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市川猿之助、市川團子の連獅子at 歌舞伎座、幕見席で再見しました

観劇レポート
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歌舞伎座で行われている「壽 初春歌舞伎」、

夜の部の「連獅子」を観てきました。

2回目の観劇ですが、やはり感動するところありました。

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歌舞伎座幕見席で2回目の「連獅子」観てきた

どうしても「連獅子」が観たかったから、

一幕見席で観ることにしました。

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ツイッターでは、

「連獅子」の話題がよく上がってきていて、

評価もうなぎのぼりだったんです。

そして、幕見席も札止めが出ているとありました。

私がついたときは、

売り出しの30分前でしたが、

既に立ち見席の案内でした。

立ち見席は、幕見席座席の後ろの通路に

立って観劇をするのです。

座席側に1列(手すりがあるから寄っかかれます)、

壁側の台の上に1列(高い位置から見られます)、

この2列が立ち見席でした。



「連獅子」團子の成長がすごい!

この演目は約1時間、

初めは前シテと言われる狂言師右近と左近の舞。

この時は、人の設えで、

手に獅子の面を持って登場します。

この場面のクライマックスは、

獅子の故事を表現する場面だと思います。

仔を千尋の谷に突き落とす厳しい親、

しかし、仔の様子が気になり、

そっと覗き込むのです。

登り疲れちゃった仔は、

その親の様子が水面に映るのを見て、

勢いを増し、一気に崖を登り切ります。

猿之助は、その親の大きさと情愛を

舞で巧みに表現していました。

対する團子は、ハツラツとした動きで、

仔の若さと親への思慕を表現していました。

躍動感あふれる舞台に目が釘付けです。

 

間狂言は、

中村福之助と市川男女蔵の

宗の違う2人の僧の滑稽なやりとりで

笑いました。

 

後シテと言われる後半部分が、

多くの方おなじみの「獅子の狂い」の舞。

堂々とした出の猿之助と、

軽やかな出の團子。

石橋を模した舞台が特徴的です。

毛振りと言われる勇壮な舞は、

獅子が牡丹の花に戯れ、狂う様を

表しているそうです。

前回見た時も感じたことですが、

どっしりとした構えに大きな振りは、

さすがの猿之助、、、といいたくなるほど見事です。

さらに、團子の舞が進化していたことに

私は何よりもびっくりしました。

前回は、躍動感はあるものの、

足がふらついたり、

力みが見られたりしたのですが、

今回は、動きがスムーズに、大きくなっていました。

そして、猿之助との動きも合っていて、

この短期間にすごく成長したことが感じられたのです。

若い子ってすごいですね。

團子は16歳、8歳で遅咲きのデビューでしたが、

その花をここで咲かせて見せてくれました。

その姿は観る人の心も動かすのでしょうね。

劇場は、割れんばかりの拍手。

幕が下りた後の人々の表情や言葉からも、

この舞台に感動したことがうかがえましたよ。

帰宅してから、

お正月に録ったビデオを見直して、

その差に改めて感動したほどです。



市川猿之助について

スーパー歌舞伎など、

様々な表現にチャレンジする市川猿之助。

そのプロフィールを紹介します。

四代目市川猿之助のプロフィール

市川猿之助 本名:喜熨斗 孝彦(きのし たかひこ)

生年月日 1975年11月26日

血液型 O型

最終学歴 慶応大学文学部卒業

家系 父:市川段四郎、伯父:市川猿翁(三代目市川猿之助)、祖母:高杉早苗(女優)、従兄弟:市川中車(香川照之)

屋号 澤瀉屋

定紋 澤瀉

身長 161 cm

体重 61 kg

初お目見え 1980年「義経千本桜」安徳天皇役

襲名 二代目市川亀治郎 1983年「御目見得太閤記」禿役

四代目市川猿之助 2012年「義経千本桜」忠信実は源九郎狐役、「ヤマトタケル」ヤマトタケル役(新橋演舞場)

当たり役 「義経千本桜」忠信実は源九郎狐役

「かさね」腰元かさね役

「ヤマトタケル」ヤマトタケル役

「ワンピース」ルフィ役

*市川猿之助についてはこちらの記事に詳しく書いています。よかったらお読みくださいね。

市川猿之助の学歴・家系図・プロフィール、結婚しないのは本当?
市川猿之助、歌舞伎にテレビドラマに大活躍の人気役者です。 歌舞伎界切っての知性派、細部までこだわる演技で、 観客を魅了する芸は他に類を見ません。 2020年のテレビドラマ「半沢直樹」では、 強烈な印象の悪役を好演し、 歌舞伎を知らない人にも...



市川團子について

仔獅子を演じた市川團子。

プロフィールを紹介します。

五代目市川團子のwiki的プロフィールと家系

市川團子:本名 香川 政明(かがわ まさあき)

生年月日:2004年1月16日

血液型 AB型

家系 祖父:二代目市川猿翁、父:九代目市川中車(香川照之)、

祖母:浜木綿子(女優)、叔父:四代目市川猿之助

学校 青山学院中等部

屋号 澤瀉屋

定紋 八重澤瀉

襲名 2012年 『ヤマトタケル』のワカタケル役で五代目市川團子を名のり初舞台(新橋演舞場)

往年の大役者、二代目市川猿翁のお孫さん、

現市川猿之助が叔父に当たります。

数々の新しいチャレンジを生んできた澤瀉屋の直系、

その素質に期待が注がれる若者です。

*市川團子については、こちらにも書いていますのでよかったらお読みくださいね。

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市川團子、8歳からと他の御曹司に比べると、 遅くに歌舞伎界入り。 子役から大きな役を演じる過程で、 著しい成長を見せています。 今後の活躍が期待される、市川團子について紹介します。 (adsbygoogle = window.adsbygo...
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澤瀉屋十種「連獅子」は普通の連獅子と違うの?

今月の舞台は、澤瀉屋十種の「連獅子」です。

澤瀉屋十種とは、先代の市川猿之助(現市川猿翁)が、

昭和50年(1975年)に撰した澤瀉屋・市川猿之助家のお家芸です。

祖父の二代目市川猿之助(初代市川猿翁)が創作して初演した舞踊に、

三代目が演出した舞踊を加えたものだそうです。

これに先立つ「猿翁十種」とは異なり、

こちらは祖父・孫の二代にわたる猿之助の創作舞踊なので、

屋号の澤瀉屋をこの名称に冠したそうです。

「連獅子」はその1演目ですが、

他と大きく違うところは、

舞の勇壮さ、アクロバティックな動きに

あるということです。

前シテでは、

右近(親獅子)が左近(仔獅子)を蹴る場面や、

左近の側転も見られます。

足の使い方も独特で、

なんのステップ?と目を引く舞もあります。

後シテの石橋に見立てた舞台も特徴の一つです。

猿之助曰く、

「振りの手数が多くダイナミックな動きに特徴がある」

さらに

「仔獅子は大変で、体力的に親獅子とは雲泥の差」

なんだそうです。

このダイナミックな舞、やはり観ておいてよかった舞台でした。

一人の役者の成長を見るのも観劇の醍醐味です。

特に、若い役者はそれが顕著なのが嬉しいところです。

読んでくださり、ありがとう存じまする。



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