令和2年1月の歌舞伎公演情報、初春も歌舞伎を楽しむ〜歌舞伎座、浅草公会堂、御園座、新橋演舞場、国立劇場、大阪松竹座〜

令和2年までカウントダウン!

1月は歌舞伎も初春公演が盛りだくさんですよ。

どの劇場に行こうか、迷っちゃいますね。

歌舞伎座、浅草公会堂、御園座、新橋演舞場、国立劇場、大阪松竹座の公演情報を紹介します。



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歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」1/2~26の演目・あらすじ・主な配役について

歌舞伎座の「壽 初春大歌舞伎」について紹介します。

公演期間は、1/2(木)~1/26(日)です。

華やかで、大らかな笑いを醸す演目が並びます。

【昼の部:午前11時開演】

一、醍醐の花見(だいごのはなみ)

中内蝶二 作・今井豊茂 脚本

豊臣秀吉  中村 梅玉

淀殿    中村 福助

石田三成  中村 勘九郎

智仁親王北の方 中村 七之助

曽呂利新左衛門 中村 種之助

大野治房  中村 鷹之資

智仁親王  中村 芝翫

北の政所  中村 魁春

花の名所として知られる京都の醍醐寺。

天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が、北政所や淀殿をはじめとした

豊臣家ゆかりの人々を招いた盛大な花見の宴を催していると。

満開の桜のなか、秀吉が催した一世一代の大規模な「醍醐の花見」。

史実をもとにしながら、新年の幕開きにふさわしく華やかさあふれる舞踊劇。

二、奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)

袖萩祭文

安倍貞任  中村 芝翫

安倍宗任  中村 勘九郎

八幡太郎義家 中村 七之助

浜夕    市川 笑三郎

平傔仗直方 中村 東蔵

袖萩    中村 雀右衛門

しんしんと雪の降る中、

父、平傔仗直方(たいらのけんじょうなおかた)の難儀を知った

盲目の袖萩は、娘お君に手を引かれ駆けつけます。

しかし、親の意に反して駆け落ちした袖萩は、

対面することすら許されず、親不孝を詫びる祭文にことよせて、

父母への思いを切々と述べます。そこへ源義家の命を狙う安倍宗任が現れます。

平安時代末期、源義家らによって滅ぼされた

安倍一族の再興を志す貞任と宗任兄弟による復讐を軸に、

それに関わる家族や人々の悲劇が描かれます。

三、新歌舞伎十八番の内 素襖落(すおうおとし)

福地桜痴 作

太郎冠者   中村 吉右衛門

大名某    中村 又五郎

太刀持鈍太郎 中村 種之助

次郎冠者   中村 鷹之資

姫御寮    中村 雀右衛門

狂言を元にした名作です。

太郎冠者は、主人である大名の使いで、その伯父のもとを訪れます。

そこで、美しい姫御寮に酒を振る舞われ楽しく過ごすと、

餞別に素襖まで与えられて帰ります。

すっかり酔っ払った太郎冠者は、

主人に知られては一大事と素襖を隠しますが、

酩酊して上機嫌で小舞を舞ううちにバレてしまいます。

四、天衣紛上野初花 河内山(こうちやま)

河竹黙阿弥 作

松江邸広間より玄関先まで

河内山宗俊  松本 白鴎

松江出雲守  中村 芝翫

宮崎数馬   市川 高麗蔵

腰元浪路   市川 笑也

高木小左衛門 中村 歌六

悪だくみに長けた河内山宗俊。

松江出雲守が腰元奉公している娘、浪路を、

自らの妾にしようと屋敷に幽閉していることを聞きつけると、

金目当てに奪還を請け負います。

河内山は上野寛永寺の使僧になりすまして松江邸に赴くと、

見事にことを運んで颯爽と引き上げます。

しかし、その玄関先で正体が見破られてしまうのです。

【夜の部:午後4時半開演】

一、義経腰越状(よしつねこしごえじょう)

五斗三番叟

五斗兵衛盛次 松本 白鴎

九郎判官義経 中村 芝翫

亀井六郎   市川 猿之助

伊達次郎   市川 男女蔵

泉三郎忠衡  中村 歌六

兄頼朝との関係が悪化するなか、

義経は悪臣の言葉にそそのかされ、遊興にうつつを抜かす日々。

その様子を案じた忠臣の亀井六郎が

雀踊りの奴たちに紛れて諫言するも、聞き入れられません。

そこで泉三郎が義経の機嫌を直すため、

日本一の音頭取りとして五斗兵衛を迎え入れます。

この五斗兵衛、名軍師ながら、刀の目貫師として世を忍んでいるのですが、

実は大の酒好き。

禁酒を破った五斗兵衛が大酔して、三番叟を踊ることになります。

二、澤瀉十種の内 連獅子(れんじし)

河竹黙阿弥 作

狂言師右近後に親獅子の精 市川 猿之助

狂言師左近後に仔獅子の精 市川 團子

僧蓮念    中村 福之助

僧遍念    市川 男女蔵

霊地清涼山の麓にある石橋。

狂言師の右近と左近が石橋の由来や、

文殊菩薩の使いである霊獣獅子の親子の伝説を踊って見せます。

その後に、親獅子と仔獅子の精が現れ、勇壮な舞を見せます。

三、鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)

三島由紀夫 作・二世藤間勘祖 演出・振付

鰯賣猿源氏  中村 勘九郎

傾城蛍火実は丹鶴城の姫 中村 七之助

博労六郎左衛門 市川 男女蔵

庭男実は藪熊次郎太 中村 種之助

禿    中村 勘太郎(偶数日)

中村 長三郎(奇数日)

傾城春雨 市川 笑三郎

傾城薄雲 市川 笑也

亭主   市川 門之助

海老名なあみだぶつ 中村 東蔵

鰯売りの猿源氏は、

大名のみを相手にする蛍火という高い位の遊女に

一目惚れしてしまいました。

蛍火のことで頭がいっぱいで、

仕事も手につかないその様子を見かねた父親なあみだぶつは、

猿源氏を大名に仕立てて廓に送り出します。

大名と偽り、やっとの思いで蛍火に出会えた猿源氏でしたが、

上機嫌となり酔いつぶれて寝入ってしまいます。

*歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」については、こちらにも詳しく書いてありますので、よかったらお読みくださいね。

歌舞伎座が令和2年初日を迎えました。 「壽 初春大歌舞伎」の講演内容についてお伝えします。 1月も歌舞伎座に行こう! 私も...

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浅草公会堂「新春浅草歌舞伎2020」1/2~26の演目・あらすじ・主な配役について

若手中心の舞台で、新たなファンを生み出している

新春浅草歌舞伎情報です。

公演期間は、1/2(木)~1/26(日)です。

今年は、若手役者が古典の名作に挑戦します。

【第1部 11時開演】

お年玉(年始ご挨拶)

一、花の蘭平(はなのらんぺい)

蘭平  中村 橋之助

奴蘭平が刃物を見ると狂気の奇病を起こす

『蘭平物狂』を舞踊化した作品です。

二、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)寺子屋

松王丸   尾上 松也

武部源蔵  中村 隼人

戸浪    中村 米吉

春藤玄蕃  中村 歌昇

千代    坂東 新悟

寺子屋を営む武部源蔵と戸浪夫婦は、

菅丞相の子、菅秀才を我が子と偽り

秘かに匿っています。

しかし、そのことが発覚し、首を差し出せと言われます。

源蔵は、苦悩の末に、寺入りしたばかりの子どもの首を

身替りにして差し出すことを決意します。

首の検分役に現れたのは、菅秀才の顔を知る松王丸。

その首をあらためた松王丸がとった行動とは。

三、茶壺(ちゃつぼ) 岡村柿紅 作

熊鷹太郎   坂東 巳之助

田舎者麻胡六 中村 歌昇

目代某    中村 錦之助

すっぱ(盗人)と田舎者の連舞いがみどころの

ユーモラスな舞踊劇です。

【第2部 15時開演】

お年玉(年始ご挨拶)

一、絵本太功記(えほんたいこうき) 尼ヶ崎閑居の場

武智光秀  中村  歌昇

武智十次郎 中村  隼人

初菊    中村  米吉

佐藤正清  中村  橋之助

操     坂東  新悟

真柴久吉  中村 錦之助

武智光秀の謀反を題材にした『絵本太閤記』。

光秀一家の悲しみと情愛をドラマティックに描いた、

重厚感あふれる義太夫物の名作です。

二、仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)祇園一力茶屋の場

大星由良之助   尾上 松也

お軽                中村 米吉

大星力弥         中村 橋之助

富森助右衛門   中村 隼人

赤垣源蔵         中村 歌昇

寺岡平右衛門   坂東 巳之助

塩冶判官が高師直へ刃傷に及び、

切腹してから半年後。

世間では、いつ主君の敵を討つのかと

取り沙汰がある中、

祇園の一力茶屋では、

国家老・大星由良之助が遊興に耽る日々。

そこへ由良之助の息子・力弥が

父に密書を届けにきたところ、

遊女・お軽の知るところになります。

その書状を、お軽に盗み読みされたことに気づいた由良之助は、

お軽を身請けすると言って去ります。

仇討ちを気づかれた由良之助のために、

お軽の兄・平右衛門はある決心をするのでした。

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*浅草新春歌舞伎については、こちらにも書いていますので、よかったらお読みくださいね。

毎年恒例の新春浅草歌舞伎、 ここのところ若手の活躍が目覚ましいですね。 勢いある若手を集めた歌舞伎興行、 2020年も開演...
新春浅草歌舞伎が1月2日に初日を迎えました。 浅草公会堂の前では、 恒例の鏡開きが行われ、芝居の幕が開きました。 公演は、...



御園座「坂東玉三郎 新春特別舞踊公演」1/2~4の演目について

御園座は、坂東玉三郎の特別舞踊公演です。

公演期間は、1/2(木)~1/4(日)です。

1/2は午後3時開演、

1/3,4は、午後2時開演です。

一、お年賀 口上(こうじょう)

新年を寿ぎ、玉三郎からが皆さまに挨拶があるそうです。

二、雪(ゆき)

江戸中期の天明期に作られたとされる地唄の名曲で、

大坂は南地のソセキという実在の芸妓をモデルにした

あわれで美しい女心をうたっています。

今は仏門に入った芸妓が、雪の夜に一人寂しく、

恋人を待ち侘びた過日の思い出を回想します。

三、阿古屋琴責(あこやことぜめ)

三曲糸の調べ

景清の子を身ごもっている「阿古屋」は、

身の潔白を晴らすため重忠の求めに応じて

琴、三味線、胡弓の三絃を弾きます。

心に偽りがあればその音は曇るからです。

琴、三味線、胡弓を実際に一人で演奏する至難の役。

それぞれの演奏を楽しめます。

四、鐘ヶ岬(かねがみさき)

『鐘ヶ岬』は初世中村富十郎が上方で

上演したときの曲が伝わったとされる地唄です。

釣鐘ごと安珍を焼き殺した清姫「安珍清姫伝説」の後日談の形を取り、

桜の下で舞う女の詩情あふれる曲です。

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新橋演舞場「市川海老蔵 新春歌舞伎公演」1/3~25の演目・あらすじ・主な配役について

市川海老蔵が座頭となり、

長男堀越勸玄と長女市川ぼたんとの

共演が話題になっている「新春歌舞伎公演」。

新橋演舞場で1月3日(金)~25日(土)まで上演されます。

【昼の部・・・11時開演】

一、祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)金閣寺

雪姫    片岡 孝太郎

此下東吉実は筑前守久吉

市川 右團次

十河軍平実は佐藤正清

市川 九團次

松永鬼藤太 澤村 國矢

慶寿院尼  市川 齊入

狩野之介直信 大谷 友右衛門

松永大膳  中村 獅童

天下をもくろむ松永大膳は、

将軍の母慶寿院尼を金閣寺の2階に幽閉しています。

そこへ敵方から投降してきた此下東吉がやってきて、

機知に富んだやりとりで大膳に召し抱えられます。

一方、絵師狩野之介直信とその妻雪姫も幽閉されており、

大膳は雪姫に金閣寺の天井に龍を描くか、

さもなくば我が意に従うよう迫りますが、

雪姫がそれを拒んだため桜の木の幹に縛り付け

直信には処刑を言い渡します。

嘆き悲しむ雪姫は祖父雪舟の故事を思い出し、

降りしきる桜の花びらを足でかき集めると。

二、御存 鈴ヶ森 (ごぞんじすずがもり)

四世鶴屋南北 作

幡随院長兵衛 市川 海老蔵

東海の勘蔵  市村 家橘

飛脚早助   市川 九團次

北海の熊六  片岡 市蔵

白井権八   中村 莟玉

東海道品川宿にほど近い鈴ヶ森。

夜は盗賊と化した雲助が多数出没するところへ

通りかかったのは、お尋ね者の白井権八。

大勢の雲助に襲われますが、

巧みな刀さばきで追い払います。

その様子を駕籠の中からうかがっていた俠客の幡随院長兵衛は、

その腕前に感心し、権八を匿うことを申し出ます。

二人は江戸での再会を約束して別れていくのでした。

三、新作歌舞伎 雪蛍恋乃滝(ゆきぼたるこいのたき)

NINJA KABUKI

秋元 康 作・演出田尾下哲 演出

稲妻    市川 海老蔵

月姫    中村 児太郎

幻術の稲妻 堀越 勸玄

茶頭宗休  市川 齊入

政虎    市川 右團次

清宗    中村 獅童

闇に生きる忍びの者、稲妻が、

密命のなかで出会ったのは、美しき月姫。

敵味方の立場を超え惹かれあう二人ですが、

運命は二人の思いとは裏腹に、思いもよらぬ方向へと動き出します。

【夜の部・・・17時開演】

一、神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)め組の喧嘩

竹柴其水 作

序 幕

第一場 島崎楼店先の場

第二場 島崎楼広間の場

第三場 八ツ山下の場

二幕目

神明社内芝居前の場

三幕目

第一場 焚出し喜三郎内の場

第二場 浜松町辰五郎内の場

大 詰

第一場 神明町鳶勢揃いの場

第二場 角力小屋前の場

第三場 喧嘩の場

第四場 神明社境内の場

め組辰五郎  市川 海老蔵

女房お仲   片岡 孝太郎

辰五郎倅又八 堀越 勸玄

九竜山浪右衛門 市川 九團次

四ツ車大八  市川 右團次

江戸座喜太郎 市川 左團次

焚出し喜三郎 中村 梅玉

品川の遊廓島崎楼の店先は正月を祝って賑やかですが、

め組の鳶と相撲取の四ツ車たちは

隣り合わせの座敷で飲んでいたことから喧嘩をはじめてしまいます。

鳶頭の辰五郎がひとまずその場を収めますが、

数日後、芝居小屋で再び顔を合わせた鳶と力士たちの間で、

またしても喧嘩が巻き起こります。

四ツ車と辰五郎も一触即発の睨み合いとなりますが、

江戸座喜太郎に止められます。

気持ちが収まらない辰五郎は密かに意趣返しを決意しますが、

その心を知らない女房お仲になぜ仕返しをしないのかと詰め寄られ、

ついに胸の内を明かします。

二、新歌舞伎十八番の内 雪月花三景(せつげつかみつのながめ)

仲国   市川 海老蔵

仲国   市川 ぼたん

胡蝶の精 市川 九團次

仲章   中村 莟玉

小督局  中村 児太郎

高倉院の寵愛を受けていた小督局(こごうのつぼね)は、

高倉院の妻、中宮徳子の父である平清盛の権威を恐れ、

身を隠してしまいます。

小督局が嵯峨野にいるらしいとの噂を耳にした高倉院は、

小督局を探すように命じますが…。

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*市川海老蔵新春歌舞伎公演については、こちらにも書いていますので、よかったらお読みくださいね。

市川海老蔵の新春歌舞伎公演が、 新橋演舞場で1月3日(金)~25日(土)まで 上演されます。 長男の堀越勸玄、長女の市川ぼ...



国立劇場令和2年初春歌舞伎公演『菊一座令和仇討』1/3~27の演目・あらすじ・主な配役について

国立劇場は、通し狂言『菊一座令和仇討』です。

公演期間は、1/3(金)~1/27(月)です。

通し狂言 菊一座令和仇討(きくいちざれいわのあだうち)

四幕九場

                       

  幕  鎌倉金沢瀬戸明神の場

             飛石山古寺客殿の場

             六浦川堤の場

二幕目  朝比奈切通し福寿湯の場

             鈴ヶ森の場

三幕目  下谷山崎町寺西閑心宅の場

             大音寺前三浦屋寮の場

             元の寺西閑心宅の場

  詰  東海道三島宿敵討の場

幡随院長兵衛/寺西閑心実ハ蒲冠者範頼                         

尾上 菊五郎

三日月おせん実ハ佐々木の娘風折/頼朝御台政子御前       

中村 時蔵

笹野権三                 尾上 松緑

白井権八                 尾上 菊之助

大江志摩五郎/梶原源太景季 

                              坂東 彦三郎

江間小四郎義時/おせんの手下長蔵                                

坂東 亀蔵

権八妹おさい          中村 梅枝

大江千島之助/笹野の家来・岩木甚平                              

中村 萬太郎

権三妹八重梅          尾上 右近

万寿君源頼家          尾上 左近

同宿残月/判人さぼてんの源六/和田左衛門尉義盛         

片岡 亀蔵

今市屋善右衛門/秩父庄司重忠                                     

河原崎  権十郎

家主甚兵衛             坂東 楽善

時は鎌倉時代。

執権・大江広元(おおえのひろもと)の家に伝わる重宝「陰陽(いんよう)の判」が紛失。

跡目相続の許可を得るためには、

その重宝を将軍家に献上しなければなりません。

武芸に優れた大江の家臣・笹野権三と白井権八は、

重宝詮議の依頼を受けます。

一方、広元の妾腹・志摩五郎が、

頼朝の弟・蒲冠者範頼(かばのかんじゃのりより)の力添えを得て、

御家横領を企てており、

その計略には、権三・権八各々の養父も加担していました。

権三と権八は、養父に諫言しますが聞き入れられず、

互いの養父を殺害します。

親の敵として互いに討たれようとする権三と権八の争いを、

大江家と懇意の俠客(きょうかく)・幡随院長兵衛が止めに入り、

重宝の詮議を最優先にすべきだと説得し、

権三と権八は分かれて詮議に向かいます。

「陰陽の判」は、志摩五郎の配下が密かに盗んでいましたが、

謎の女・三日月おせんが入手し、やがて、おせんの夫・寺西閑心の手に渡ります。

傷療治の名医として有名な閑心の許へ、

道中で負傷した権三と権八が偶然訪れます。

権八は、女性に間違えられたのを幸い、

重宝詮議の費用を得るために身売りして、

吉原の花魁小紫(おいらんこむらさき)を名乗ります。

閑心・おせんと権三・権八との間で駆け引きが続く中、

四人の秘められた素性と関係が明らかになり、

物語は意外な方向へ展開します。

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大阪松竹座「壽 初春大歌舞伎」1/3~27の演目・あらすじ・主な配役について

関西は大阪松竹座で、新春歌舞伎を観ることができます。

公演期間は、1/3(金)~1/27(月)です。

【昼の部:午前11時開演】

一、お秀清七 九十九折(つづらおり)

大森痴雪 作・山田庄一 監修

上の巻 木谷屋の中の間の場

四條磧の場

下の巻 芸者雛勇宅の場

木谷屋手代清七 松本 幸四郎

八坂の力蔵   片岡 愛之助

木谷屋娘お秀/山猫芸者雛勇 中村 壱太郎

木谷屋手代久七 市川 猿弥

養子新造    中村 松江

木谷屋主人仙右衛門 坂東 彌十郎

幕末の京都、諸家御用達の木谷屋は、勤皇派に金を融通した罪を犯しますが、

手代の清七がその罪を被り身を隠していました。

清七の忠義に感激した主人の仙右衛門は娘のお秀を嫁がせると約束するも、

5年後、いざ清七が京に帰ると、

所司代の吉井作左衛門の甥である新造が婿養子になっています。

木谷屋は事件収拾を吉井家に協力してもらう条件として、

養子を迎えていたのです。

清七が帰参すると都合が悪い仙右衛門は、

清七に手切れ金として300両を渡して頭を下げます。

失意の清七が酒に酔い四條磧(しじょうがわら)を歩いていると、

お秀と瓜二つの芸者、雛勇と出会うのです。

二、大津絵道成寺(おおつえどうじょうじ)

河竹黙阿弥 作・二世 藤間勘祖 構成・振付

愛之助五変化

藤娘      片岡 愛之助

鷹匠

座頭

船頭

犬       中村 虎之助

弁慶      市川 猿弥

矢の根の五郎  松本 幸四郎

近江の三井寺で行われている鐘供養で外方(げほう)が酒宴を始めると、

藤娘が鐘を拝ませてほしいと頼みに来ます。

藤娘は舞を求められ披露しますがいつの間にか消え、

鷹匠、座頭、船頭がかわるがわるやってきます。

各々が去ると藤娘が再び姿を見せますが、

鐘の中に身を消してしまいます。

弁慶が祈ると、藤娘が入ったはずの鐘の中からは鬼が現れ、

駆け付けた矢の根の五郎が祈り伏せるのでした。

三、酒屋(さかや)艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)

半七女房お園  中村 扇雀

茜屋半七/宗岸 中村 鴈治郎

美濃屋三勝   坂田 藤十郎

大坂で酒屋を営む茜屋半兵衛の息子半七は、

お園という妻がありながらも家に寄り付かず、

女舞の芸人三勝との間にお通という子どもまでもうけています。

見かねた半兵衛は半七を勘当し、

お園も父の宗岸に実家へと連れ戻されてしまいます。

しかし悲しむ娘を見た宗岸は思い直し、お園を連れて茜屋を訪れ、

復縁を頼みます。

半兵衛は勘当した息子に嫁などいないと跳ね返しますが、

実は、人殺しの罪を犯した半七の命を1日でも長く延ばすために、

半兵衛自らが代わりに縄目にかかっていたのでした。




【夜の部:午後4時15分開演】

一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

川連法眼館の場

佐藤忠信/佐藤忠信実は源九郎狐

片岡 愛之助

静御前     中村 壱太郎

駿河次郎    中村 虎之助

亀井六郎    大谷 博太郎

源義経     片岡 秀太郎

吉野の山奥にある、川連法眼の館に匿われている源義経のもとへ

家臣の佐藤忠信が一人で訪ねて来ます。

ほどなく静御前も到着しますが、

ともに旅をしてきたはずの二人の話が、

まるで忠信が二人いるかのように食い違います。

詮議の命を受けた静御前が初音の鼓を打つと忽然と現れる忠信。

実はこの忠信こそ、鼓の皮に用いられた狐の子で、

両親を慕い、忠信の姿に化けて鼓と静御前に付き添い旅をしていたのでした。

二、夕霧名残の正月(ゆうぎりなごりのしょうがつ)

今井豊茂 脚本

由縁の月

藤屋伊左衛門  中村 鴈治郎

扇屋三郎兵衛  坂東 竹三郎

扇屋夕霧    中村 扇雀

病によってこの世を去った遊女、夕霧の四十九日。

彼女の恋人であった藤屋伊左衛門は、

放蕩の末に家を勘当されたうえに、借金を抱え、

夕霧の死に目にも会うことができませんでした。 

すっかり落ちぶれていた伊左衛門は、夕霧の死を知り、

起請を香華の代わりに手向けようとするところ、

気を失います。

そこへ在りし日の姿の夕霧が現れ、

喜ぶ伊左衛門は夕霧との逢瀬を楽しみますが、

やがて夕霧はその姿を消すのでした。

三、大當り伏見の富くじ(おおあたりふしみのとみくじ)

「鳰の浮巣(におのうきす)」より

齋藤雅文 脚本・演出

お稲荷様ご神託より霊験あらたか「抜け雀」まで

紙屑屋幸次郎  松本 幸四郎

信濃屋傳七   片岡 愛之助

幸次郎妹お絹  中村 壱太郎

黒住平馬    市川 猿弥

絵師雪舟斎   坂東 彌十郎

鳰照太夫    中村 鴈治郎

元は質屋の紙屑屋幸次郎は、

潰れた店を再興しようと一所懸命働いていますが、

遊女の鳰照太夫に見惚れてしまい、

うっかり犬を踏みつけ、すねを噛まれるような不運さが玉に瑕(きず)。

それでも頭は鳰照太夫のことでいっぱいです。

そんなある日、幸次郎は一攫千金を夢見て、

伏見稲荷の富くじを買うことにしました。

その富くじが何と大当たり。

しかし本当の札は…。

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さて、チケットの準備はいいですか?

どれを観るか、決めがたい、素敵な舞台ばかりです。

新年も歌舞伎を楽しんでまいりましょう。

読んでくださり、ありがとう存じまする。