歌舞伎役者中村七之助が、
10月6日(日)スタートの、
NHKBSプレミアムドラマ「怪談牡丹燈籠」に
出演します。
そのドラマの見どころと、中村七之助について
紹介します!
NHKBSプレミアムドラマ「怪談牡丹燈籠」について
恋焦がれて死んだ美貌の娘の幽霊が、
カラン、コロンと下駄の音を響かせ、夜ごと愛しい男を訪ねる、
という幻想的なシーンが有名な傑作怪談「牡丹燈籠(ぼたんどうろう)」。
実はこの「お露・新三郎」の怪談話は、
初代三遊亭圓朝(さんゆうていえんちょう)による
長編落語のほんの一部にすぎません。
原作は、お露の父・平左衛門とその忠臣・孝助、
お家乗っ取りを企(たくら)む希代の悪女・お国と、
その間男(まおとこ)・源次郎、強欲な町人夫婦・伴蔵とお峰・・・。
男女の色と欲が生々しく交錯するドロドロの人間ドラマであり、
20年にもわたる壮大な敵討ち、因果応報の物語です。
歌舞伎役者中村七之助が演じるのは、
お露と恋仲になる浪人萩原新三郎です。
でも主人公ではないんですね。
主な配役は以下の通りです。
お国(主演):尾野真千子
宮部源次郎:柄本祐
お露:上白石萌音
飯島平左衛門:高嶋政宏
黒川孝介:若葉竜也
山本志丈:谷原章介
お米:戸田菜穂
小峰:犬山イヌコ
伴蔵:段田安則
放映局はNHKB Sプレミアム
毎週日曜 よる10時(全4話)
<第1話のみ79分 、第2~4話 各49分>
その後、BS4Kでも、前編「因の巻」・後編「果の巻」(各120分)で放送予定。
プレミアムドラマ 令和元年版 怪談牡丹燈籠 Beauty&Fear – NHK 恋焦がれて死んだ美しい娘の幽霊が、カラン、コロンと下駄の音を響かせ、夜ごと愛しい男を訪ねる怪談「牡丹燈籠」。 https://t.co/75hI0wpOkN
— kabukist (@kabukist1) October 4, 2019
二代目中村七之助について
では中村七之助について紹介します。
中村七之助のプロフィール
中村七之助 本名:波野 隆行(なみの たかゆき)
生年月日 1983年5月18日
出身地 東京
身長 174cm
最終学歴 堀越高等学校
家系 祖父:十七代目中村勘三郎、七代目中村芝翫、父十八代目中村勘三郎、兄:六代目中村勘九郎、母:波野好江(九代目中村福助の姉)
屋号 中村屋
定紋 角切銀杏、替紋は丸に舞鶴
趣味 ゲーム、カラオケ
初お目見え 1986年 「檻」祭りの子役で初お目見え
襲名 1987年 「門出二人桃太郎」 弟桃太郎役で二代目中村七之助を襲名
堀越高等学校の同級生に俳優の松田龍平、嵐の松本潤らがいて、
今でも仲良く交流しているそうです。
2005年に酔って不祥事を起こし、
3ヶ月間の謹慎処分を受けたこともあるんですって。
優しげな見た目には意外なやんちゃぶり。
*中村七之助については、こちらにも書いていますので、よかったらお読みくださいね。
中村七之助の公演情報
10月は、巡業公演「錦秋特別講演」です。
全国14箇所を回って歌舞伎を上演します。
上演日程はこちらに書いていますので参考になさってください。
【10/13】中村屋一門による巡業公演が宇都宮で開催!
テレビや映画などでも幅広く活躍する「中村勘九郎」と「中村七之助」が歌舞伎舞踊公演を開催。https://t.co/MqduMy7WWF#もんみや #もんみやプラス #栃木県 #宇都宮市 #歌舞伎 #中村屋一門 #中村勘九郎 #中村七之助 pic.twitter.com/o3m9I9ksP6
— タウン情報もんみや (@monmiya_) September 27, 2019
11月は、平成中村座「小倉城」公演です。
11月1日(金)~26日(火)までの上演です。
すでにチケットは完売です。
そして12月は、「新作歌舞伎風の谷のナウシカ」です。
新橋演舞場において、
12月6日(金)~25日(水)まで昼夜通し上演となります。
七之助は、トルメキア国の皇女クシャナ役を
演じます。
*「風の谷のナウシカ」については、こちらにも書いていますので、よかったらお読みくださいね。
中村七之助演じる浪人萩原新三郎とは?
さて、怪談牡丹灯籠で、
中村七之助が演じるのは幸薄の浪人
萩原新三郎です。
幽霊になったお露と逢瀬を重ね、
悲しい結末を迎えるお方です。
どんどん幽霊に取り憑かれて、
やつれていく姿も似合いそうです。
9月は、南座の「東海道四谷怪談」で、
お岩さまを演じたばかり。
初め聞いたときは、お露の方かと思っていました。
さて、第1回目を視聴しました。
初回「発端」は物語の背景を描いていました。
飯島家の内情、
お国の企み、
お露と新三郎との出会いです。
七之助演じる新三郎は、読書家の浪人。
お露と一目で恋に落ちるのですが、
お家の身分が釣り合わないと、
思いを遂げることができません。
この二人の出会う場面は、
まさに、初恋の切なさ、甘酸っぱさが
感じられるシーンでした。
第2話で、2人の物語はぐるっと転換を図ります。
身分の違いから、お露の気持ちに新三郎は応えられません。
しかし、同じく恋い慕う気持ちは強いのです。
新三郎に会えないお露は、身体を壊してしまいます。
釣船に乗った新三郎と、川を隔てて、再会を果たすのですが、
姿が見えなくなった途端、
焦がれ続けたあまり、心臓の発作を起こし、
お露はあっけなくこの世を去ってしまうのです。
お付きのお米も後を追ってしまいます。
その一件を聞いた新三郎も、
すっかり気落ちをしてしまいます。
しかし、しかしです・・・。
現れたのですよ、お露とお米が・・・。
牡丹灯籠を持ち、下駄を鳴らして、
新三郎に会いに来たのです。
覗き見した下男が陰陽師に相談したことから、
新三郎は、会いにきたお露とお米が幽霊だということを知ります。
第2話は、とり殺されないようにと、
身を守る術を立てるところで終わりました。
ああ、第3話が怖い。
・・・・・・・・・・・・・・・
本当に怖かった、第3話。
新三郎は、身を守りながらもお露の事が気になります。
内心、きて欲しい、焦がれる気持ちが
あるのですね。
しかし、お札と仏像があるため、
幽霊は新三郎の部屋へは入れません。
そこで、お米は、新三郎に仕える(寄生してる?)
伴蔵夫婦にお金100両と仏像の代わりに、
ふだを剥がしてくれるように頼むのです。
もちろん、欲が深いこの2人、
幽霊の口車に乗って、
100両と仏像をせしめるためにお札を剥がしてしまいます。
しかし、しかし、
その前に、新三郎は自らの手でお札を剥がしているのです。
お露に取り殺される覚悟だったのです。
「お露、私を殺しておくれ・・・」
ああ、、、悲しいことに
新三郎は幽霊と一緒にこの世を去ってしまうのでした。
本筋のストーリーでは、
お国が御家乗っ取りを間男を利用して企みます。
でも、それを見抜いた平左衛門は、
逆に孝介に後を頼み、
源次郎を討とうとします。
でも、反対にやられてしまうのです。
第4話は、いよいよ最終回。
孝介が敵討ちに走ります!
七之助の登場はあるのかな???
読んでくださり、ありがとう存じまする。
番組サイトはこちらからどうぞ
12月28日(土)には年末スペシャル版も!
「怪談牡丹燈籠 異聞 お露と新三郎」NHKBSプレミアム 20:00~23:30(再放送)
出演:中村七之助(萩原新三郎役)
10月に全4回で放送された時代劇ドラマの再編集版です。
旗本の娘お露は浪人・萩原新三郎と恋に落ちるが、
身分違いのため周囲に反対される。
新三郎に会えないため病身となったお露は焦がれ死にしてしまう。
ある晩、新三郎のところに美しい女性たちが訪ねてくる。
下男・伴蔵が見たのは恐ろしい幽霊だった!
新三郎は護符を家に貼り読経をして過ごすが、幽霊たちは、伴蔵夫婦を訪れ、
大金をあげるかわりに護符をはがしてくれと頼む。欲深い夫婦は…。
うう、これはあの2人の悲恋物語だけの再編集とは!!
結果は同じだろうけど、やっぱり見てみたい・・・
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