11月22日の国立劇場歌舞伎公演第2部が中止になりました。
その理由は、出演者にコロナ陽性反応が出たということ。
このニュースはあっという間に広まり、役者の名前も出ていましたね。
そのことで、誰かを責めるのではなく、
コロナ感染対策と観劇を両立できるようにしたいと思い、
調べたことについてお伝えします。
その後、11月27日にショックな続報。
12月の歌舞伎公演にも一部影響がありました。
歌舞伎公演中止、その理由はコロナ
11月22日(日)の15時過ぎかな~~
国立劇場歌舞伎公演第二部が中止というニュースを知りました。
調べてみたら、
出演者が発熱し、検査の結果コロナウイルス陽性反応が出たということ。
歌舞伎の舞台上は、セリフを言ったり
役者同士の絡みがあったりするので、
どうしても密になってしまいます。
どの演目も1時間は越さないということで、
できる限りの濃厚接触を避けていることは
客席から見ていても本当によくわかりますが、
一人でも反応が出てしまったら中止になるのは事前のお約束だったので、
これは当然の処置であると思ったところです。
片岡孝太郎さん、前日に親友がコロナ感染とブログに。。。
ただし、気になったのが、「どなたが?」ということ。
第二部の出演者には、高齢の人間国宝がお二人、
片岡仁左衛門さん、中村東蔵さんが出演されています。
初お目見えの大晴くんも出演されています。
う~ん、心配だなあと思っていたところの第二報。
感染したのは、片岡孝太郎さんとのこと。
芝居の中心人物のお一人で、見所も多いお役でした。
ご本人は、コロナ感染の怖さを強く実感されていて、
注意をしていたとうかがっているので
ショックを受けているだろうなあと思います。
ニュースによると、
22日の朝に自宅で検温したところ発熱が発覚し、病院を受診。
その場で陽性反応が出たということで、
この日、劇場にはいってないようです。
しかし、前日21日には、親友がコロナ感染で入院し心配していると
ブログに書いていらっしゃいました。
そして、その後舞台を務められたところまでは
元気なお姿を見せていらっしゃったんですよ。
除菌、予防はしっかり行っていらっしゃるようでしたから
まさか、、、と思っていたのですけど。
やはり、コロナウイルスは侮れません、
改めてその怖さを実感したところです。
このニュースと同時に千穐楽までこの公演は中止となってしまいました。
本当に、素晴らしいお芝居でもう一度見たいと思っていただけに、
それはショックなんですけどね。
楽しみにしていたお客様も同じようにショックだと思いますが、
一番辛いのはご本人でしょうね。
これから、関係者の検査もあるでしょうから、
今後このニュースはもっと波紋が広がるのではないかと思います。
私の願いは、だれかを責めることをせず、
治療と対策に淡々と務めていく、それだけです。
私も気をつけます。
そして、気をつけながら、イマココでしか観られない舞台を
観に行こうと思います。
片岡孝太郎が感染 国立劇場第二部を25日の千穐楽まで中止/芸能/デイリースポーツ online https://t.co/QbdnewFPiO #DailySports
— デイリースポーツ (@Daily_Online) November 22, 2020
コロナ感染の影響で12月歌舞伎公演、仁左衛門と玉三郎が休演に・・・
11月27日にショックな続報が入りました。
それまでは、どうやら孝太郎さん以外の方は全て検査結果は陰性で、
みなさん、お元気でいらっしゃる、、という情報はありました。
しかし、濃厚接触者と認定された片岡仁左衛門さん、坂東玉三郎さんの
歌舞伎出演舞台に影響が出てしまったのです。
片岡仁左衛門休演、代役に中村錦之助
まずは、孝太郎さんとかなり密接に共演していらした片岡仁左衛門さん。
お父さまでもあるので、家族の一員としても検査は必須だったのでしょうね。
幸い、陰性でお元気でいらっしゃるとのこと、それだけは安心。
しかし、南座で上演予定の
「當る丑歳吉例顔見世興行」の
第2部「一谷嫩軍記〜熊谷陣屋〜」の舞台を初日の5日(土)〜6日(日)を
休演することになりました。
孝太郎さんもこの月は休演となるので、代役が次のように立てられました。
熊谷次郎直実 片岡 仁左衛門 → 中村 錦之助
熊谷妻相模 片岡 孝太郎 → 市川門之助
源義経 中村 錦之助 → 中村隼人
急遽の抜擢となった、錦之助さんたち、
初日のプレッシャーがありますが、乗り切っていい舞台にしてほしいですね。
片岡仁左衛門 12月の南座公演6日まで出演取りやめ 息子・孝太郎の濃厚接触者、陰性判定も/芸能/デイリースポーツ online https://t.co/uMiJASMxnj #DailySports
— デイリースポーツ (@Daily_Online) November 27, 2020
坂東玉三郎休演、代役に尾上菊之助
坂東玉三郎さんは、歌舞伎座12月第歌舞伎の
第四部「日本振袖始 大蛇退治」に出演予定でした。
21日に孝太郎さんと対面でお話しする機会があったとのことで、
濃厚接触者と判断されてしまいました。
マスクをしていたとのことですが、やはり保健所の指示には従ったほうが
玉三郎さん自身のためにもいいと思うので致し方ありませんね。
玉三郎さんも何度か検査を受け、陰性の結果であり、
ご本人もお元気ということなので、そのことは安心しました。
しかし、初日の1日(日)〜7日(月)まで休演することになりました。
その代役は次の通りになります。
岩長姫実は八岐大蛇 坂東 玉三郎 → 尾上菊之助
素戔嗚尊 尾上 菊之助 → 坂東彦三郎
菊之助さんの岩永姫も綺麗だろうなあと思うし、
彦三郎さん、もっといいお役をと思っていたので、
その点は良い代役だなあと思ったところです。
でもね、私初日のチケットいい席をとっていたので、
個人的にはとってもとってもショックなのです。
後半でまた良席取れるかしら・・・
坂東玉三郎さんが「十二月大歌舞伎」一部休演 濃厚接触者認定で 片岡仁左衛門さんも https://t.co/9RYlkKFtgx
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) November 27, 2020
片岡孝太郎も12月10日から舞台復帰
孝太郎さんは、発熱の後病院に入院し、治療に当たっていたとのこと。
12月2日に無事に退院し、いよいよ10日から舞台復帰が決まりました。
よかったです〜〜
よかった、ホッとした。おめでとうございます!片岡孝太郎 10日から仕事復帰、南座に出演へ…コロナ感染/芸能/デイリースポーツ online https://t.co/Qw5VEghSfS @Daily_Onlineより
— kabukist (@kabukist1) December 9, 2020
結果論になってしまいますが、
歌舞伎座の「日本振袖始」も、南座の「熊谷陣屋」も、
代役の役者さんたちが大活躍し、良い評価が出ていました。
私も、「日本振袖始」を観ましたけど、
満足満足!なお芝居で、玉三郎さん復活後のチケットもとれたので、
よかったなあと思ってます。
いずれにせよ、コロナ感染があると
舞台にも大きな影響が出るのだなあということを
改めて実感したところなのです。
役者さんもスタッフも、もちろんお客様も、
コロナには十分気をつけて歌舞伎観劇を楽しみたいです。
皆様のご無事を心より願います。
12月の歌舞伎公演の詳細はこちらです。
歌舞伎公演のコロナ感染対策は厳重
歌舞伎公演のコロナ対策は、それはそれは厳重でした。
私が行ったのは、
歌舞伎座と国立劇場ですが、そのどちらも鉄壁です。
まず徹底しているのは、
・密にならないようなソーシャルディスタンスをとっていること。
・マスク着用、消毒を義務付けていること。
・劇場内の清掃、消毒に留意し、飲食やおしゃべりを禁じていること。
*国立劇場は、食事スペースがとってあり、そこでは可能となっています。
しかし、しかし、、、、
お客様の中には、おしゃべりをする方が日に日に増えていると感じます。
私は、大概一人で行くので、喋るという選択はありません。
でも、友人や家族だとおしゃべりしたくなっちゃうんでしょうね。
マスクをしている方が多いから、大丈夫と思っているのかもしれませんが、
この時期はやっぱりそれは控えたほうがいいよなあと
改めて思いました。
歌舞伎座と国立劇場のコロナ感染対策については、
こちらに詳しく書いてあるので、参考になさってくださいね。
歌舞伎公演のコロナ感染を防ぐためにできることは
歌舞伎ファンとしては、この出来事で歌舞伎全て中止になるのは
絶対に避けて欲しいところです。
そして、歌舞伎を悪く言わないで欲しいということもあります。
本当に、行くとわかるけど、みんなめっちゃ気をつけてますから。
劇場側、制作側、出演者側では、
今後もその対策に努めていくことと思いますので、
ここでは、観客ができることを書きたいと思います。
私は次の5つが大事だと思うのでしっかり守っていきます。
- 体調が悪い時は劇場に行かない
- 劇場が掲げている対策を守って観劇する
- マスクを着用し、必要以外はしゃべらない
- 自分が持ち込まず持ち帰らないという気持ちで消毒を徹底する
- 観劇の時はもったいないけど寄り道しない
現状では、そのほかの感染状況や孝太郎さんの容体まではわかりません。
1日も早いご回復と、他への影響がないことを
心から願っているところです。
読んでくださり、ありがとう存じまする。
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