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1月歌舞伎座公演(2026)の感想!演目、キャスト、スケジュール、あらすじもまとめました!

公演情報
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新年の歌舞伎座公演は、毎年華やかでお祝いムード満点!

令和8(2026)年は、古典、舞踊が見応えのあるラインナップです。

歌舞伎座で開催される「壽初春大歌舞伎」について

演目や配役、簡単なあらすじや見どころ、そして観劇後の感想も

まとめてお伝えします。

これからご覧になる方はネタバレ注意かもです!

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壽初春大歌舞伎2026(歌舞伎座)の演目、配役、簡単なあらすじ

歌舞伎座1月公演第一部の演目、配役、あらすじ、見どころ

一、當午歳歌舞伎賑(あたるうまどしかぶきのにぎわい)

〈配役〉

◆正札附根元草摺

曽我五郎時致  坂東 巳之助

小林朝比奈   中村 歌昇

◆萬歳

萬歳      中村 梅玉

才造      中村 勘九郎

才造      松本 幸四郎

◆木挽の闇爭

曽我五郎時致  坂東 巳之助

曽我十郎祐成  中村 隼人

大磯の虎    坂東 新悟

 

秩父庄司重忠  尾上 右近

片貝姫     中村 米吉

梶原平次景高  大谷 廣太郎

月小夜お玉   市川 笑三郎

大藤内成景   中村 松江

工藤左衛門祐経 中村 歌昇

〈あらすじと見どころ〉

毎年、新年の歌舞伎座興行ではお馴染みの

曽我兄弟にまつわる三種のショート舞台を

三種組み合わせたのがこの一幕です。

曽我兄弟に坂東巳之助(五郎)さんと中村隼人(十郎)さん。

この2人の顔合わせがいい感じです。

萬歳は才蔵やくの松本幸四郎さんと中村勘九郎さんの

組み合わせも望むところ。

木挽きの闇爭は、だんまりで繰り広げられる

役者たちの絵姿を見られそうで

こちらも楽しみです。

難しいことを考えずに目で楽しめそうな演目です。

二、蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)

尾上右近八変化相勤め申し候

〈配役〉

女童扇弥    尾上 右近 (八変化)

薬売り研作

番頭新造四つ輪

太鼓持栄寿

座頭音市

傾城薄雲実は女郎蜘蛛の精

平井保昌

坂田金時    坂東 巳之助

碓井貞光    中村 隼人

渡辺綱     中村 吉之丞

卜部季武    澤村 清四郎

金時女房八重菊 市川 笑三郎

貞光女房桐の谷 市川 笑也

源頼光     市川 門之助

〈あらすじと見どころ〉

病に伏せる源頼光のところに、

次から次へと現れる怪しい人々。

頼光を守る四天王らの目も誤魔化し、

翻弄するものの正体はなんと妖のもの。

その正体を見破り退治できるのか?

もみどころですが、

一番見て欲しいのは一人八役を務める

尾上右近さんの奮闘ではないでしょうか?

童から絶世の美女、そして凛々しい侍まで

どんな変化を見せてくれるのか楽しみです。

三、実盛物語(さねもりものがたり)源平布引滝

〈配役〉

斎藤別当実盛   中村 勘九郎

小万       中村 七之助

倅太郎吉     守田 緒兜

九郎助女房小よし 中村 梅花

百姓九郎助    嵐 橘三郎

御台葵御前    坂東 新悟

瀬尾十郎兼氏   尾上 松緑

〈あらすじと見どころ〉

源氏方の葵御前を匿う百姓の九郎助

その娘の小万にはまだ幼い太郎吉という

男の子がいます。

九郎助と太郎吉は女の片腕を拾い家に持ち帰ります。

そこに平家方の武将、斎藤別当実盛と瀬尾十郎兼氏がやってきます。

葵御前が産んだ子が男子なら即刻殺せという

名を告げにきたのです。

九郎助たちは、産まれた子として差し出したのは

女性の右腕です。

しかし、その右腕は実盛が切り落としたものでした。

一方瀬尾は、葵御前が産んだ子は男子と平家に報告すると言います。

しかし、「母の仇」、と刀を向ける太郎吉に自ら切られるのです。

そこにはある秘密が、、、、

というお話です。

途中思い切り省きましたが、こんな感じのあらすじです。

敵方でありながら懐の広い清廉な人物である実盛を

中村勘九郎さんが演じます。

瀬尾の語りも見どころです。

源平の英雄木曽義仲の誕生秘話でもある本芝居、

数奇な運命に翻弄されつつも慈悲の心が胸を打つ

お正月にぜひ見たいお芝居です。

歌舞伎座1月公演第二部の演目、配役、あらすじ、見どころ

一、女暫(おんなしばらく)

〈配役〉

巴御前    中村 七之助

舞台番    松本 幸四郎

成田五郎   坂東 亀蔵

猪俣平六   中村 歌昇

轟坊震斎   坂東 巳之助

女鯰若菜   坂東 新悟

紅梅姫    市川 笑也

手塚太郎   中村 勘太郎

茶後見    市川 寿猿

東条八郎   澤村 清四郎

武蔵九郎   中村 吉之丞

江田源三   大谷 廣太郎

木曽太郎   中村 松江

家老根井主膳 大谷 桂三

局唐糸    大谷 友右衛門

清水冠者義高 中村 錦之助

蒲冠者範頼  中村 芝翫

〈あらすじと見どころ〉

「暫」は歌舞伎十八番の一つで

成田屋が得意とする荒事ヒーローの鎌倉源五郎が

善人たちを助けるために、颯爽と大刀を振るうお芝居です。

「女暫」は主人公を巴御前とし、

同じく弾圧される善人たち、ここでは清水冠者義高ら一行を

悪人蒲冠者範頼を一掃する爽快なお芝居です。

中村七之助さん扮する巴御前に注目です!

二、鬼次拍子舞(おにじひょうしまい)

〈配役〉

山樵実は長田太郎  尾上 松緑

白拍子実は松の前  中村 萬壽

〈あらすじと見どころ〉

山樵と白拍子の姿から一変する展開が見どころの舞踊劇です。

山の中で出会った二人は

実は、、な正体を表すと・・・。

最近、このコンビをよく見るなあと思う

中村萬壽さん、尾上松緑さんのコンビです。

三、女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)

近松門左衛門 作

〈配役〉

河内屋与兵衛 松本 幸四郎(Aプロ)

中村 隼人(Bプロ)

豊嶋屋お吉  坂東 新悟(Aプロ)

中村 米吉(Bプロ)

芸者小菊   市川 笑也

妹おかち   澤村 宗之助

刷毛の弥五郎 中村 梅花

皆朱の善兵衛 大谷 廣太郎

会津客郎九  中村 吉之丞

母おさわ   中村 梅花

口入小兵衛  片岡 松之助

白稲荷法印  嵐 橘三郎

山本森右衛門 松本 錦吾

兄 太兵衛  市川 高麗蔵

豊嶋屋七左衛門 中村 錦之助

父 徳兵衛  中村 歌六

小栗錦左衛門 中村 東蔵(Bプロ)

松本 白鸚(Aプロ)

〈あらすじと見どころ〉

大阪の天満で実際に起きた事件を近松門左衛門が芝居にするとこうなった!

油問屋河内屋の息子与兵衛は放蕩息子で、借金三昧。

とうとう、親にも見切りをつけられ

普段から親切にしてくれる

同じ油問屋、豊島屋の女房お吉に

借金を申し入れます。

お吉は夫も子もある気立ての良い女房、

でも昔からよく知る与兵衛を

気にかけるあまり

夫からは不信の目で見られ

与兵衛の願いを簡単に聞くわけにはいかなかったのです。

追い詰められた与兵衛、

我を忘れてとる行動が。。。

後半の殺しの場面が生々しく、

これをお正月にかけるのか、って思ってしまうような

お芝居です。

今回は、松本幸四郎さんと坂東新悟さん、松本白鸚さんがAプロ、

中村隼人さん、中村米吉さん、中村東蔵さんがBプロという

ダブルキャストです。

2種類の油地獄を楽しむのも良いと思います!

詳しいあらすじはこちらをお読みください。

女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)歌舞伎のあらすじと名セリフを紹介!
女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)は、歌舞伎演目の1つです。なんとも恐ろしい名前ですね。近松門左衛門作の世話物作品で、1721年に人形浄瑠璃で上演されました。その後歌舞伎化され、明治に入っての再演で人気が出た演目です。映画化もされてい...

 

歌舞伎座「壽初春大歌舞伎」のスケジュールは?

1月の壽初春大歌舞伎は2日(金)が初日で千穐楽は25日(日)です。

休演日は9日(金)と19日(月)です。

24日(土)は、昼夜ともに着物の日だそうです。

この日に観劇に行く方は、ぜひお着物で。

もちろん、着物じゃなくても大丈夫ですよ。

気になるABプログラムは以下の通り(曜日省略)。

Aプロ:1月2・4・6・8・11・13・15・17・21・23・25日

Bプロ:1月3・5・7・10・12・14・16・18・20・22・24日

上演スケジュールはこちらの写真をご覧ください。

 

1月歌舞伎座公演「壽初春大歌舞伎」の感想は?

1月の歌舞伎座公演も観に行きます!

お正月の歌舞伎座は、

それはそれは華やかでお客様も綺麗に着飾っていて

いるだけで幸せな気分になれるパワースポットです。

壽初春大歌舞伎第一部の感想

今回も、演目ごとの感想を書いていきます。

これから観る方、ネタバレにご注意くださいね。

一、當午歳歌舞伎賑の感想

新春を祝うおめでたい三種の舞踊です。

2つ目以外は、

曽我五郎、十郎兄弟の仇討ちに関する場面を

舞踊化したものでした。

歌舞伎ではなぜか曽我兄弟の仇討ちがおめでたいとされ、

対面や今回の舞踊のような曽我ものが多く上演されます。

私は、父を殺された若い兄弟が、19年間の年月をかけて

その仇を討つストーリーは、

江戸時代の人たちの感動を多く呼んだのだろうと思います。

 

1つ目の舞踊が正札附根元草摺、

これは、しょうふだつきこんげんくさずり と読みます。

まず何のこっちゃだよね。

工藤祐経の館へ仇討ちに行きたい曽我五郎を

時節を待てとなだめる小林朝比奈とのやりとりを

舞踊にしたものです。

五郎は坂東巳之助さん、朝比奈は中村歌昇さん、

この二人の舞踊が思った以上に見応えあった。

五郎は荒事の型で、はやる気持ちをずっと持ち続けている

身体中からその勢いと力を感じました。

踊ってない時でも力強いってすごいなと思いました。

歌昇さんの朝比奈は、あの手この手で説得をするので

いろんな仕事がありそう。

二人の舞踊でこんなに見入ってしまうなんてと思うほどの面白さでした。

 

2つ目は萬歳、こちらは国宝中村梅玉さんと

松本幸四郎さん、中村勘九郎さんの

安定の舞踊でした。

ひたすら安心して見られたし、

幸四郎さん、勘九郎さんそれぞれの魅力も

控えめながら発揮されていて満足しました。

舞踊は、上手い人がやると本当に見惚れるし

見た後の爽快感が違います。

 

3つ目は、木挽町の闇爭、これは、こびきちょうのだんまりと読みます。

舞台は木挽町じゃなくて、大磯の遊郭です。

ここに、工藤祐経に会いたいと曽我十郎が訪ねてくるのですが、

怪しい奴とみなされ会わせてもらえないというところに

五郎も駆けつけ、工藤も姿を見せ、となったところで

闇の中の探り合いへと入っていくのです。

登場人物の皆さん、それぞれなんらかの思惑を持っていて、

工藤を陥れようとする梶原平次景高も加わり、

何が何だかわからなくなったところに朝日が登り、

富士の狩場の見取り図は曽我兄弟の手に、

友切丸は鬼座右衛門女房の手に渡り、

揉め事は解決してあとは狩場で仇討ちの約束をするという流れ。

こういう構成の体面もあるのだなあと

珍しい思いで見ていました。

朝日が登りパッとあたりが明るくなり、

起きていることも明らかになるというくだりは

新春のめでたさにもあい通ずるものがあるなあと

感心して見終わりました。

 

二、蜘蛛絲梓弦の感想

このお芝居は、尾上右近さんの八変化が話題です。

今までこの演目は、市川猿之助さん、片岡愛之助さんのものを見ていますが

どちらも七変化です。

今回それに一役加えるところに

右近さんの思いが載っているように思いました。

変化のお役は、瞬時に次のお役と入れ替わるところが

素晴らしいと思いました。

舞台の中心に立って踊ったり台詞を述べたりする姿に

貫禄すらも感じ、

もういつまでも若手と言っちゃあ失礼かなって思うくらいの

熱演ぶりだと思いました。

 

女童、薬売り、新造、太鼓持ち、あんま、傾城、土蜘蛛の精、と

性格も見た目も違う役を演じ分けるのは

技量があるものにしかできないと思います。

猿之助さんバージョンは、ちょうどコロナの時期だったので、

薬売りがコロナの新薬(名前は長くて忘れちゃった)を言って

劇場がどっと笑いに包まれたのを覚えています。

懐かしいなあ、猿之助さんの舞台が見たいなあと

思っていたところに

8人目の平井安昌が登場します。

 

この方が最後に土蜘蛛(別の人)にトドメを刺すのですが、

その時のセリフが泣けました。

「澤瀉屋仕込みの七変化、出たがり右近が、、」

に思わず涙が。

まだまだ贖罪の日々を送る猿之助さんに対し

右近さんなりの感謝とエールなんだろうなと思いました。

他の役者さんも良かったけど

やっぱりこの演目は主人公が光ります。

着実に大役者になっていくであろう

尾上右近さんの歩みを感じられる演目でした。

三、実盛物語の感想

実盛物語は、ちょっと不思議な解釈・場面があります。

歴史物の大作の一場面です。

源平の争いの時代なのですが、

源氏贔屓のストーリーになっています。

 

このお芝居では実盛を演じた

中村勘九郎さんの堂々たる武将ぶりと

後半ぶっかえる松緑さん演じる瀬尾の存在が

お芝居の格を引き上げたなと感じました。

さらに、大殊勲賞をあげたいのが

今回2回目の舞台となる守田緒兜くんです。

太郎吉が母を恋しがる姿や

手柄を立てようと瀬尾に向かう姿、

手作りの馬にまたがり実盛を仇呼ばわりする様子など

本当にたくさんの表情や所作があるのですが

どの太郎吉も真に迫っていて心を揺さぶられました。

 

実は、木曾義仲の誕生エピソードでもあるこのお芝居、

悪役はいそうで全員源氏寄りだったという結末もめでたい感じです。

 

残念だったのは、

小万の斬られた腕をこときれた肉体につけ

よみがえりを図る場面で客席から笑いが起きたこと。

うーん、そうだよね。

知らないと不可解に思うよね。

 

この時実盛が言うのは、

源氏の白旗を奪われないように、

葵御前に届けるようにという忠義の強さが

この腕にまだ魂を残しているのではないかということ。

だから、その魂を腕をつけることによって

身体に吹き込み、言い残したことを聞こうということでした。

そんなのできるわけないよねっていうのが

現代の科学的な見方なので

笑っちゃうのもわかるんです。

 

でも、この時代の人って魂の存在を信じていたと思うのね。

一旦、身体はこときれても、そこに魂を呼び戻したら

その身体も息を吹き返すって考えていたのでしょう。

それを、お芝居の中でもやっていたのだという

ある意味、日本人の信仰を垣間見る場面でもあったと思うのです。

なので、お笑いじゃないんだよって知ってもらいたいなあ。

 

歌舞伎というお芝居を通して

昔の日本人の考えや価値観を知ることも

私には興味深いこと、

この場面にもすごく意味があると思っています。

お正月にそういう経験ができたことで

益々、日本人に深い関心を持ち、歌舞伎という芸能を今年も見ていきたいなって思いました。

 

壽初春大歌舞伎第二部の感想

歌舞伎座夜の部は、1月21日に観劇しました。

その前に、幕見席で中村隼人版の女殺しは観ています。

21日になると、鏡餅や巨大門松も撤去され、

ちょっと初春の雰囲気を残しつつも

通常の観劇気分を味わえる様相になっていました。

それでは、演目ごとの感想を書いていきます。

一、女暫(おんなしばらく)の感想

女暫は、市川團十郎家のお家芸「暫」の女性版です。

役者さんが大勢出ることや、

勧善懲悪をユーモラスに描くことから、

おめでたい時の吉例として

上演されるお芝居の一つです。

主人公の女武者は巴御前、

源義仲の愛人として知られますね。

中村七之助さんは、美しく、誇り高く

見栄えがします。

やっぱり、オーラがあるなあと

見惚れてしまいました。

さてその巴、ここでは、義仲の子、源義高を助ける

スーパーウーマンとして登場します。

と言っても、

バッタバッタと立ち回りをすることはなく、

ふん、とすまし顔で相手を威圧することで、

悪人たちは過ごすごと立ち去る、

みたいなおおらかな感じ。

悪役の中村芝翫さんは、存在が大きく感じられ、

この人は悪役がニンかもって思わせてくれます。

珍しいと思ったのは

中村芝のぶさんが男性武士役で出演されていること、

女性役のイメージが強いのであれ?って思いました。

ご馳走役として松本幸四郎さんが

とてもにこやかに、巴に飛び六方を教えたり

勝手気ままに帰っていく後始末をしたり、と

お芝居以外のお芝居も楽しめた演目です。

難しい顔も、にんまりしちゃう素敵な時間でした。

二、鬼次拍子舞(おにじひょうしまい)

2人舞は、尾上松緑さんと中村萬壽さん。

最近この顔合わせが増えていますね、

今まで萬壽さんは、

七代目尾上菊五郎の相手役を務めることが多かったので

音羽屋としてその位置を松緑さんが引き継いでいるのかな

なあんて思いながら見ていました。

年上の白拍子ですが、なかなかに可愛らしい、

まだお姫様ができる萬壽さん、すごいです。

舞踊の中に、二人の駆け引きがあって、

お芝居なのか立ち回りなのか

という場面が通常の舞踊と違って

見応えがあるなあと感じました。

最後は、衣装のぶっかえりもあり、

短い時間でも十分楽しめました。

三、女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)

このお芝居をお正月にやるのかあと

ちょっとびっくりするくらい、

お正月には似つかわしくない凄惨な殺しの場面が見どころです。

内容は、大阪の油屋の次男坊の転落ストーリー

どうみても不良、ヤンキーです。

育った環境での愛情不足はあったにせよ、

言うこともやることも自分よがりで浅はかで

私は全く共感できないタイプです。

ボンボンの可愛らしさは多少はあるので、

そこを救えなかった家族関係は確かに可哀想かなあとも思うのですがね。

そんな、不良の与兵衛を演じるのは松本幸四郎さん。

お顔も綺麗だし、やんちゃな気性もお持ちだし、

そこはうまく役の雰囲気を出しているなって思います。

澤村清四郎さんとの喧嘩の件は

リンチのようにも見えるのですが

まあ、阿呆な不良のケンカでもあり、

面白く見ていられます。

そこでやらかしちゃったことが

後々の不幸へと繋がっていくストーリー展開は見事で

さすがは近松門左衛門!

2時間のお芝居、途中飽きることなく最後まで惹きつけてくれます。

愛情のかけかたがわからない両親に

愛が欲しいと言えないグレ男くん。

でも本当は、底にはお互いに思う気持ちがあるので、

うまくいくきっかけがあれば

ハッピーエンドになると思うんだけど

悪くいくきっかけしかないのよね。

結局はお金の問題なんだけど。

借金を期日までに返せないと5倍になる、

しかもそれは父へと責任がのしかかる、

下手をしたらお店を取られるかもしれない、

そんなバカな契約をしていながら

遊び呆けてお金を作ることができないから

行き詰まってしまうのです。

そして、最後に頼ったお吉、

ここも旦那の七左衛門の了解を取り付けられたらよかったんだけど

そうもいかずに最後は殺しへと発展!

この殺しの場面もだけど

そこに至る追い詰められていく与兵衛の心情を

凄みある表情で表す幸四郎さんがすごいです。

与兵衛は好かないけど、

幸四郎さんの見せる与兵衛に引き込まれます。

さらには、お吉役の坂東新悟さんが

またリアリティがあって素晴らしい。

この方もいい役者になっています。

このお芝居では、私はお吉に共感するので、

どうしても最後が受け入れ難いのですが、

魅力のある演目であることは間違いないのです。

観劇後は気分も重いですが、

いいお芝居を見られた満足感に浸れました。

第二部の感想は、観劇後に追記していくので、楽しみにお待ちくださいね。

それでは、お読みくださりありがとう存じまする。

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