからこそ、女形の出来具合が、

芝居の質を決める、ともいう気概で舞台に臨んでいるようです。

実際、役者は女形を経験することは多いですが、

女形だけを極める役者は数少ないです。

そして、女形でも役者によって芸風が違います。

梅枝のお父様は中村時蔵、

この方も女形中心の役者です。

綺麗どころから、遊女、おかみさんと、

数々の役を演じ分ける大役者でもあります。

その後を継ぐのかなあ、と

見ていたのですが、

ご自身の女形にかける思いを知るにつけ、

よりその姿を見るのが楽しくなりました。

その一言がこちら。

「立役をやりたいと思っていた時期もありましたが、ここ数年は女方だけでいいと思うようになりました。」

本当の女性よりも女性っぽい、

梅枝の女形をぜひ一度見ていただきたいです。

*初役阿古屋への想い

阿古屋といえば、難役中の難役と言われる役です。

3種の楽器を弾きこなし、

表情を変えずに音色だけで心情を表現する、

その役ができるのは、6代目中村歌右衛門から受け継いだ、

坂東玉三郎しかいませんでした。

私は、玉三郎の舞台は観ていますが、

目を皿のようにして、全身を耳にして、

その心情を読み取ろうとしたものです。

その役を演じたということ、

坂東玉三郎が若手への芸の継承を込めている点も含め、

かなりの重圧の中演じ切ったようですね。

日頃から、かなりの楽器のお稽古をされていて、

この舞台に備えても事前の稽古はおこたらなったそう。

それでも実際に演じてみて、

坂東玉三郎の演じる上での様々な工夫に思うところがあったようです。

「まるでドラえもんの4次元ポケットのように思えた。まだ演じられるうれしさを感じる余裕はありませんが。」

玉さまがドラえもん???

って言いたくなりますが、4次元ポケットの比喩は的を射ているんじゃないかしらね。

経験が磨く技ですが、2019年12月に再上演が決まっています。

今回はどんな阿古屋になるのでしょうか。



先にも書きましたが、まだ30歳!!

にして、この風格。

梅枝が舞台に出ると、

客席からもほ〜っと息が漏れるんですよね。

私も、これのどこが男の人なんだろう?

と目を疑いたくなることもあるんです。

これから、どんな大輪の花を咲かせるのか?

楽しみな役者さんです。

今日も読んでくださり、ありがとう存じまする。