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中村屋と桃太郎〜中村勘九郎、祖父、父、息子、弟の晴れ舞台を飾る舞台〜

歌舞伎役者
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も~もたろさん、ももたろさん♫で始まる童謡「桃太郎」。

この「桃太郎」には、今や人気上昇中の

六代目中村勘九郎、その息子、父、弟など、

中村屋との切っても切れない深~い繋がりがあるのです。



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門出二人桃太郎と中村勘九郎の深いつながりとは

日本昔話の1つである「桃太郎」。

日本中の誰もが一度は耳にしたことがあるこの歌、お話、

これを基にした歌舞伎があります。

その題名が、「門出二人桃太郎」です。

そして、中村勘九郎とその家族の

初舞台の演目という深いつながりがあるのです。

今から2年前のことになります。

歌舞伎座では、

江戸歌舞伎390年を祝って、

「猿若二月大歌舞伎」が催されました。

その時の夜の部の第一演目が、

「門出二人桃太郎」、

これは、中村勘九郎の息子である、

三代目中村勘太郎(長男七緒八くん)、二代目中村長三郎(次男哲之くん)の

襲名披露を兼ねた初舞台でもありました。

この時の筋書きに面白い写真がありました。



 

中村屋三代(勘三郎・勘九郎・七之助・勘太郎・長三郎)の初舞台!

中村屋三代の初舞台とタイトルがついたこの写真には、

昭和34年の十八代目中村勘三郎の初舞台。

昭和62年の中村勘九郎(当時5歳)と中村七之助(当時3歳)の初舞台。

平成29年の中村勘太郎(当時5歳)と長三郎(当時3歳)の初舞台。

3枚の貴重な一幕がありました。

それぞれの父であり師匠である、

十七代目、十八代目の勘三郎、当代勘九郎が

鬼として控えているのも同様です。

5歳と3歳で初舞台というのも、

縁だなあと思う一方、

この幼い年頃の子どもたちが、

お家を背負う舞台に登るのも大変なことだなあと感じます。

中村勘三郎というのは、江戸時代から久しく絶えていた名跡、

それを十七代目勘三郎が松竹の重鎮に勧められて継いだと、

先日放映されたNHKのファミリーヒストリーでも語っていました。

つまり、現在の中村屋は、

そこから数えて新たに生み出された伝統の一門なのです。

その一門が、次の世代をお披露目し、

お家の文化を発展させていくその気合いが込められた舞台です。



 

「門出二人桃太郎」の筋書きは?

萩原幸夫氏作のこの物語は、

昔話の「桃太郎」に基づいて脚色されています。

桃の中から2人の桃太郎が出てきて、

鬼退治に向かうという、ちょっと楽しい趣向の、

明るい舞踊劇です。

構成は4場から成ります。

第一場:桃太郎どんぶりこ

川で洗濯をしているお婆さんのところへ、

芝刈りをしていたお爺さんがやって来る。

そこへ、川上から大きな桃が流れてきて、

二人は、家へと持ち帰る。

第二場:二人桃太郎

家で息子夫婦と桃を食べようと切り分けたら、

中から二人の桃太郎が飛び出して来る。

鬼ヶ島の鬼退治に行くという桃太郎たちのために、

その支度をしていたら、

犬彦、猿彦、雉彦がやってきて、

吉備津の神のご宣託に従いお供をすると申し出る。

加えて、吉備津の神のお告げを聞いた、

吉備津神社の神主や巫女、その他村の男や女など、

大勢が現れてお祝いをする。

支度を整えた桃太郎たちは、

門出を祝う舞を舞って、

犬彦、猿彦、雉彦を連れ、鬼ヶ島へと出発する。

第三場:門出桃太郎

二人は、鬼が住む岩屋へやってきて、

番をしている鬼を追い散らし、城の中へ入っていく。

第四場:桃太郎勝どき

城の奥へ攻め入った桃太郎たちは、

鬼たちと激しい争いを繰り広げる。

鬼の総大将を取り押さえると、

総大将は降参の証として、二人に鬼の宝物をたくさん譲り渡す。

二人の桃太郎は、それらを持って、

村へと帰っていく。

ストーリー的には、桃太郎ですが、

舞が入ったり、立ち回りが入ったりと、

賑やかで華々しい演目です。

中村屋の襲名披露以外では、そうそう観られないので、

とても貴重な演目ともいえます。



中村勘九郎と中村七之助が魅せる歌舞伎に注目!

実は、kaburinは、十八代目勘三郎さんのファンでした。

勘九郎の時代に、夢中になって彼のお芝居を観ていました。

だから、彼が去ってからは歌舞伎を見る機会も減っていました。

本当に惜しい宝を歌舞伎界は失いました。

しかし、その息子である当代勘九郎と七之助が、

新たな歌舞伎を作るために奮闘しています。

初々しい子役のイメージだったこの二人は、

もう歌舞伎界を牽引するスターにまで成長しています。

その活躍に注目しつつ、今後の歌舞伎界を応援して行きたいです。

読んでくださりありがとうございました。

よかったらこちらもご覧ください。

六代目 中村勘九郎の家族の歴史を訪ねる旅その3 〜NHKファミリーヒストリーに中村屋の歴史を見た〜
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