尾上右近さんが、4月2日の阪神タイガース対中日ドラゴンズの開幕戦で始球式を務めました。
紋付袴で表れ、よく通る声で口上を披露した右近さんは、幼い頃からの阪神ファンなのだそうです。
尾上右近が阪神戦始球式で口上を披露!
京セラドームで行われた、阪神タイガースの開幕戦。
オープンセレモニーで登場した人物を見たとき、
一瞬目を疑いました。
え~~~?
野球のグランドに、
なぜ、白塗り紋付袴の人が・・・?
その人の顔をよく見ると、
歌舞伎役者の尾上右近さんでした。
なんと、始球式で球を投げる役を仰せつかったそうでした。
開幕戦には始球式はつきもの、
それは話題になっている有名人が務めるというのは
よく知っていたのですが、
尾上右近さんが選ばれるなんて~って
嬉しくも喜ばしくも舞い上がってしまいました。
しかも、繰り返しますが、
白塗りのお顔、紋付袴は、
歌舞伎役者の正装でもあります。
確かに、歌舞伎界にとどまらず、
映画に舞台にそしてバラエティに活躍の場を広げている右近さん。
ファンも急増中です。
そんなことからの抜擢でしょうか。
本当に嬉しい限りですね。
厳かに、マウンドへ向かう右近さんは、
2塁後方のところで一旦立ち止まり、
よく通る声で朗々と口上を述べられました。
そのセリフがこちらです。
「今シーズン、阪神タイガースのスローガンは『挑・超・頂 ―挑む 超える 頂へ―』でございます。いかなる時でも挑戦の心を忘れず、自分の壁、ライバルの壁、そして様々な困難の壁を超え、その先にある頂きへ、必ずやこのスローガンの通りにセ・リーグ優勝、日本一への道を歩んでくれるものと期待している次第にございます」
これには、球場にいる野球ファンも感動した様子で、
大きな拍手を送っていました。
そして、いよいよマウンドに上ります。
右の羽織を器用に肩から外すと、
おおきく振りかぶってその一球を投げたのです。
それは、、、、
キャッチャーの右上方向へと逸れていましたが、、、。
投げ終わった後は、居ずまいを正して一礼。
あくまでもかっこよく、品よく、マウンドを後にしました。
こんな始球式、今まであった???
当然のように、翌日のスポーツ新聞には
尾上右近さん始球式の記事が並びましたよ!
そこにはこんな感想が、、、
「僕も阪神ファンで幼少の頃から本当に好きだったし、矢野監督がキャッチャーの頃だったので、すごく思い入れがあった。華々しい開幕に呼んで頂いて、重要な役割を担わせて頂いた。血が沸き立つような思いでした」
そうでしたか、、、、
監督の現役時代にファンだったというご縁もあったとは、
右近さんにとって、本当に喜ばしいイベントだったのですね。
【阪神】歌舞伎俳優の尾上右近が開幕セレモニー&始球式「血が沸き立つような思いでした」(スポーツ報知)#Yahooニュースhttps://t.co/56qK3K76J3
— kabukist (@kabukist1) April 7, 2021
尾上右近は阪神ファンだった
尾上右近さんは、東京都出身です。
お父様が清元延寿太夫さん、
歌舞伎の清元の宗家であります。
お母さまのお父様、つまり右近さんのおじいさまは映画スターの鶴田浩二さん。
さらに、曽祖父には6代目尾上菊五郎という
伝統芸能の名家に生まれた御曹司なんですね。
*詳しい経歴はこちらから
東京都出身で、伝統芸能のお家の出とは関係ないのですが、
幼い頃からの阪神タイガースファンだということです。
そういえば、以前テレビのバラエティ番組で、
小学生時代、遠足のバスの中で
六甲おろしを大声で歌って、周囲から白い目で見られた、、という伝説を披露されていました。
阪神タイガースの法被を着て、プロ野球の試合を応援しに行くことも良くあったということです。
歌舞伎界には実は野球ファンが多いんですよね。
松本幸四郎さんが、子供の頃一人野球をしていたのは有名な話。
坂東彦三郎さんはヤクルトスワローズ公認ファンです。
歌舞伎役者で野球の試合をすることもあると聞いています。
尾上右近さんは、その中でも
阪神ファンとして、始球式に出場されるなんて、
光栄なことだなあって思いました。
もちろん歌舞伎ファンとしても鼻が高いです!
これから、プロ野球の試合もシーズンを迎えますが、
尾上右近さんにも歌舞伎界のMVPめざして活躍してほしいなあって思います。
読んでくださり、ありがとう存じまする。
コメント