8月9日(金)、歌舞伎座は納涼歌舞伎が初日を迎えます。
夏らしい日差しの中、本日初日と書かれた幕の眩しいこと。
歌舞伎座8月納涼歌舞伎の演目と主な配役
【昼の部】午前11時開演
一、伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)
御殿/床下の場
乳人政岡 中村 七之助
仁木弾正/八汐 松本 幸四郎
沖の井 中村 児太郎
一子千松 中村 勘太郎
鶴千代 中村 長三郎
荒獅子男之助 坂東 巳之助
栄御前 中村 扇雀
三世河竹新七 作
二、闇梅百物語(やみのうめひゃくものがたり)
骸骨/読売 松本 幸四郎
傘一本足 中村 歌昇
小姓白梅 坂東 新悟
狸/大内義弘 坂東 彌十郎
雪女郎 中村 扇雀
【第二部】午後15時開演
十返舎一九 原作より
市川猿之助 脚本・演出
三 「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」
松本幸四郎 市川猿之助 宙乗り相勤め申し候
喜多八 市川 猿之助
弥次郎兵衛 松本 幸四郎
伊月梵太郎 市川 染五郎
五代政之助 市川 團子
【第三部】午後18時00分開演
三上於菟吉 原作
坂東玉三郎 演出・補綴
四 新版 雪之丞変化(しんぱん ゆきのじょうへんげ)
大喜利 元禄花見踊
中村雪之丞 坂東 玉三郎
中村菊之丞 市川 中車(五役)
土部三斎
孤軒老師
脇田一松斎
盗賊闇太郎
秋空星三郎 中村 七之助
ちなみに、松竹のサイトで見ると、
第2部はすでに完売です。
チケットは、通常よりも若干安めの設定、
初めて観る方にも行きやすいですね。
もちろん、何回も観る方にとってもね。
*こちらにも情報を書いています。よかったらお読みくださいね。
歌舞伎座8月納涼歌舞伎の幕見席情報
歌舞伎座の名物・・・と言っていいのか。
当日券の案内です。
1日約150名まで受け入れてくれますよ。
幕見席とは何かというと、
松竹のホームページには次のような説明がされています。
「好きな幕だけをお気軽にご鑑賞いただけるのが、一幕見席。 幾度もお運びになるお客様や、歌舞伎を初めてご覧になるお客様のための、歌舞伎座ならではの人気席です。 一幕見席は歌舞伎座4階に位置しております。 全てが自由席となっており、通常公演では椅子席約90名、立見約60名、合わせて約150名の定員でございます。」~一部引用~
初日の朝に松竹のサイトに、販売時間とチケット料金が
表示されました。
【第一部】 |
発売予定時間 |
料 金 |
上演開始時間 |
『伽羅先代萩』 |
|||
10:30- |
1,600円 |
11:00- |
|
『闇梅百物語』 |
|||
11:15- |
1,400円 |
13:15- |
|
【第二部】 |
|||
『東海道中膝栗毛』序幕 |
|||
13:30- |
1,600円 |
15:00- |
|
『東海道中膝栗毛』二幕 |
|||
15:15- |
1,400円 |
16:50- |
|
【第三部】 |
|||
『新版雪之丞変化』第一幕 |
|||
17:05- |
1,500円 |
18:30- |
|
『新版雪之丞変化』第二幕 |
|||
18:45- |
1,500円 |
20:00- |
これを見ると、販売時間から上演開始時間まで、
かなり間がありますね。
待たせないようなご配慮なのかもしれませんね。
*幕見席の見方については、こちらに書いていますので、よかったらお読みくださいね。
歌舞伎座8月納涼歌舞伎、役者の意気込みは?
8月7日の歌舞伎美人(松竹の公式サイト)に、
納涼歌舞伎を前に、主要な役者の意気込みが紹介されていました。
ここに一部引用してお伝えしますね。
市川猿之助(第2部に出演)
「うち(澤瀉屋)はだいたい7月に出演していて、8月は出ることがなかったので、
未だにあまり馴れない」と明かしながらも、
「外にいたら熱くて、熱中症になってしまうので、ぜひ涼しい劇場へ見に来てください」
と呼びかけたそうです。
今回4作目の上演となった、『東海道中膝栗毛』に喜多八、黒船風珍役で
出演するそうですよ。珍道中が楽しみですね。
市川中車(第2・3部に出演)
第三部『新版 雪之丞変化』は、
坂東玉三郎が非常に新しい試みに挑戦した、
演出も含めて本当に見たことがない舞台と言います。
自身は5役務めることになっており、
「大変です。ぼくの限界を超えているので…なんとか頑張ります」
とも・・・。
中村七之助(第1・3部に出演)
『伽羅先代萩』で政岡を初役で勤めます。
しかも甥の勘太郎、長三郎との舞台での競演です。
そのことについて、
「御簾が開いたときに二人の顔が見え、父のことを思い出して、
久しぶりにぐっときました。
1時間弱三人だけなので、そのなかで芝居をしているということが、
どこか嬉しくもあり、父がいたらどう思っていただろう」と、
思いを語ったそうです。
松本幸四郎(第1・2部に出演)
「今回は、第二部を全部使って上演します。
お祭り騒ぎになればいいなと思います。」
賑々しい舞台になりそうで楽しみです。
成長著しい長男、市川染五郎とも共演。
舞台に立つことが一番勉強になるので、本当にありがたいこと。
どんどん歌舞伎の力になっていってもらいたい」と、
父として、先輩としての期待を述べていたそうです。
さあ8月納涼歌舞伎、始まります!!
観劇レポートも後日アップするので是非そちらもお読みくださいね。
今日も読んでくださり、ありがとう存じまする。