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新春浅草歌舞伎2020の第二部観劇レポート〜あらすじ、感想、気になる特製お弁当の中身など〜

観劇レポート
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新春浅草歌舞伎2020の第二部を観劇してきたので、

そのレポートです。

ちょっと辛めの感想も書いています。

浅草歌舞伎って何?という方、公演や出演役者の詳しい情報については、こちらをご覧ください。

新春浅草歌舞伎2020、主な出演者、演目・配役。(1121追記あり)
毎年恒例の新春浅草歌舞伎、ここのところ若手の活躍が目覚ましいですね。勢いある若手を集めた歌舞伎興行、2020年も開演決定です!新春浅草歌舞伎2020についての情報をお届けします。 (adsbygoogle = window.adsbygoo...



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新春浅草歌舞伎2020の演目、あらすじ、上映時間

お年玉(年始のご挨拶)

若手役者が、昼夜日替わりで務めます。

3日の第2部は、坂東新吾が挨拶を務めました。

SNSの噂では、

前日の坂東巳之助の挨拶が、

めちゃくちゃ面白いということで期待していました。

人が変わると挨拶も違うのですね。

とても真面目な公演のご案内とご挨拶でした。

ちょっと噛み気味だったのは、

お初でもあり緊張したのかもしれませんね。

筋書きやイヤフォンガイドの宣伝に加え、

若手のチャレンジへの応援を訴えるメッセージでした。

(15時〜15時10分:約10分)

 

一。絵本太功記 尼崎閑居の場

主君尾田春長を討った、武智光秀。

その行為を不服に思う、母皐月が蟄居する庵では、

初陣に出ようとする光秀の長男十次郎と許嫁の初菊が、

辛い別れを惜しんでいた。

しかし、十次郎の決意は固く、

戦への支度をするのだった。

出立する前、

皐月、操が揃う場では、

初陣の祝いを兼ね祝言の盃を、

十次郎と初菊が交わす。

初菊は、これが別れと覚悟しながら、

皐月、操もそれを知りながら祝いの言葉を述べる。

悲しい別れの後、十次郎は出陣するのであった。

しばらくして、宿を借りていた僧が風呂の支度ができたと言いに来る。

実は、この僧の正体は、真柴久吉。

主君の仇である光秀を討たんと、様子をうかがっている。

僧に先に入るように言い、

女性たちは奥の部屋へ戻っていく。

夜更け、光秀が物陰から姿を表す。

久吉がこの伊織にいるのを見かけ、

それを討とうと、竹槍を構えて庵の中を伺う。

漏れ出る光を見つけ、

襖越しに槍を突き刺す光秀。

しかし、中から出てきたのは、母の皐月だった。

苦しい息の下から、

祝を討ったことを悪行と責める皐月。

驚いて出てきた操も共に、

これを気に心を改めるよう諭すが、

光秀は春長の暴挙をあげ、これを聞き入れない。

そうするところへ、深手を負った十次郎が戻ってくる。

戦場の様子を聞く光秀に、

味方の軍勢が、

背後から敵の佐藤正清に不意をつかれ、

総崩れしたことを伝える。

息も絶え絶えになりながら、

父に本国に落ち延びて欲しいという。

周囲が、悲しむ中、

皐月と十次郎は生き絶える。

ついに光秀も男泣きをするのだが、

そこへ久吉と正清が表れる。

いざ戦いをとする光秀に対し、

改めて決戦の場を設けることを約束し、

双方別れるのだった。

(15時10分~16時30分:約1時間20分)



二。仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場

塩冶判官が高師直に斬りつけ、

切腹してから半年、

お家は断絶し、家来の多くはその仇討ちを願う中、

家老である大石由良之助は今日の甘品で隠棲生活。

連日のように祇園の茶屋で遊興三昧である。

その真意を確かめにきた者たちにも、

その仇討ちの仲間に入れて欲しいと訴えにきた足軽平右衛門にも、

仇討ちは無駄なことだから諦めよと言い、

寝入ってしまう。

誰もいなくなったその時、

息子の力弥が、顔世御前からの密書を届けにきた。

由良之助が読もうとするところに、

元家老でありながら、高の方に寝返った、

九太夫がやってくる。

由良之助の真意を図りたい九太夫は、

催された酒宴をいいことに、

肴の蛸をすすめる。

その日は、亡君の命日の前日に当たり、

本来ならば、

生物を避けるべく日であるが、

すすめられるままに口にする由良之助。

それだけでなく、

鳥鍋をしようと席を立つ始末。

その様子に、仇討ちの意はないと、

九太夫は判断するが、

念のため床下で様子を見ることにする。

夜更け、ひっそりと静まり返った部屋の中で、

由良之助は行灯の火を頼りに密書を読み始める。

傍の2階座敷では、

遊女お軽(勘平の女房)が酔い冷ましをしていたが、

由良之助の様子に気づき、

鏡を使って密書の内容を読んでしまう。

床下の九太夫も下がってくる手紙の切れ端を読んでいる。

その時、お軽のかんざしが落ち、その音で、

由良之助は密書を引き上げる。

密書の先が切れていることからも、

由良之助は密書がお軽と床下にいる者に

読まれたことを察する。

そこで、由良之助はお軽を身請けすると言う、

3日囲えば後は自由にすると言われ、

お軽は、勘平に会えると喜んで承諾する。

その話を由良之助がつけに行っている間、

平右衛門が部屋にやってくる。

実は、この2人は兄妹、

お軽から、由良之助が見受けを申し出たと言う話を聞き、

平右衛門は、密書を読んだお軽を

由良之助が殺害しようとしていると気づき、

自分の手にかかって欲しいと頼む。

平右衛門は、お軽の首を出せば、

由良之助の信を勝ち取り、

仇討ちの仲間に加えてもらえると考えたのだ。

父も、勘平もこの世にいないことを聞いたお軽は、

自害して、その首を兄にやるといい刀を手に取る、

そこへ由良之助が戻りそれを制する。

平右衛門に仲間に入ることを許し、

お軽には夫の功を立てよと、

共に刀を持ち床下の九太夫を刺す。

平右衛門に、始末を任せると、

何もなかったかのように、

由良之助はまた遊興に浸る様子を見せるのだった。

(16時55分~18時35分:約1時間40分)



 

新春浅草歌舞伎2020第二部観劇レポート

第2部の観劇レポート、感想と会場やお楽しみについて紹介します。



新春浅草歌舞伎2020第二部の感想

がっつり古典の名作2本。

これを若手が柱となって演じるというのは、

厳しい修行だろうなあと思いました。

「尼崎閑居の場」は、

テンポのメリハリが欲しいところ。

前半の別れの盃、

誤って母を殺してしまう場、

息子十次郎の戦死、

この愁嘆場が続くのですが、

それぞれの悲哀は違うと思うんです。

場面ごと、人物ごとの、、、。

それが、同じように見えてしまうところが残念なのと、

そこ、もっと引っ張って・・・というところで、

次の場に行ってしまうと、

沸き起こった感情が冷めちゃう。

もうちょっと、お役がそれぞれに持つ感情を

一緒に味わいたかったな。

また、皆が感情を吐露する中で、

抑え気味の新吾の操は良いバランスだったと思います。

錦之助久吉の清々しい武将ぶりに安心、

皐月はベテランの味でしめてくれました。

「祇園一力茶屋の場」は、

改めてこの演目の深さを知った感があります。

松也の由良之助は、綺麗すぎて、

大らかさと秘めた凄みが欲しいところです。

大役中の大役だと思うので、

基本や型をしっかり、忠実に演じていたのは、

これからの力になっていくんだろうなあ。

ちょっとしたハプニング?

燃やした紙や落とした紙が、

想定の場所を出てしまっていて、

どきっとしたけど、そのまま無事に進んでよかった。

平右衛門の熱演、その思いの強さは、

しっかりと伝わりました。

ちょっと残念だったのが、

その熱演が逆に笑いを誘ってしまったこと。

確かに、気持ちのかけ違いや、言い回しの妙など、

面白いところはあるのだけど、

それも必死さが相まって、

人間の業が見せるもの、

その辺が伝わるとよかったのになあと感じました。

そんなことも思って見ていたせいか、

この場の面白さがちょっとわかった気がします。

というところで、

私にしては辛口の感想です。

役者の皆さん、12月末まで違う舞台に立っていらしたから、

そこからの練習でここまで来たということ。

それを思うと、上々なのです。

それだけ、この二本への挑戦は大きいということなのです。

だからこそ、千穐楽までの期間、

進化させて欲しいと思います。

やはり、若いうちに古典を学ぶことが

今後の役者人生にとっては大事なんだなあということ、

実感した舞台でもありました。

かっこいい、かわいい、だけでなく、

味がある役者になっていただきたいし、

応援もしていきます!



新春浅草歌舞伎2020、豪華な筋書きと特製弁当についても紹介

浅草公会堂、入口前ののぼりや、

役者の名前が入った看板に、

新春歌舞伎オーラが湧き出ています。

ここに来るだけで気分はウキウキ。

入ると、浅草の物販もあり、

ちょっとした観光気分です。

早速筋書きを購入したら、1500円と高価なお値段。

中身は、役者さんたちのカラーグラビアが、

惜しげもなく盛り込まれていて、

これが売りなのねって感じました。

演目については、

かなり詳しく解説されていたので、

歌舞伎初心者にとってもわかりやすいです。

違う劇場で、同じ演目がかかっていたら、

この解説で予習していけばバッチリと思えるほどでした。

1階客席奥には、フォトスポットや、インタビュー画像も

楽しめます。

幕間は短いのと、終演時間が早いので、

購入した特製弁当は、

帰宅してからじっくりいただきました。

サイン入り(印刷だけど)プチカレンダーと、

役者の好物が記されたお品書きつき。

パックのお茶もついて1950円とこちらも私にとっては

少々お高めでした。

お弁当は、神田「みやび」さんのもの。

一つ一つ丁寧に作られていて、

味は間違いなく、とても美味しくいただけました。

 

予約販売なので、こちらを参考に予約するといいですよ。

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浅草歌舞伎第二部レポート、

この公演は若手役者を楽しむものと実感。

本公演でこれができるのは、期待が大きさの表れでもあるのでしょうね。

皆さんには、本当にがんばってほしいです。

終盤、もう一度観てみようかな?

読んでくださりありがとう存じまする。



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