京都南座、歌舞伎吉例顔見世興行初日は大入り満員!!親子&三世代共演、莟玉お披露目、イケメン4人組共演、見どころいっぱい

京都南座の「當る子歳吉例顔見世興行(あたるねどしきちれいかおみせこうぎょう)」が初日を開けました。

12月の歌舞伎公演は京都から。

大入り満員の嬉しいニュースから始まりました。

吉例顔見世興行は、新開場一周年を記念して、

東西の話題の役者を揃え、華やかに舞台を彩ります。

公演期間は、11月30日(土)~12月26日(木)までです。

公演情報と、初日の様子について紹介します。

南座「當る子歳吉例顔見世興行」の演目、主な配役とあらすじ

【昼の部 午前10時30分開演】

 

輝虎配膳(てるとらはいぜん)

近松門左衛門 作信州川中島合戦

長尾輝虎  片岡 愛之助

勘助妻お勝 中村 雀右衛門

直江山城守 中村 隼人

直江妻唐衣 中村 壱太郎

勘助母越路 中村 秀太郎

戦国時代、越後の大名長尾輝虎(の地の上杉謙信)は、

敵対する武田信玄の軍師・山本勘助を

身方に引き入れようと考えます。

家老の直江山城守の妻・唐衣が勘助の妹であることを利用し、

勘助の母・越路と妻・お勝を館に呼び寄せ、

自ら料理を運んで接待します。

しかし、その計略を見抜いた越路が、

食事の前を足蹴にすると、

短気な輝虎の怒りが爆発。

思わず刀を抜く輝虎に、

吃音のお勝はことを弾き、

必死の思いで止めに入るのでした。

戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)

浪花の次郎作実は石川五右衛門

中村 梅玉

禿たより  中村 梅丸改め莟玉

吾妻の与四郎実は真柴久吉

中村 時蔵

京都紫野の名の花畑。

満開の桜が咲く中、

島原から戻ってきたのは、

駕籠かきの浪花の次郎作と吾妻の与四郎。

カゴを下ろし一休みしながら、

二人は互いに上方と江戸のお国自慢を始めます。

やがて、籠の中にいる島原の遊女・禿たよりを

呼び出すと、

大阪、江戸、京、

それぞれの廓話に興じる三人。

ところが次郎作は巻物、

与四郎は香炉を落とし、

相手が落とした品物がきっかけにお互いの素性が明らかになります。

常磐津舞踊の名作です。

祇園祭礼信仰記 金閣寺(きんかくじ)

松永大膳  中村 鴈治郎

此下東吉後に真柴久吉

中村 扇雀

雪姫    中村 壱太郎

大膳弟鬼藤太 中村 亀鶴

十河軍平実は佐藤正清

片岡 愛之助

狩野之介直信 中村 芝翫

慶寿院尼  坂田 藤十郎

謀反を企む室町幕府の執権・松永大膳は、

将軍足利義輝の母・慶寿院を

金閣寺の二階に閉じ込めています。

その天井画を描く絵師として、

狩野之介直信と、

その妻で雪舟の孫でもある雪姫を招きますが、

大膳の本当の目的は、

雪姫を我がものにすることでした。

金閣の天井に龍の絵を描くか、

自分になびくかと迫られるも拒否する雪姫。

捕えられ、縄で桜の木に繋がれ、

悲嘆にくれる雪姫でしたが、

祖父・雪舟の故事を思い出し、

降りしきる桜の花びらを集め、

つま先でネズミを描きました。

すると驚くべきことに、そのネズミが・・・。

仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)

祇園一力茶屋の場

大星由良之助 片岡 仁左衛門

遊女お軽   片岡 孝太郎

富森助右衛門 中村 隼人

矢間重太郎  中村 橋之助

大星力弥   片岡 千之助

赤垣源蔵   片岡 新之介

寺岡平右衛門 中村 芝翫

塩冶判官が高師直へ刃傷に及び、

切腹してから半年後。

世間では、いつ主君の敵を討つのかと

取り沙汰がある中、

祇園の一力茶屋では、

国家老・大星由良之助が遊興に耽る日々。

そこへ由良之助の息子・力弥が

父に密書を届けにきたところ、

遊女・お軽の知るところになります。

その書状を、お軽に盗み読みされたことに気づいた由良之助は、

お軽を身請けすると言って去ります。

仇討ちを気づかれた由良之助のために、

お軽の兄・平右衛門はある決心をするのでした。

【夜の部 午後16時45分開演】

堀川波の鼓(ほりかわなみのつづみ)

 近松門左衛門 作  村井富男 脚色 大場正昭 演出

小倉彦九郎  片岡 仁左衛門

お種     中村 時蔵

お藤     中村 壱太郎

文六     片岡 千之助

おゆら    中村 扇雀

宮地源右衛門 中村 梅玉

因幡藩士・小倉彦九郎は江戸詰で、

実家へ来た妻・留守の夫に変わり、

おたねは容姿・文禄の堤の師匠である宮地源右衛門に

お礼の酒を勧め、その相手をしています。

その後、お種が一人でいるところに、

夫の同僚の床右衛門が忍んで来て

お種を口説き始めます。

お種はしつこさからその場しのぎで逢引の約束をしますが、

それを奥で聞いていた源右衛門からお種はからかわれて。

酒の勢いから源右衛門と不義の罪を犯してしまったお種。

二人の噂は広まり、次第に一家は追い込まれていきます。

釣女(つりおんな)河竹黙阿弥 作

太郎冠者   片岡 愛之助

大名某    中村 隼人

上臈     中村 梅丸改め莟玉

醜女     中村 鴈治郎

太郎冠者は主人の大名某と二人で、

西宮の恵比寿神社に妻を得たいと

願掛けの参詣にやって来ます。

すると、その神前で眠りについた二人に

夢のお告げがあり、

釣り針が与えられます。

早速大名が釣竿を下げると、

世にも美しい上臈が釣り上げられます。

その場で祝言を挙げるのを見た太郎冠者は、

自分も美しい妻を娶りたいと、

釣竿を下げます。

やがて手応えを感じた太郎冠者が、

釣竿をあげると。衣を被った女を釣り上げ、

夫婦になろうと誓い合います。

しかし、衣を取った女は醜女、

太郎冠者は逃げ出そうとするのです。

新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)

 河竹黙阿弥 作

魚屋宗五郎  中村 芝翫

磯部主計之助 中村 鴈治郎

磯部召使おなぎ 片岡 孝太郎

小奴三吉   中村 橋之助

浦戸十左衛門 坂東 秀調

宗五郎女房おはま 中村 雀右衛門

魚屋宗五郎は、奉公に出した妹お蔦が、

不義の咎によって

磯部主計之助に手打ちにされたと知り、

悲しみにくれています。

そこへ、お蔦の仲間のおなぎが、

弔問に現われます。

おなぎからお蔦の罪は

濡れ衣であると聞かされた宗五郎。

禁酒中にも関わらず、

耐えかねて酒をあおり、

酔っ払って磯部邸に乗り込んでしまいます。

散々に悪態をつき、

縄で縛り上げられた宗五郎でしたが、

家老十左衛門に対して、

妹をなぶり殺しにされた胸の内を訴えます。

越後獅子(えちごじし)

角兵衛獅子 中村 隼人

同     中村 橋之助

同     片岡 千之助

同     中村 梅丸改め莟玉

江戸日本橋、

親元を離れて出稼ぎに来ている、

子どもの大道芸人・越後獅子の角兵衛たちが

やって来ます。

頭に獅子頭を被り、腰に太鼓をつけ、

踊りや軽業などを見せながら稼ぐ、

越後獅子らが見せる風俗舞踊です。

南座「當る子歳吉例顔見世興行」の見どころ

南座では、「吉例顔見世興行」の

出演俳優の名前を記した「まねき看板」というものが掲げられます。

これは江戸時代の宣伝方法の一つ、

南座の正面に飾られるこの看板には、

京の師走の風物詩を味わうことができます。

この興行の私が思う見どころを5つあげますね。

1つ目は、松島屋3代の共演となる

「祇園一力茶屋の場」。

主役の大星由良之助を片岡仁左衛門、お軽を長男の片岡孝太郎

そして大星力弥を孫の片岡千之助が勤めます。

仁左衛門は、「役者の家に生まれて、この配役でやれることはうれしい」と

喜びながらも、

力弥は、易しそうに見えて一番難しく、一つの試金石にもなる、

と孫の千之助の演技に期待を寄せています。

2つ目は、中村梅丸改め莟玉のお披露目です。

舞踊3演目に出演するのですが、

芸を見る目が厳しい京都のお客様の前で、

襲名への覚悟を見せる舞台になるんじゃないかな~

って思います。

努力を重ね実力をつけてきた莟玉、

美的要素も強いので、

きっと多くのファンを魅了するだろうって思います。

3つ目は、成駒屋の三世代共演となった、「金閣寺」。

意外なことに、京都南座では初上演だそうです。

歌舞伎界最長老である

坂田藤十郎(山城屋)が、慶寿院尼、

松永大膳に長男の中村鴈治郎、

此下東吉後に真柴久吉に、次男の中村扇雀、

雪姫に孫の中村壱太郎と、

こちらも三世代の共演なんですね~。

4つ目は、親子共演。

松島屋の片岡秀太郎と片岡愛之助が共演する、

輝虎配膳です。

親子間のコミュニケーションがちょっと・・・と

噂になったこともありますが、

このお芝居でも対立の場面が見られます。

今年人間国宝を受賞した秀太郎に、

愛之助がどう対峙するのか、見ものです。

5つ目は、若手が揃う「越後獅子」。

こちらも舞踊ですが、

今をときめく、中村隼人、中村種之助、片岡千之助、

そして中村梅丸改め莟玉が、

揃って舞を見せてくれるのです。

彼らが仁左衛門を始め、幹部役者たちに

教えを受けながら、

作り上げるこの演目は、

来年の彼らの活躍を伺うためにも興味津々です。

役者は舞台で成長する、

これも仁左衛門の言葉ですが、

ファンの目に育てられ一回り大きくなってくれると

思うところです。

https://www.instagram.com/p/B5c4jG8A-1i/?igshid=136r7mjpu81nt

*片岡仁左衛門率いる松島屋については、こちらにも書いていますので、よかったらお読みください。

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*中村莟玉の襲名にについては、こちらにも書いていますので、よかったらお読みください。

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*中村壱太郎については、こちらにも書いていますので、よかったらお読みください。

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*南座周辺については、こちらにも書いていますので、よかったらお読みください。

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南座「當る子歳吉例顔見世興行」初日の話題、メディア情報と中村隼人の誕生日

11月30日に、京都南座の吉例顔見世興行が

初日を迎えました。

京都の師走の風物詩ということもあり、

各種メディアが一斉に報じていました。

こちらに書かれているのは、

ほとんどが見どころ4にあげた、片岡秀太郎と片岡愛之助の

「輝虎配膳」と、

見どころ3にあげた、坂田藤十郎、中村鴈治郎、中村扇雀、

中村壱太郎共演の「金閣寺」。

それでも、「大入り満員」と

客席からも掛け声がとんだ賑々しい様子を

書いてくれたので、

関東の私にもその嬉しい様子が届きました。

以下、がメディアの情報です。

令和初の師走彩る、顔見世興行が開幕 京都ゆかりの演目多く(京都新聞) – Yahoo!ニュース

また、中村隼人が11月30日に

26歳のお誕生日を迎えたとのことで、

こちらはインスタグラムよりおめでたい画像です。

スーパー歌舞伎Ⅱの小栗判官から、

古典の忠臣蔵、越後獅子の舞踊まで、

幅広い演技を試される期待の若手役者です。

真摯な姿勢が、実力を支えているとも言われていて、

私も応援している、大好きな役者さんの1人です。

まずは、こんなところから情報をお伝えしました。

また、公演の様子が入ったら、追記して行きますので、

遊びに来てくださいね。

読んでくださり、ありがとう存じまする。