今日は中村種之助の紹介をします。
4月大歌舞伎、私が絶賛オススメしている「黒塚」では、
阿闍梨祐慶の弟子の大和坊として山伏姿を見せてくれています。
キリリとした身のこなし、真摯な視線が気になったので、
どんな役者さんかな?と調べてみました。
初代中村種之助のwiki的プロフィール
中村種之助 本名:小川 暁久(おがわ あきひさ)
生年月日 1993年2月22日
出身地 東京都
血液型 O型
身長 163cm
体重 58kg
屋号 播磨屋
定紋 揚羽蝶、つるかたばみ
初お目見え 1998年 「佐倉義民伝」徳松役(国立劇場)
初舞台 1999年 「盛綱陣屋」小三郎役(歌舞伎座)
屋号は播磨屋です。
中村吉右衛門と同じ屋号です。
直接の血の繋がりはありませんが、
お家の道では同じ一門なのですね。
あ、手前は尾上右近、背後にいるのが種之助です。
初代中村種之助の家系、歌昇が兄、米吉はいとこ、獅童も親戚?
では、その家系を見ていきましょう。
父は三代目中村又五郎、舞台では重要な脇を務めることが多いです。
盾役で舞踊の名手、「菅原伝授手習鑑」の車引きの松王丸役がはまり役のようです。
兄は、四代目中村歌昇、きりりとした凛々しい2枚目の若手スターです。
今は、二児のパパ。
よかったら、こちらの記事も読んでみてくださいね。
祖父は、四代目中村歌六です。この方は、昭和48年に亡くなっています。
名を譲られており、
生前は、二代目中村歌昇として舞台に立っていらっしゃったものの、
病気で役者を廃業せざるを得なくなり、
脚本家の道に進んだそうです。
ご逝去の8年後に追善という形でお名前を継いだということでした。
伯父は、五代目中村歌六、この方は老け役、敵役、立役と、
幅広い演技に定評があり、舞台での存在感がある方です。
その息子、従兄弟にあたるのが中村米吉、
ぽっちゃりとした童顔が女形にぴったり、
かわいいと人気の若手スターの一人です。
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父又五郎のいとこがまたすごい顔ぶれでして、
五代目中村時蔵、二代目中村錦之助、二代目中村獅童です。
有名な役者がずらりと縁戚に並びます。
これが梨園なんだなあと
つくづくその重さを感じる家系ですね。
初代中村種之助と兄中村歌昇の研鑽の場、双蝶会
さて、中村種之助と兄の中村歌昇、
2人が立ち上げた勉強会もあるそうです。
それが「双蝶会」、昨年4回目を終えたそうです。
この名の由来は、定紋の「揚羽蝶」から、
全てを自分たちで仕切り、
舞台に立つことに加え、裏方もこなすのだそうです。
この会に寄せる種之助の思いがインタビューにありました。
その中から、いくつか抜粋して紹介します。
「勉強会をやりたい!と思うようになったのは、新しい歌舞伎座が開場した頃です。
自分も何か新しいことに挑戦する場が必要かなと思っていたところ、
兄も同じように考えていて、じゃあ兄弟で勉強会を、と、準備期間を経て開催に至りました」
兄弟の息が合って立ち上がった会なのですね。
ここでは、普段はできない役にも挑戦しています。
播磨屋の芸である、時代物の義太夫狂言が中心のようですが、
本公演では演じたことのない大役を演じるため、
役者としての財産を得る場となっているそうです。
その役についても次のように語っています。
「どの役も大変でした。でも、どの役も、もう一度やりたい。
中村吉右衛門のおじさんや父、先輩方に教えていただけること、
また、兄が芸を学ぶところを側で見ることができるのも、
双蝶会ならではのありがたい部分です。
人のお稽古を客観的に見ることで、自分が教えていただくのとは
また違う勉強にもなっています」
本当に熱心に取り組んでいるのですね。
歴史物においては、吉右衛門の演技は他に類するものがない、
そういう役が多々あります。
それを実際に教わりながら演じることが財産という言葉も
納得がゆくものです。
「去年の双蝶会を終えても達成感はなかったです。
次の日にはもう『もうちょっとやりたかった、
踊りたかった』って思っていました。」
歳をとるとわかるけど、こういうのも充実感ていうんですよね。
まだやれる、もっとやれる、そう思えることの幸せ、
若いからこそ、それを欠乏のように感じるかもしれませんが、
そういう思いができるほど打ち込めるということは、
とても濃い、充実した経験だったのではないかと思いました。
初代中村種之助、学生時代は歌舞伎の舞台に立つのが嫌だった?
そんな種之助ですが、憧れ反面、舞台に立ちたくない時もあったそうです。
「10代の変声期は役につかないので、歌舞伎から離れるんですけど、
学校やスポーツが楽しくなって。
このまま歌舞伎から離れるのかな、と思ったこともありました。」
特に部活でやっていたサッカーにのめり込んでいたようです。
「自然に歌舞伎に戻ってきましたが、
戻ってすぐは、歌舞伎をやって良かったとはなかなか思えなかったです。
今は良かったなと思います。
やりたいことがあって、実行できる日々、幸せだなと思います」
現在26歳、大きな夢も見えてきたのではないかと思える言葉です。
初代中村種之助、インスタグラムに見る素顔と彼女の噂
種之助が良く食事に行くのは、尾上右近さんだそうです。
同年代、彼は日本舞踊の家元も務めています。
仲はいいように見えるけれど、ライバルの意識も持っているそうです。
お互いに切磋琢磨しあえる同士とでもいうのでしょうかね。
インスタグラムも発信していて、
素敵な素顔を見せてくれています。
こちらもチェックされてはいかがでしょうか。
歌舞伎の化粧で随分と印象が変わる役者でもありますね。
気になる彼女の噂ですが、
まだこちらは出てきていないようです。
兄の歌昇の子の話になると、顔がほころぶとか。
可愛くて仕方がないんですって。
でも、まだ自分自身には余裕がないそうで、
もっと歌舞伎の演技力を磨きたいと歌舞伎漬けの方針も
話していました。
5月は、大きな舞台はない様子、
おそらくお稽古や舞台以外の活動をされるのでしょうが、
もしかしたら、彼女と過ごす時間もあるのかもしれませんね。
いや、まだ表には何の噂もありませんよ。
今後の活躍を期待したい
中村種之助について紹介をしました。
今日も読んでくださり、ありがとう存じまする。
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