7月1日に、大阪の道頓堀で、
船乗り込みというイベントがありました。
行きたいな~と指をくわえて、
ツイッターやインスタに流れてくる画像を見ていた私。
船乗り込みってなんのこと?
江戸時代に始まった歌舞伎の風物詩の一つ。
江戸や京都の役者が大阪の劇場に出演する時に、
京都から船で水路を使って乗り込み、
道頓堀で一座の披露をする習慣があったんだそうです。
一時期途絶えていたものを
1979年に、十七代目中村勘三郎が、復活させ、
以降大阪夏の風物詩になったとか。
今年は、3日から大阪松竹座で初日を迎える
「関西・歌舞伎を愛する会 七月歌舞伎」が開幕します。
その盛り上がりを祈念した行事でもあります。
今年は、6月の博多座の歌舞伎に合わせ、
5月28日に博多川でも、
船乗り込みが行われていましたね。
大阪の船乗り込みは、
事前に応募したお客様も一緒に乗船して楽しめたということ、
しつこいけれど私も行きたかったなあ~~。
「どこでもドア」が欲しいのはこういう時!
大阪松竹座の船乗り込みで歌舞伎役者が勢ぞろい
大阪城近くの出発地点の八軒家浜船着場では、
式典も行われました。
今年は、関西歌舞伎発展のためにと努めてきた、
「関西・歌舞伎を愛する会」の結成40周年ともあり、
ますますの賑わいがあったそうです。
大阪松竹座の7月歌舞伎に出演する、
人間国宝の片岡仁左衛門は、挨拶で、
「今年も松竹座の夏の芝居が始まります。
南座の顔見世、そして松竹座の7月の歌舞伎公演、
これはもう、毎年恒例化しました。本当にありがたいこと」
と述べたそうです。
出演者も含めて、総勢約250名が、
色とりどりの、のぼりで飾られた6艘の船に乗り、
水路を道頓堀へと向かいます。
役者の皆さんは、皆涼しげな浴衣姿。
この日は、雨の予報が外れ、
曇り空ながらもイベントにはぴったりの天気だったそうです。
橋の上や両岸には、たくさんのファンや観光客が集まり、
「松嶋屋」「音羽屋」「萬屋」などなど、
掛け声もかかり賑やかだったとか。
動画を見ると、お囃子も賑々しいので、
本当に華やかなイベントだったんだろうなあと思います。
チェックしたインスタで見つけたのがこちら。
尾上菊之助、片岡孝太郎、中村梅枝がにっこりしています。
こちらは、さらに人数が増え、
中村隼人や中村萬太郎の顔も見えます。
役者さんたちにとっても、
ワクワクするイベントだったろうことがうかがえます。
中村孝太郎のブログにもこの日のことが、
しっかりと書かれていました。
一部引用して紹介させていただきますね。
今回昼の部の義経千本桜渡海屋では
船宿の女房をつとめているのですが、
その中の台詞に夫銀平が『悪い日和に御乗船をオススメ申しは致しませぬ』
と、菊之助さんつとめる義経に言う場面があるのですが、
今日はその通り、
雨にも降られず、良い日和に乗船出来ました。
〜 片岡孝太郎オフィシャルブログより〜
前日は大雨だったので、
中止になるかも。。。という声があったそうです。
それを免れてのこの一文です。
また、
今月は、幹部役者も若手も
錚々たるメンバーが揃っているとのこと。
確かに、大阪松竹座の七月歌舞伎の配役は、
先の片岡仁左衛門を筆頭に、とても豪華メンバーでした。
松竹座に到着してからは、
出演者たち21名から
(猿弥、吉弥、寿治郎、松之助、福之助、橋之助、隼人、
壱太郎、萬太郎、梅枝、竹三郎、菊之助、進之介、孝太郎、
彌十郎、芝翫、扇雀、鴈治郎、時蔵、秀太郎そして仁左衛門)、
大阪松竹座「七月大歌舞伎」公演への意気込みを語ったそうです。
そして締めくくりは、恒例のまき手拭いと大阪手締め。
本当に楽しそうです。
こちらから、その様子がご覧いただけますよ。
私は東京で歌舞伎を見る7月ですが、
大阪の歌舞伎もたくさんのお客さまで、盛り上がって欲しいな
って思っています。
今日も読んでくださり、ありがとう存じまする。
*7月の歌舞伎については、こちらにも情報を書きましたので、よかったらお読みくださいね。
*大阪松竹座の7月歌舞伎でも大活躍の、片岡仁左衛門については、
こちらの記事にも書いていますので、お読みくださいね。
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