大富豪同心2、ユニークな設定の時代劇、
わかりやすくて楽しいので人気上昇中です。
シーズン2の第1話「2人の卯之吉」についてあらすじ、ゲスト出演者、感想をお伝えします。
大富豪同心第1話「2人の卯之吉」のあらすじ
南町奉行所同心の八巻卯之吉(中村隼人)は、
実は江戸の両替商三国屋徳右衛門の孫息子で、
正体を偽って社会勉強中の身なのです。
走るのが苦手で剣を見れば気絶してしまう情けない~~男子なのですが、
蘭学を学び医術の心得もあるため、難事件を推理する力には長けています。
そんな卯之吉の前に現れたのが卯之吉そっくりの若君幸千代(中村隼人2役)、です。
ときの将軍家政(尾上松也)が病に倒れ、
後継にと呼び寄せた世間には公にされていない実の弟です。
次の権力を狙う悪者の標的になることを恐れた老中甘利備前守(松本幸四郎)が、
自分の館にかくまっていたところ屋敷を抜け出してしまったのです。
・・・・・・・・
そんなとき、南町奉行所の同心村田(池内博之)らは夜中に怪しい籠を担いだ行列に出会います。
不審に思って止めようとしたところ、
黒装束の男たちが現れて代表の男を一人斬り殺します。
村田らが応戦して黒装束の男たちは逃げて行きましたが、
取り残された籠は空っぽで、付き添いの者達も逃げてしまいました。
翌朝、この事件を知った卯之吉、
籠は偽物で、遺体が油商の息子であることに気づきます。
そこから、卯之吉の推理が始まるのです。
一方、卯之吉のそばで世話をする女剣士美鈴(新川優愛)は、
父親の左門から秘密の頼みごとを受けます。
そのため、卯之吉には理由を隠し、暇を願い出るのです。
美鈴の気持ちを知っていながら、そっけない卯之吉はそれを承諾、
2人の恋の行方を見守る太鼓持ちの銀八(石井正則)はやきもきしています。
そんな中、第2の殺人が起きます。
被害者はやはり商家の息子。
この2つの事件のつながりにピンときた卯之吉は、
檜屋を訪ね、関係者から話を聞き取ります。
そこでこの偽の大名行列は、
商家のボンボン達の酔狂によるものという推理を確実にします。
しかし、町人が大名のふりをして行列をしたら、
罰せられ、店も財産もお取り上げになることから、
誰も訴えられることができなかったのです。
このままでいくと、関係者が皆殺しに合うかもしれないと恐れた卯之吉らは、
一計を思いつきます。
それは、自らが大名行列を再度行うことです。
怖気付く仲間に「遊びは命がけ」と語り
自らも行列の一員として仕掛けていることにします。
それを暗闇からそっと見つめる幸千代、
自分とそっくりな男が金に物を言わせて好き勝手にしていると
反感を抱きます。
そんなところに、またしても黒装束の男達が襲いかかってきます。
しかし、これは卯之吉が企んだ罠、
荒海ノ三右衛門(渡辺いっけい)、村田らがそれを迎え撃ちます。
ボンボン達が恐れて逃げ惑う中、卯之吉(気絶している)にも
刀を持った男が襲いかかった瞬間、物陰から美鈴が現れ、卯之吉を守ります。
こうして卯之吉が気づかないうちに全てかたがつき、
この事件の解決も卯之吉の手柄になってしまいました。
しかし、事件は幸千代が関係していることからうやむやにされてしまいます。
卯之吉らの知らないところで、
若君の命を狙う企みが動き始め、そこに卯之吉も巻き込まれていくのです。
大富豪同心第1話「2人の卯之吉」のゲスト出演者
第1話のゲスト出演者は、次の方々です。
第1話ゲスト:将軍家政:尾上松也
頭に紫のハチマキを巻き(歌舞伎では病気を表します)、
ヒステリー気味に弟を呼ぶように命じます。
登場はこの1シーンですが、エンディングにはもっといっぱい出ています。
第1話ゲスト:溝口左門(美鈴の父):山口馬木也
シーズン1では、宝刀の紛失事件の危機を卯之吉に救われました。
娘の美鈴が卯之吉に思いを寄せることを知り、お世話係へと差し出していますが、
シーズン2では秘密のお役目を、その美鈴に託すことになります。
江戸随一の道場の主で剣の達人でもあります。
大富豪同心第1話「2人の卯之吉」の感想
それでは、感想です。
まず、相変わらず頼りない”うのさん”こと卯之吉に会えて
とてもテンションが上がりました。
さらに、血気盛んな幸千代と、
全く性格が違う役柄の演じ分けも巧みで、
隼人さん演技上手~~と拍手しながら見ていました。
原作もあるし続編ともいうことで、
登場人物一人一人の個性がしっかり描かれています。
第1話は今までのお話の背景をさりげなく説明しながら、
主要人物をしっかりと活躍させる場が多くとられていて、
第2話以降も見るのが待ち遠しくなる作りになっていました。
歌舞伎オタの私としては、
隼人・幸四郎・松也が揃ったエンディングのダンスシーンに
目が釘付けになりましたよ。
第1話で明らかになった、卯之吉そっくりの若君幸千代の存在が
この物語全話に渡って大きな鍵を握ることが
このお話だけでも想像できます。
そして、常に肩の力を抜いて見られる時代劇としての
このドラマの魅力も期待にたがわずシーズン1以上に盛り上がりそうです。
第1話で特に印象に残ったのが、
命がけで遊びをやり遂げる=酔狂の極み
というやりとりです。
卯之吉は、この遊びで命を失うなら、それも粋だよねって
さらりと言い放つのです。
まあ人生観に空虚さを持つ彼ならではの言葉なのですが、
その重い一言さえも軽く見せる隼人さんの空気感は絶妙です。
益々隼人ファンが増えそうな予感の第1話でした。
読んでくださり、ありがとう存じまする。
*大富豪同心2のキャストや主題歌についてはこちらに書いています。
*大富豪同心2のあらすじ全話紹介はこちらです。
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