PR

大富豪同心歌舞伎のあらすじ、配役とネタバレ感想!結末、続編はある?

観劇レポート
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

大富豪同心は、時代劇小説「大富豪同心」のドラマ化でハマり、

毎シーズン欠かさず見てました。

歌舞伎版もお馴染みの顔ぶれが繰り広げる、陰謀と心温まるストーリー、

めっちゃ楽しかったので、あらすじや感想をまとめました。

スポンサーリンク

大富豪同心歌舞伎のあらすじ、結末は?

江戸の豪商三国屋の若旦那、八巻卯之吉は絵に描いたような放蕩息子。

先行きを心配した、祖父の三国屋徳右衛門の言いつけで同心(正体は隠して)として修行中です。

その頃、江戸城では将軍家政が病により、弟の幸千代を呼び寄せることにします。

しかし、その幸千代の命を狙う悪事も清少将と甲府勤番坂内才蔵によって密かに進められるのです。

そうとは知らぬ幸千代は、後見人である大井御前から警護として美鈴をお供に、江戸の町を偵察に出かけます。

そして美鈴の発案で、卯之吉の同心衣装に着替えます。これはもちろん内緒。

そして、スリの被害にあった娘を助け、感謝された幸千代(卯之吉として)は、自分が江戸の町を守ると闘志を燃やします。

そしてあろうことか、姿を消してしまうのです。

幸千代が城を抜け出したことに頭を傷める老中甘利、幸千代と卯之吉が瓜二つと聞き、卯之吉を身代わりに仕立てます。

甲府から幸千代の許嫁、真琴姫が上京することになり、清少将らは、姫を誘拐して幸千代を誘き出し殺害する計略を立てました。

姫を乗せた籠を取り囲んだところで、現れたのは荒海の一家と幸千代の格好をした卯之吉です。

姫を悪者が狙うことを見越して、籠を囮に悪人たちを誘き出したのです。

怒った賊たちは、せめて幸千代の命を取ろうと、立ち回りとなるのですが、我らが卯之吉はお約束通り、刀を見て気絶してしまうのです。

銀八はそんな騒動に巻き込まれないよう、こっそり卯之吉を籠の中に入れて隠してしまいます。

そこに現れたのが清少将、そして卯之吉の姿をした幸千代も。

二人は一騎討ちとなりますが、幸千代の剣捌きに流石の清少将も斬られてしまいました。

何も知らない荒海の親分は、やはり卯之吉旦那は剣豪だ!と感心しきり。

そして一夜明け、無事に城に到着した真琴姫は、幸千代と再会となるのですが、

一眼見た途端に「そなたは何者じゃ?」

ぎく、、、身代わりがバレた 汗

そしてここで続く となりました。

細かいエピソードは飛ばしていますが

大体このような内容です。

書けなかったエピソードが実に面白いので、感想に続きます!

大富豪同心歌舞伎の配役は?

歌舞伎版、大富豪同心の配役は、

主役の卯之吉&幸千代が中村隼人さん二役のみドラマと一緒で

あとは歌舞伎役者さんの個性を活かした顔ぶれとなっています。

八巻卯之吉/幸千代 中村 隼人

美鈴        中村 壱太郎

清少将       坂東 巳之助

徳川家政      坂東 新悟

真琴姫       中村 米吉

銀八        尾上 右近

溝口左門      中村 吉之丞

乳母岩橋      市川 青虎

箔屋寿太郎     市川 寿猿

傅役大井御前    市川 笑三郎

中臈富士島     市川 笑也

坂内才蔵      市川 猿弥

沢田彦太郎     中村 亀鶴

本多出雲守     市川 中車

荒海ノ三右衛門   松本 幸四郎

三国屋徳右衛門   中村 鴈治郎

皆様、かなりハマり役でした!

詳しい感想にも述べさせていただきますが。

今回、尾上右近さんが銀八であり狂言まわしの役も務めていたところも印象深かったなあ

大富豪同心歌舞伎ネタバレ感想

それでは、感想です。

ネタバレも含みますので、ご了承の上読み進めてくださいね。

大富豪同心歌舞伎版は、はっきり言って、歌舞伎とは言い難いところがあります。

歌舞伎座で、歌舞伎狂言作家が本を書き、歌舞伎役者と歌舞伎舞踊かが演出や振り付けを担当し、歌舞伎役者が演じているので「歌舞伎」だなあって思える、っていうのが私の印象。

そして、庶民にとって、こんな楽しくて痛快な話はないなってところも、

大衆にとって夢を与える演劇という意味では歌舞伎なのかなあと思いました。

特に、役者さんたちの演技が、ストーリーとうまく噛み合っていて

本当にこんなことありそうだな、楽しいなって

ワクワクして最後まで観られたところが最高に良かったです。

なので、役者さんたち、一部ですが、その良かったなあってことを以下に書いていきます。

隼人の卯之吉と幸千代はどちらもいいけど私は残念な卯之吉が好き!

私は、「大富豪同心」をテレビで見てハマっちゃっていて

中でも卯之吉が刀を見て気絶するシーンが大好きなんです。

シリーズ1では、のほほんとしているように見えて、

実は幼い頃の心の傷を抱えているという悲しい設定でした。

それ以降、つまり第2シリーズからは、

優しくて江戸のみんなの幸せを考えているという

いい若旦那になってしまいましたが、

ぼんやりしているところやひ弱なところは変わらず。

顔も性格も家柄もいいのに、ちょっと残念っていうキャラが

中村隼人さんにどハマりしていて、毎回欠かさず見ていたんですよね。

それが、歌舞伎のお芝居でリアルな姿を見ることができて

もう感激以上の言葉が見つからないくらいです。

ぼんやり、はんなり卯之吉と

野生味あふれる凛々しい幸千代、

これをうまく演じ分けていらっしゃるなって感動しました。

隼人さんは、声の出し方やセリフの言い方、目つきや動作などで

演じ分けているとおっしゃっていましたけど、

それが見事に成功しています。

それだけで、私にとっては最高のエンタテイメントなのです。

幸四郎さんの親分、はっちゃけすぎ?

物語の中で渋い存在感を放つのが荒海一家の親分です。

ドラマでは、渡辺いっけいさんが演じていて

凄みもあるけど卯之吉をすごい剣豪と勘違いして崇拝する

お茶目な一面もあるお役です。

松本幸四郎さんは、ドラマではいつも頭を抱えている老中役なのですが、

歌舞伎ではこの親分役をとても楽しそうに演じています。

演出を手がけていることから、

自由自在にこのキャラを扱っているように見えます。

卯之吉に忠実で、子分思いでもある、実は懐の深いこの親分が

卯之吉の手となり足となり、苦手な立ち回りも引き受ける影の主役のようでもありました。

真面目にやっててもふざけているように見えちゃうところや

最後の総踊りまでのエンディングでは、

誰よりもめいいっぱい身体を使って踊る姿が可愛いなって思います。

笑三郎さんの大井御前の見せ場が笑える

市川笑三郎さんは後半の笑いを全て持っていく場がありました。

それまでは、ちょっとお堅い盛り役だったからに

そのギャップも笑いを誘っていました。

笑三郎さん本来のコメディ資質を

発揮できるお役でもあったのではないかしら。

どんな場面かというと

宴席でお酒をガンガン飲まされて

二日酔いでボロボロになるというよくあるギャグなんですけど

その見せ方が上手なんですよね。

見方によっては、あまりよろしくないエピソードだけに

明るく笑いに変えられる演技力がすごいのです。

他のお芝居でも、ただ美しいだけではない

一捻りある芯の強い女性を演じられているだけに

納得のキャスティング、と思ったところです。

巳之助さんの清少将は怪しさがピッタリ!

「大富豪同心」のドラマでも、

ゲストとして出てきたのに人気が出ちゃった清少将、

シリーズではお馴染みのキャラでした。

歌舞伎版は、怪演と言ったらこの人!と言えるほどの実力者、

坂東巳之助さんが演じました。

配役聞いた時から、「ピッタリー」って思っていたので

舞台で拝見しても、全く違和感がない清少将でした。

ただ、この人は親分ではなくて、背後の悪を手助けする刺客でした。

だから、ストーリー上の役割はちょっと納得いかなかったなー。

策略考えているよりも、

気味悪く登場し、通常の人では歯がたたない凄腕の刺客の腕前が見たかった。

この人はちょっともったいないなって思ってしまった。

喋るよりも刀をブンブン奮って欲しかったなあ・・・

実は生きてました、で続編でお姿を見たい!

寿猿さん、舞台復帰に客席が沸く

歌舞伎役者最高齢記録更新中の市川寿猿さん。

昨年は脳梗塞を発症し、一時お芝居を離れていらっしゃいました。

その寿猿さん、滑舌良く、リズム良く、

見事お芝居に復帰されて安堵しました。

お芝居のお役は、茶店のお客さんなんですけど

そのお客さんのセリフにめちゃくちゃ拍手が湧くっていう

滅多にない現象が起きるのも

市川寿猿さんファンがとっても多いからだと思います。

謙虚で、芝居に真っ直ぐで、

どんなお役にも一生懸命な寿猿さん、

舞台で見られたこともとても嬉しいことでした。

エンディングの総踊りが最高に好き

ドラマ「大富豪同心」の名物といえばエンディングの踊りです。

シリーズ1では、隼人さん中心にメインキャラがはんなり踊っていたのですが、

2からは登場人物が多数入って迫力ある?踊りシーンとなっているんです。

そんな仕掛けもあるかなって、ちょっと楽しみにしていたら

嬉しいことにエンディング総踊りがありました。

演出が幸四郎さんだからね、誰よりも一生懸命踊っているのが幸四郎さんでした笑

この総踊りのよいところは、すべての演者が舞台上で踊りを披露するところです。

町民やくも斬られる悪役も、

みんなにこやかに舞台に出てきて踊ってくれるんです。

全員が舞台で脚光を浴びられる場を作るって本当に素晴らしいと思います。

みなさん、それぞれの個性で踊られるので、目がいくつあっても足りない、、

端で悪ノリしている人も、真剣にポーズを決めている人もいて

本当に楽しいひと時でした。

 

 

私は、「大富豪同心」は、江戸の庶民にとっての御伽噺だなって思うんです。

こんなヒーローいたらいいなあ、

町民なのに将軍まで動かせちゃうなんてスカッとするなあって。

そんなお伽話を楽しそうに演じている役者さんを見て、私もとっても楽しくなったし、

劇場の人たちも幸せな心持ちになれたんじゃないかなって思います。

だから「大富豪同心」大好きなんです。

大富豪同心歌舞伎も続編はいつ?

大富豪同心、歌舞伎版の最後は、

真琴姫に身代わり幸千代がバレる、、ってところで終わってます。

そして、舞台に置かれた屏風には「続く?」の文字。

人を食ってるよね、って思いながらも

私は続編が楽しみです。

さて、続編は作られるのでしょうか?

松本幸四郎さんのブログには、

「続編に向けた打ち合わせ」という言葉が見られました。

ということは、期待していいでしょう。

じゃあ、いつになるのか?

というと、新作だけに、タイミングを計っているところかなあと思います。

作風的には、「弥次喜多」のような感じだから8月納涼歌舞伎?と思ったのですが、

8月は「刀剣乱舞」の公演も被りそうなのでどうかしら?とも思います。

今年は、三大名作も上演される予定なので、

もしかしたら、来年の1月かもしれませんね。

ギリギリ12月というのも、新作枠があるので考えられます。

もう少し、楽しみに情報を集めてみようと思います。

私見丸出しでしたがお読みくださりありがとう存じまする。

ぜひ「大富豪同心」見てください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました