大富豪同心2の第2話は「若旦那と若君」です。
瓜二つの卯之吉と若君幸千代が互いの存在を知る重要なお話です。
そして、期待を裏切らず面白いストーリー展開になっています。
大富豪同心2第2話「若旦那と若君」のあらすじ
甘利備前守は、幸千代の命を狙うものがいることに気づきます。
その身を守るために呼び寄せたのが美鈴でした。
南町奉行所では、
偽の大名行列に関わる事案がないものにされたことを
憤る村田銕三郎たち。
大奥大年寄富士島は幸千代が江戸に現れたことを確認しに、
江戸城を訪れることになります。
その頃、幸千代は美鈴を連れて町中の散策へ
美鈴に、自分と似た男についても色々聞き質します。
不甲斐ない奴という幸千代に、
「弱きを助け強きをくじく素晴らしい方」という美鈴。
幸千代に恋心を指摘され、言葉もありません。
そんなところ、両替商で小さな女の子が持ってきた小判を巡って
ちょっとしたトラブルになっているところを目撃します。
話を聞くと、そのお信という女の子の父親は、
腕のいい金細工師なのだが、お金が入ると全て博打につぎ込んでしまう男、
だから、小判を娘に持たせるわけがないというのです。
泣き出すお信に対し、
「うるさい、泣くな」と一喝する幸千代。
両替商らは幸千代を卯之吉(同心。江戸の守り神)と勘違いしてますから、
キョトンとします。
その場を立ち去る幸千代、美鈴はその場をとりなすと
慌てて後を追うのです。
一方、卯之吉は、沢田につれられ、江戸城へ。
いなくなった幸千代の身代わりを勤めることになります。
甘利備前守はあまりのそっくり具合にびっくりです。
そこへ、大奥大年寄富士島が謁見しに現れます。
何も喋るなと言われている卯之吉
ですが、いつもののほほ~んとした天然さを発揮しての対応。
差し出された小判も
「こんなものはいらないよ」とつき返し、
甘利備前守はその、のほほんぶりに冷や汗タラタラです。
富士島としても、何やら思惑があるようですが、
卯之吉のペースに丸め込まれてしまうのでした。
三国屋では、店の手伝いに
芸者菊野が入ることになりました。
昨今、金の値段が下がっていることを訝しく語る2人です。
幸千代は美鈴を連れて江戸の市中を散策中。
後をつけてきた幸千代子飼いの忍びの者から、
卯之吉が城で替え玉を務めたことを聞かされます。
城で暇を持て余している卯之吉は
銀八を呼び寄せます。
夜は遊びに行きたいと銀八を連れて江戸の町へ
そこで遭遇するのが物取りです。
追っ手から逃れるため、物取りは逃げて行きますが、
その男が盗んだのが、
日中、幸千代と美鈴から預かるように言われた小判だということです。
それが気になる卯之吉は、翌朝お信を訪ねます。
しかし、家にはお信だけ、
父親は娘を残して家を出ているようです。
卯之吉はお信に父親を見つけると約束するのです。
そこに残された手がかりが
枯骨横丁という悪い奴が巣食う場所。
なのに、なぜかそこにいる幸千代。
どうやら、迷子になったのを連れてこられたようです。
卯之吉だと思っている幸千代を探している
同心の仲間や美鈴は枯骨横丁に卯之吉(幸千代)がいるらしいと聞き、
横丁へ向かいます。
そして本物の卯之吉も枯骨横丁は、お信の父親を探しに行きます。
なんかややこしい現場です!
卯之吉と銀八は、無用心にも悪者たちに気づかれ、危機一髪、
というところに幸千代が助けに入り悪者たちをやっつけます。
卯之吉に
「不甲斐ない奴」と言い残すと、
幸千代はやってきた美鈴と一緒にその場を去って行くのでした。
ちょっとブルーになっているところに
今度は、同心達がやってきて、
又しても卯之吉の手柄が一つ増えてしまいました。
偽小判の現場を押さえ、お信の父親も連れて帰ります。
町を騒がす偽小判騒動、澤田からも三国屋に調べを願いいれます。
そして、卯之吉はそのそっくりさを見込まれ、
幸千代の替え玉として城に止まることになります。
幸千代は、不甲斐ない卯之吉が江戸の守り神と言われていることから、
自分こそが同心として守り神になる!と
替え玉になることを宣言します。
さてさて、この後どうなっちゃうのでしょうね。
大富豪同心2第2話「若旦那と若君」のゲスト出演者
第2話「若旦那と若君」のゲスト出演者を紹介します。
溝口左門役 山口馬木也
弥市役 西ノ園逹大
小六役 田上晃吉
お信役 野澤しおり
他
美鈴のお父さん、溝口左門は
山口馬木也さんが演じていらっしゃいます。
このかたは、町一番の剣術指南と言われている役です。
山口さんは、多くの時代劇に出演され、
殺陣の腕前も見事な俳優さんです。
このお役にぴったりって思っています。
残念なのは、出番が少ないこと。
このドラマは放映時間が短いのに、
魅力的なキャラがたくさんいらっしゃるので、
ちらりと姿を見られるだけでも良しとしないとダメかな。
大富豪同心2第2話「若旦那と若君」の感想
大富豪同心2第2話は「若君と若旦那」、
それぞれがそれぞれの存在に気付き替え玉になっていくという
これからのストーリー上大切な要となるお話だと思いました。
エピソードとしては、
若君と若旦那の性格の違いが濃く現れていると感じました。
例を挙げると、
お信に対する態度です。
「うるさい。泣くな。」と強く叱りつけ、放置する若君幸千代。
対して、
「私がお父さんを見つけてあげよう。」と優しく約束する若旦那卯之吉。
本当に対照的です。
中村隼人さんの一人二役なのですが、
表情、言葉遣い、声のトーン、身体の動き、
全て真逆に表現しているところがすごいなあと思いました。
隼人さん、演技上手じゃん!
なんて、上から目線で思ったりしてね。
もう一つ印象的なエピソードは、
何も知らない天然卯之吉が、
悪意ゴリゴリの富士島に対する態度。
どんなやつか見極めてやろう、取り込んでやろうくらいの思惑を持つ富士島に、
のらりくらりが逆に効果を発揮するんです。
いやあ面白かった、このシーン。
気になるのは、卯之吉と美鈴の恋の行方ですね。
これは、このドラマ全話を通じて貫かれる
もう一つのテーマのような気がします。
卯之吉は脳天気だからいいんですけど、
美鈴はあまり笑顔が見られないこのシリーズ、
そこがなんだかね、って感じです。
もっと、ニコニコ闊達にしていてほしいなあというのは、
大富豪同心ファンの心情です。
物語は全9話です。
まだまだ、この先がきになるので、しっかり見ていきます。
読んでくださり、ありがとう存じまする。
他の話も気になる方はこちらをどうぞ。
大富豪同心て何?という疑問はこちらからお読みください。
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