図夢(zoom)歌舞伎「忠臣蔵」全5回視聴!あらすじ・配役・感想・評判。やりきった幸四郎の涙に感動

図夢歌舞伎、6月27日に初日を開けた

世界初のオンライン歌舞伎が千穐楽を迎えました。

私は、毎回、準備万端でライブ配信を見ました。

そして、いろいろ思うことがありました。

その後メディアやSNSの反響も興味深く拝見してきました。

全5回にわたり、あらすじ・配役・感想・制作スタッフについて書きました。



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図夢(ズーム)歌舞伎、世界初の試みオンライン歌舞伎、第1回目開催されました

図夢歌舞伎は、歌舞伎役者松本幸四郎中心に、

構想、制作された、オンライン配信専用の歌舞伎です。

こういう試みは世界初だそうで、

劇場型公演がコロナウイルス問題によって困難な中、

考え出されたニュースタイル歌舞伎です。

上演作品は、歌舞伎の名作「仮名手本忠臣蔵」、

全11段からなる長編(通すとほぼ1日かかります)のお芝居を、

全5回、およそ3時間にまとめて上演することになっています。

第1回目配信が、6月27日(土)11時からでした。

芝居が30分、出演者トークが30分という構成、

視聴料は4700円。

四十七士をもじってこの値段がついたそうです。

ライブ視聴者はおよそ1100名、

これは歌舞伎座客席の半分強の人数となります。

アーカイブ配信が、当初は翌日の11時までだったところ、

諸々の事情により3日の11時までとなりました。

そういうことも含めて、

実際の配信の様子と感想を次に書いていきます。



図夢(ズーム)歌舞伎第1回目(6/27)の視聴レポートと私的感想、スタッフ紹介、評判など

図夢歌舞伎第1回目(6/27)の視聴レポート

私は、PCをテレビのモニターにつないで、

テレビ画面で視聴しました。

時間が近づくと、画面には定式幕(デジタルの)が映し出され、

幕に「忠臣蔵」の文字、

そして懐かしい柝の音で幕が開きました。

感無量でした、、、。

そして、現れたのが口上人形、

声は歌舞伎役者の市川猿弥です。

でも、あれ???

音が聞こえないんですよ。

嘘でしょ~と思って、

リモコンでマックスにして耳をすます、

しばらくしてやっと聞こえてきました。

そして序段、鶴岡八幡宮を背景に、

高師直(松本幸四郎)と顔世御前(中村壱太郎)、

言いよるいやらしいおじじと、

逃れたいと必死の若妻。

どうやら別の場所での撮影のようですが、

袖を引く、手紙を渡す、返すなども

2人の演技で同じ部隊にいるかのように見えました。

そして、

加古川本蔵(松本幸四郎)、主君桃井若狭之助が、

高師直に辱めを受けたと斬る気満々なのを苦慮するシーン。

これは、事前に収録したもののようで、

音声の大きさと質が微妙に違います。

この音の違いは、

収録部分とリモート部分が合わさる時にも

違和感として残りました。

下手に出て、とりなしを頼む本蔵に対し、

目録を見て途端に機嫌が良くなる強欲な師直。

両方とも松本幸四郎が演じていたのですが、

その演じ分けは見事だっただけに、

音が残念でした。

そして、いよいよ松の廊下の場面です。

高師直にカメラは密着、

賄賂をもらった、桃井若狭之助には平身低頭、

まさに廊下に頭を擦り付けてへつらう師直。

そこに現れる足元、塩冶判官です。

若狭之助にへいこらして面白くない師直は、

なんやかんやと難癖をつけます。

そして、顔世御前から届けられた付け文を見ると、

その鬱憤晴らしはさらにエスカレートするのです。

カメラは、師直にググッとよります。

これは、判官目線を意識しているとのことでした。

聞くに耐えない雑言を言い続ける師直、

肩を震わせながらじっと我慢をしていたものの、

「鮒大名」と言われ、

ついに堪忍袋の尾が切れます。

殿中で刀を抜くと、師直に斬りかかるのです。

止めに入った加古川本蔵、

そのことを後悔するセリフで幕がおりました。

その後着替えての役者のトーク。

これもリモートで行なっていたのですが、

初めは、声が揃わなくて、聞きづらかったです。

途中から市川猿弥がリモートから外れ、

中村壱太郎と同じ画面に収まってからは、

猿弥の爆笑トークも混じって楽しく聞くことができました。

トークからは、

お稽古が大変だったことと、

劇団ノーミーツさんの助力があったこと、

久しぶりの芝居で皆胸がいっぱいだったことが

語られました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その後、音の問題は重く受け止められたようで、

その他の修正も併せ、改善したものが

19時ごろからアーカイブ配信となりました。

本来は翌日までの配信も、

3日まで延長となり、

その時点でできることを

迅速に精一杯やってくださった担当の方々には、

感謝の気持ちでいっぱいなのです。



図夢歌舞伎第1回目(6/27)の私的感想

すごく楽しみにしていたので、

観劇の時と同じように、

10分前にはセットして始まるのを待ちました。

定式幕がゆるゆると開いたときは、

うるうるするくらい感激していました。

だからこそね、、、

音が聞こえないのはショックでしたよ。

テストだったら仕方ないと思いますけど、

本番です。

4700円というチケット代を払ってのライブです。

音が聞こえない、

途中で止まる場面もありました。

環境のせいと言われたら仕方ないけど、

有料配信でこの不安定さはないでしょ~と

言いたい気持ちがあるのです。

途中で映ってはいけない人が映っちゃったり、

音のバランスが気になったりもあってね、

ものすご~~~く期待していただけに

そういう技術的な不具合は残念でした。

そして、そう思うこと自体、

歌舞伎ファンとしてはいけないことなのかなって

自分でもモヤモヤしていましたよ。

モヤモヤするけど、

よかったよかった、、、、と手放しで褒めていたら、

進化はないと思うので不満を先に書きました。

じゃあ次によかったことです。

この状況で、オンライン配信専用の新たな歌舞伎を作った

ってことはめちゃくちゃありがたいチャレンジです。

歌舞伎は、一つの舞台を作るのに、

ものすごく多くの行程や、多くの物品や、人の共同作業が必要です。

それらが困難だから、

芝居が上演できないんです。

それをなんとか打破しようとして作ったって意気込みは

素晴らしいことだと思います。

しかも、今回だけではなくて今後も通用するものを作るって意図じゃないですか。

400年の歴史を誇る伝統芸能が、果敢にも新たな技術を用いて、

今までとは違うスタイルで上演しようとしているのです。

ライブは、いくつか不具合がありそれは本当に残念でした。

アーカイブで見直したところ、だいぶ修正されていたので、

安心して見ることができました。

芝居自体は、登場人物が限られているものの、

歌舞伎の魅力が取り入れられていて

引き込まれる場面もありました。

欲を言えば欲を言いたいところはありますが(笑)、

限られたリソースであれだけの芝居が作れたのは

すごいことだと思います。

塩冶判官は、セリフはなくて表情と動作だけで、

憤り、悔しさなど、爆発寸前の感情を表現していました。

高師直は、本当に嫌なやつでした。

見ていて胸クソ(失礼)悪くなる、

そのくらいの熱演でした。

話題の通り、判官目線でのカメラワークは、

臨場感がありましたし、

一触即発の熱気が伝わってくるようでした。

口上人形も軽妙な語り口で、

芝居では見られなかったことを補ってくれました。

本当にお芝居はよかったんです。

だから、なおさら思うんですね。

400年続いた伝統の芸は、

テクノロジーよりも優っていたと。

どんな伝え方をしようと、

色褪せない強さを持っていると。

つまりのところ、

アイデアと芝居の力を伝えきれない技術面の問題と

お高い価格が、ブレーキ要因だったかなと感じています。

ライブ視聴者が1100人はちょっと少ないなあってことも思いました。

これ、金額がもう少し低かったら、

観客増えたと思うんですよ。

また、アーカイブも1週間延長だったら

さらに増えたと思うんですよ。

そこらへんは、役者、現場スタッフの問題ではないので、

制作の方達が検討していただければなあって思っています。

演出を担当した戸部さんのインスタグラム、

悔しさがにじみ出ていました。

でも、それは戸部さん一人が追うものじゃないだろうなって

思いました。



図夢歌舞伎第1回目、スタッフ紹介

閉演時、

テロップに流れた関係者のお名前に、

実は感動しました。

これだけの方達が、歌舞伎のひと作品に関わったんだなって

感無量でした。

ここで、紹介します。

後見:松本幸蔵・中村翫之・松本幸次郎

鳴り物:田中傳左衛門社中

田中傳左衛門

田中長十郎・田中傳四郎

田中傳十郎

柝:竹芝健

大道具:歌舞伎座舞台

小道具:藤浪小道具

衣装:松竹衣装・日本演劇衣装

かつら:東京演劇かつら

床山:東京鴨治床山・光峯床山

照明:歌舞伎座照明部

音響:松竹ショウビズスタジオ

錦絵:国立国会図書館

構成・演出:松本幸四郎

脚本:戸部和久

演出補:岡戸優太

配信協力:イープラス

技術協力:劇団ノーミーツ

制作:どこでも歌舞伎有志一同

製作・著作:松竹株式会社



図夢歌舞伎第1回目(6/27)の評判はどうだった?

評判は、メディア系とSNS系で若干色合いが違うように見えます。

まず、新聞・ウェブサイト・テレビの反応は、

「非常に良い」

という印象です。

特に、世界初の試み、松本幸四郎の意気込み、カメラワークによる臨場感、

などなど、

この取り組みに関する評価は高く、

また、構成や制作に関してもほとんどが好意的です。

6月30日に放映された日本テレビのニュース番組「news every」では、

制作の裏側も公開し、その試みの斬新さを紹介していました。

マスコミ側の報道は、製作者目線が強いと感じました。

SNSでは、

制作の戸部さんのインスタグラムに「悔しい初日」の言葉がありました。

反省の言葉が並ぶこのインスタには、

それを励ます声もあれば、批判的な声もありました。

つまりは、賛否どちらもあるのです。

素晴らしいと称える声ももちろん多いですが、

技術の不足、作品の出来と値段との折り合いが

つかないと考える人もいるなあと思います。

それが、疑問を投げかける声としてあるようです。

具体的には、

・人員をもっと揃えられないのか、

・音声や照明の課題、

・生にこだわる理由はあるのか、

・金額が高い、

というものだったと思います。

ファンは、その思いを応援したいからお金を払っています。

お布施という方もいます。

その上での賞賛と苦言があるということは、

今後それをどう生かすかが大事ということでしょう。

初めての挑戦には、失敗も非難もつきものです。

それ以上にがんばれとエールを送る人がいます。

その愛ある声に耳を傾けて、がんばってほしいと

私も思っています。



図夢(ズーム)歌舞伎、第2回 四段目(7月4日(土))の視聴レポ&私的感想・制作スタッフ紹介

第二回 第四段目 7月4日(土)11時より配信

〈図夢歌舞伎第二回配信 第四段目の配役〉

・大星由良之助・塩冶判官:松本幸四郎

・大星力弥:市川染五郎

・口上人形:市川猿弥

〈図夢歌舞伎第二回配信 第四弾目のあらすじ〉

殿中で刃傷沙汰を起こした塩谷判官は、

切腹と塩冶のお家は取り潰しの沙汰となります。

判官は、国家老の大星由良之助の到着を待ちながらも

腹を切ります。

そこへ到着した大星由良之助、

主君の無念のメッセージと形見の小刀を拝受します。

・・・・口上のチャット紹介・・・

城の受け渡しを目前に、力弥は足利の討手を相手に

ここで討ち死にをと決起はやる様子を見せます。

由良之助は、本当に恨むべきは、、と真意を語り、

城を明け渡すよう説得します。

そして、いつしか主君の仇を討つという覚悟を胸に秘め

城を後にするのでした。

〈第二回配信 第四段目の視聴レポ&感想〉

第2回目を視聴しました。

第1回目の250%くらいのでき、

歌舞伎になってたことが、ただただ感動です。

第1回目は、

音声、分割した画面のバランス、などなど、

技術面での問題が視聴者側のストレスとして

不満が出てしまいました。

この後見るかどうか・・・という声もあったほどです。

でも、

今日、終わった後のツイッターを見る限りでは、

ほとんどの声が「満足」「また見たい」ということ。

もちろん、私も満足しました。

ライブを見て、アーカイブも見てしまいました。

多分もう一回見ると思います。

なぜ、そんなに満足度が高かったのか???

前回の課題を見事にクリアして、

完成度の高い作品に仕上げてくださったことが

何よりも大きかったと思います。

それがあったからこそ、

画面に集中することができました。

私の個人的ベスト3を紹介しましょう。

ベスト3:音楽と役者の演技のベストマッチ

今回、音声のストレスがなかったことは嬉しかった。

加えて、効果的な使い方も、

劇場にいるかのように思わせてくれました。

三味線がチンと入り、役者の所作、セリフが続く、

鐘の音が取り潰しの悲哀を盛り立てる。

場面場面の印象が強く刺さってくる感覚です。

幕引き後に、演出の戸部さんから、

「通さん場」の説明がありました。

判官蟄居から、切腹の場面、

途中観客を入れないようにしているのだそうです。

それは、静寂の中、

床を歩くすり足の音、衣擦れ、呼吸など、

密かな音に耳をすますことで、

判官の思いを、緊迫の時間をより味わうための

演出と感じました。

その醍醐味を味わうことができました。

ベスト2:分割画面で迫真の対面を演出

判官の切腹とともに由良之助が到着する場面、

図夢歌舞伎ならではの演出、

画面を大胆にカットして、映し出していました。

表情、足元、手元など、

多面的に見るインパクトは大きかったです。

目と目を交わし、無念を伝える判官と由良之助の

大クローズアップも、息を呑みました。

2人の悔しい思いや信頼感、

そんなものが画面から伝わってきました。

目の演技を、舞台で見ることはかないません。

これは、オンライン配信だからこその演出でしょう。

そしてそれは、大成功だったと思います。

ベスト1:城を去る由良之助の涙

最後、血気にはやる力弥を説得し、

城を後にする由良之助。

心の中には、亡君の無念を晴らす誓い、

それまでは死ねない、

武士としての恥辱を受けても、

生き延びて仇を討つ。

いやあ~~

どんな心境だったんだろうな、由良之助。

想像し難い重い心中を

どんどん小さくなっていく城の門と

由良之助の表情が語っていました。

幸四郎の頬を伝う涙に、ドッキリ・・・。

鬼気迫るとはこういうことか、

それを間近に見られるのも図夢歌舞伎ならではか、、、と

初めて、この歌舞伎のよさを実感した場面でした。

以上感想でした。

次は第三回、五・六段目となります。

それも絶対に見ますよ、楽しみにしています。

〈図夢歌舞伎第二回配信 四段目のスタッフ紹介〉

後見:松本幸蔵・中村翫之・松本幸次郎

竹本:竹本東太夫・鶴澤慎次

長唄:鳥羽屋三右衛門社中

杵屋栄十郎・鳥羽屋里松

鳴り物:田中傳左衛門社中

田中傳左衛門

柝:竹芝健

大道具:歌舞伎座舞台

小道具:藤浪小道具

衣装:松竹衣装・日本演劇衣装

かつら:東京演劇かつら

床山:東京鴨治床山

照明:歌舞伎座照明部

錦絵:国立国会図書館

構成・演出:松本幸四郎

脚本:戸部和久

演出補:岡戸優太

撮影協力:

西森圭太郎・西山理彦・徳山武昇

録音・音響協力:松竹ショウビズスタジオ

配信協力:イープラス

技術協力:劇団ノーミーツ

制作:どこでも歌舞伎有志一同

製作・著作:松竹株式会社

*撮影協力が入っていますね。技術面の改善、力を入れたんだろうなあ。

本当に素晴らしかったです。拍手と感謝♫



図夢(ズーム)歌舞伎、第3回 五段目・六段目(7月11日(土))の視聴レポ&私的感想・制作スタッフ紹介

https://twitter.com/dokodemo_kabuki/status/1281763065860513795

〈図夢歌舞伎第3回配信 五段目・六段目の配役〉

・早野勘平:市川猿之助

・斧九定九郎・不破数右衛門の声・猪:松本幸四郎

・女房おかる:中村壱太郎

・母おかや・一文字屋お才の声:上村吉弥

・百姓与市兵衛:松本高麗五郎

・口上人形の声:市川猿弥

*猪も、やりたがり屋のあーちゃんが、かぶっていたと!笑

〈第3回配信 簡単あらすじ〉

主君の大事な時に、腰元おかると色に耽って、

一大事に居合わせることができなかった早野勘平が今回の主人公。

命を絶とうとしたのを止められ、おかるの実家である山崎に落ち延び、

漁師として生計を立てていた。

与市兵衛は、亡君の仇討ちに加わるために必要な

100両の金子を用立てるため

娘のおかるを祇園の茶屋へ奉公に出すことにする。

そのお金を持って帰る途中、

山賊となっていた斧定九郎に斬り殺され金を奪われてしまう。

立ち去ろうとしたその時、

前方からイノシシが来るのを避けたのだが、

鉄砲に打たれその場に倒れる。

そこへ姿を表したのが漁師となった勘平。

自分が撃ったのがイノシシではなく、人と気づいて慌てるが、

金の入った財布に気づき、それを持ってその場から

逃げるように立ち去っていく。

家に戻ると、おかるがカゴに乗ってどこかに立ち去る様子。

不審に思い、問い詰めると、

仇討ちに必要な100両を用立てるため

茶屋へ奉公に出ると聞く。

その話に行った父の与市兵衛が戻らないと

心配そうに母とおかるが話すのを聞き、

さらに茶屋の女将が見せた財布の柄から、

勘平は前夜撃ち殺した人が与市兵衛だったと知る(勘違い)

そこへ与市兵衛の遺骸が運び込まれ、

財布を持っている勘平に疑いの目もかかる(勘違い)。

仇討ちのとりなしをした不破数右衛門もその場に現れ、

不忠の者を仲間に入れられぬという大星の伝言を伝える。

もはやこれまでと、勘平は、腹を切る(残念だけど勘違い)。

しかし、与市兵衛は刀傷、

これは斧定九郎の仕業、

それを撃った勘平は仇をとったことになる(真実発覚)。

疑いがはれ、仇討ちの仲間に加えられ、

血判状に判を押す勘平。

そして思いを残しながら息絶える。

https://twitter.com/dokodemo_kabuki/status/1281725070897893376



〈図夢歌舞伎第3回配信 五段目・六段目 視聴レポ&感想〉

いつもより、始まりが遅い?

どうやらシステムの不具合だったようだが、

10分ほどチャットには色々な声が上がっていました。

中には、イノシシが脱走したのでは?という説、

笑った~。

と思ったら、

幕が上がってうつされたのは、

化粧をする猿之助と幸四郎。

拵えの姿をおまけとしてつけてくれたんですって。

感激ですね~~

さて、今回も名場面の連続です。

途中のチャットも面白かったです。

幕間のおしゃべりを意識しているのでしょうかね。

ツイッターやウェブメディアからは、

また進歩したとの声が上がっています。

特に、普段は見られない義太夫やショットを

ズームアップで見せてくれて、

図夢(ズーム)歌舞伎ならではの魅力を実感することができました。

その中から特に良かったところをベスト3として紹介します。

ベスト3:老け役と娘役、女形の見せ場にうなる

おかるは中村壱太郎、勘平のためとはいえ、

身を売ることへの葛藤を表情のわずかな動きで

見せてくれました。

おかやは上村吉弥、ベテランの女形です。

夫、娘、婿を思う情愛豊かな姿から、

勘平が夫を殺したと知って(勘違い)、

取り乱し、攻め立てる仇の姿。

真実がわかり、悲しみに暮れる姿までを、

感情の高まりとともに演じてくれました。

日頃、広~い舞台では、

なかなか、脇の方まで目を届かせることがないので、

じっくりじっくりその演技を楽しませていただきました。

場面が、京の山崎、

壱太郎も吉弥も上方の

一見はんなり、芯は強いぞ、っていう女性像を

描いていたと感じました。

ベスト2:与市兵衛殺しを表と裏からじっくり見る

ツイッター上でも評判が高かったのが、

与市兵衛殺しの場面。

吊るされている稲わらの表と裏に、

与市兵衛と斧定九郎が立ち、

殺す者と殺される者との対比を見て取ることができました。

舞台では、裏に潜む定九郎の表情は見られません。

めっちゃ、悪い顔つきにゾクゾクしながら見た場面です。

その後も、描写が細かい細かい・・・。

刀の血を着物の裾で拭う仕草、

雨に濡れた着物を絞る仕草など、

普通だったら見逃しちゃうこともしっかり見せてくれて、

少ないリソースの中で想像力を膨らませて

芝居を見る醍醐味を味わいました。

ベスト1:胸に迫る!猿之助の勘平

今回のベスト1は、やっぱりこれです。

市川猿之助の早野勘平。

山奥で漁師になっていても、

都会の品や武士としての格がにじみ出ています。

この演技は、上方の型だそう。

壱太郎の祖父、坂田藤十郎から学んだ型で

演じたと言います。

柔らかいイメージはそのせいなのでしょうかね。

自身の不徳から、運に見放されていく哀れさ、

塩冶騒動の秀逸なエピソードの場面です。

結局のところ、

殿中の刃傷沙汰がなければ、

こんなことにはならなかったからね・・・

という悲劇がこの忠臣蔵には、これでもかっ!て

出てきます。

その中でも、最も人気が高いのが勘平なんですよ。

感想に戻ります。

図夢歌舞伎の特徴として、

多方面からのカットで役者を観られることがあります。

映像の手段でよくありますよね。

それをよく心得ているからこそ、

どんな場面から見られても(撮られても)、

一貫して勘平である、ってことが猿之助のすごさだと思いました。

勘平に備わっているのは、不忠の身を恥じつつも

主君の恨みを武士として果たしたいという思い。

そのためなら、金も盗むし、嘘も言う。

でも、それが叶わないと思ったから、

切腹をするのです。

言い逃れのためでもなく、

舅を殺した(勘違い)罪悪感でもないのです。

だからこそ、最後のシーンが胸にズンと響くんですね。

いやあ、すごい役者です、猿之助。

おまけ:義太夫のドアップが見られるなんて貴重!

この場は、義太夫のセリフも実は重要。

場面や背景を三味線に乗せた語りが

場面を進行していきます。

だからでしょう、

なんと、普段の歌舞伎ではありえない、

葵太夫のドアップショット!!

舞台では、役者を観て義太夫を見て、、、と

あちこち目を走らせるのですが、

その観客の目線に立って、

見たい場面を切り取って見せてくれる、

心憎い演出に、やられました。

今回は、基本、ひとり1カット。

場面によっては、遠目も、手元だけも

ありましたが、

全体像ももうちょっと見たかったな!

まあ、内容が良かったので、そう言うさらにわがままも言えちゃいます。

〈図夢歌舞伎第3回配信のスタッフ紹介〉

後見:市川段之・上村折之助・市川澤五郎・中村翫之・市川段一郎・市川郁治郎

竹本:竹本葵太夫・豊澤淳一郎

長唄:鳥羽屋三右衛門社中

杵屋栄十郎・鳥羽屋里松

鳴り物:田中傳左衛門社中

田中傳左衛門

田中佐英・田中佐吉郎・田中傳三郎

柝:竹芝健・竹芝康平

大道具:歌舞伎座舞台

小道具:藤浪小道具

衣装:松竹衣装・日本演劇衣装

かつら:東京演劇かつら・野田福かつら

床山:東京鴨治床山・光峯床山・大阪床山宏光

照明:歌舞伎座照明部

邦楽録音・音源協力:松竹ショウビズスタジオ

配信協力:イープラス

構成・演出:松本幸四郎

演出(第三回):市川猿之助

脚本:戸部和久

監督・撮影:藤森圭太郎

映像演出:西山理彦

撮影:石尾遼・天野拓・千

音声:小野幹和・菅原武

制作:どこでも歌舞伎有志一同

製作・著作:松竹株式会社

*演出が市川猿之助、撮影や映像に関する役割や人が増えました。

テクニカルな部分を追求していることがうかがえますね。

アーカイブ、再編集版も!!

10分開始が遅れたからか、

アーカイブ視聴が12日(日)の23時まで可能となりました。

また、《こだわり編集版》の再配信もあるそうです。

配信期間は15日(水)15時~17日(金)23時まで

チケットを買われた方だけの特典!

嬉しい〜〜〜



図夢(ズーム)歌舞伎、第4回 七段目(7月18日(土))の視聴レポ&私的感想・制作スタッフ紹介

〈図夢歌舞伎第4回配信 主な配役〉

・寺岡平右衛門:松本幸四郎

・遊女おかる:中村雀右衛門

・口上人形:市川猿弥

・斧九太夫:松本幸蔵

・大星由良之助:8世松本幸四郎(初代松本白鸚)

〈図夢歌舞伎第4回配信 簡単なあらすじ〉

祇園の一力茶屋へ、寺岡平右衛門が大星由良之助に、

仇討ちの仲間に入れて欲しいと頼みにくる。

そこであったのが妹のおかる。

由良之助の密書を盗み読んだ後に

身請けの相談があったというおかるの話から、

由良之助がおかるを亡き者にするつもりと見抜く。

そこで、兄のために首をくれと斬りかかる。

一度は逃げたものの、

与市兵衛や勘平の死を知ったおかるは、

自ら首を差し出そうとする。

そこへ現れた由良之助、

話を盗み聞きした憎っくき斧九太夫を殺し、

平右衛門の願いを聞き入れる。



〈図夢歌舞伎第4回配信 七段目 視聴レポ&感想〉

この段も、芝居ではよく上演される人気の段です。

舞台上の人の配置や、飄々とした由良之助の芝居が

見どころの一つなのですが、

ズームではそこは見ることができませんでした。

しかし、進化し続ける図夢歌舞伎は、

今回もアッと驚く趣向と、役者の芸に魅せられました。

そもそも、

予告の時点だ、今は亡き初代松本白鸚(幸四郎の祖父)が

大星由良之助役で出演ということが

話題になっていました。

「出演を依頼したら快諾してもらえた」

という幸四郎の談話に、

霊界通信かい!?っと大笑いしてしまいました。

どんな形で実現するのか、

ワクワクした気持ちで幕が開くのを待っていましたよ。

それでは、印象に残ったベスト3を紹介します。

ベスト3:口上人形と平右衛門の見立てあそびが面白い

オープニングは、一力茶屋を訪れた

寺岡平右衛門の語りから。

そこに、口上人形とのやりとりが混じり、

なぜか、見立てあそびに発展しました。

これは、この時代の風流な遊びだったのかしら?

祇園の茶屋のイメージを現代の人にわかりやすく伝える

一つの趣向だったのかなあって思ったところです。

箸を縦と横に組み合わせて、ツイッターのハッシュタグ!

手ぬぐいとセンスを持って、藤井聡太のポーズ

タコとワカメを組み合わせて、話題のアマビエ

なんて、面白い見立てを披露してくれました。

遊んでいる幸四郎が

すご~~~く楽しそうで、ニコニコしているのが

また楽しい。

こういう時代のシンボルを読み込む遊びって、

知的教養人の遊びだよなあって考えると、

大星由良之助は、

やはり教養深い人物だったのかなって想像してしまいました。

ベスト2:中村雀右衛門のおかるが可愛さと哀れさを見事に表現

七段目のおかるは、茶屋の遊女となっています。

腰元→猟師の妻→遊女

と、この事件に翻弄された悲劇の一人でもあります。

演じるのは、ベテラン女方の中村雀右衛門です。

このおかるが、可愛いのなんのって・・・。

歌舞伎のすごいところはそこだなって思います。

壱太郎のおかるも可愛かったけど、

それとは別格の可愛さなんです。

祇園という土地柄、

洗練された様子や

遊女となっても一途に夫を思い続ける心が、

その可愛さに現れているのですね。

勘平の死を知り、泣き崩れながら、

兄の企みに命を投げ出す覚悟をするシーン、

勘平さんはさぞ悔しかろう、口惜しかろう

なんの生きていられましょう

私が死んでお役に立つなら・・・

と絞り出すようなセリフの言い方、

おかるの心情に引き込まれてしまいました。

ズームでは、少ない動きしかできないのですが、

その演技でグイッと目と心を惹きつける

雀右衛門の芝居が見られたことが

感激・感動でした。

ベスト1:初代松本白鸚、オンライン歌舞伎での舞台復活!!

予告から、ずっとワクワクしていた初代松本白鸚の由良之助。

昭和57年(1982年)に亡くなられているので、

私はリアルで、この方を見たことがないと思います。

どう出演されるのか、

すごくすごく楽しみにしていました。

初めの登場シーンは、

手水桶の中の人影として。

その後、

平右衛門がおかるを斬ろうとした時に、

奥座敷から登場し、

平右衛門とおかるに心情見えたと語ります。

それと同時に、隠れていた斧定九郎も討ち果たすんです。

元々、ズーム歌舞伎は生の芝居とあらかじめ撮影した映像を

組み合わせ、配信する形をとっています。

ですから、

幸四郎の平右衛門、雀右衛門のおかると

画面分割で故人の映像が登場しても

ちっとも違和感がありませんでした。

それ以上に、

初代白鴎の由良之助が魅力的で目が釘付けになっちゃいました。

歌舞伎の伝統芸能としての底力を

テクノロジーとかけ合わせると、

こんなに自然に、時空を超えた芝居が可能になるのだ、

ということを実感しました。

歌舞伎は古くて新しい、それを象徴するかのような、

七段目の演出だったと思います。

これを考えついたのは幸四郎かな?

演出の戸部さんかな?

まさに素晴らしいとしか言いようのない七段目でした。



さてさて、図夢歌舞伎も、残すところあと1回です。

ここで嬉しいお知らせ、

1~3回までのアーカイブ映像を見られることになりました。

*23日販売、配信開始~31日までです。

加えて、この七段目も31日までアーカイブが延長となりました。

そんなので余裕ができて、感想のアップが遅れてしまいました。

第1回目は、

残念な印象が目立ったものの、2回目以降は目覚ましい進化に

ズーム歌舞伎の魅力にとりつかれてしまいました。

その感を、今回はまた新たにしました。

次の、最終回もとても楽しみです。

〈図夢歌舞伎第4回配信のスタッフ紹介〉

後見:中村京由

竹本:竹本東太夫・豊澤淳一郎

長唄:鳥羽屋三右衛門社中

唄 鳥羽屋長秀

三味線:杵屋栄十郎・鳥羽屋里松

鳴り物:田中傳左衛門社中

田中傳左衛門

柝:竹芝健

大道具:歌舞伎座舞台

小道具:藤浪小道具

衣装:松竹衣装・日本演劇衣装

かつら:東京演劇かつら

床山:東京鴨治床山

照明:歌舞伎座照明部

邦楽録音・音源協力:松竹ショウビズスタジオ

配信協力:イープラス

配信:

株式会社タケナカ

株式会社テクノマックス

株式会社COLORS

構成・演出:松本幸四郎

脚本:戸部和久

演出補:岡戸優太

映像演出:西山理彦

撮影:石尾遼・天野拓・千・桺沼鷹弥

音声:小野幹和・菅原武

映像提供:NHK

制作:どこでも歌舞伎有志一同

製作・著作:松竹株式会社



図夢(ズーム)歌舞伎第5回 九段目・十一段目(7月25日(土))の視聴レポ&私的感想・制作スタッフ紹介

〈図夢歌舞伎第5回目 九段目十一段目のかんたんなあらすじ〉

由良之助の屋敷に加古川本蔵の妻戸無瀬が

娘の小浪を連れて訪れ、

かつての許嫁、力弥への小浪の嫁入りを願う。

しかし、師直に媚びへつらう本蔵の心と、

馬鹿正直に命を散らした主君の心が釣り合わないと

由良之助は取り合わない。

その返事を聞き、戸無瀬と小浪は、

その場で命を絶とうとする。

が、嫁にもらうと由良之助の声。

その代わり、引出に本蔵の首を要求する。

それは、と動揺する戸無瀬。

そこに、虚無僧姿の本蔵が現れる。

本蔵の言葉にカッとなった力弥が槍で本蔵を突き刺すと、

苦しい息の下から、本心を訴える。

由良之助の話から、師直への仇討ちの決意を知ると、

師直の屋敷の見取り図を渡し生き絶える。

力弥と小浪の一夜の契りを許し、

由良之助は本蔵の衣装を借り、仇討ちへと出発する。

師直邸には、

塩谷浪人が集い、屋敷へ押し入る。

抵抗する、師直の家来と激しく争う中、

目指す師直を発見し、悲願の首を打ち取る由良之助。

主君の位牌に供えると、一同、勝どきをあげるのであった。

〈図夢歌舞伎第5回目 九段目十一段目の配役〉

大星由良之助・加古川本蔵 松本幸四郎

大星力弥 市川染五郎

勝田新右衛門 坂東やゑ亮

竹森喜多八  市川右田六

小林平八郎  市川喜楽

小汐田又之丞・高潔の侍 尾上松悟

岡野新右衛門・高潔の侍 坂東やゑ六

赤垣源蔵   市川笑猿

口上人形の声 市川猿弥

本蔵妻戸無瀬 市川猿之助



図夢歌舞伎第5回目 九段目十一段目の視聴レポ&私的感想

いよいよ最終回です。

初回は、がっかり。。。で始まった図夢歌舞伎(私見です)。

回を追うごとに、技術が芸に追いつき、

伝統と最新をマッチングさせた、

新しいエンターテイメントとして、

進化していきました。

2回目からは、

毎週この時間が楽しみになり、

全てリアルタイムで視聴することができました。

チャットにも加わり、観客との一体感も味わいました。

時々、止まっちゃうという不具合は最後まで解決しませんでしたが、

アーカイブで視聴できたので、それほど問題とも思えなくなってきました。

それでは、最終回のベスト3とおまけ2を紹介します。

ベスト3:カット割りの妙技!迫力ある討ち入りシーン

忠臣蔵というと、雪の中の討ち入りが

名場面として目に焼き付いています。

それをどのように描くのかと思っていたところ、

画面分割を駆使して、

多くの浪士が入れ替わり立ち替わり画面に現れ、

迫力のある立ち回りを見せてくれました。

どうやってこのカットを撮ったんだろう?

と、目を皿のようにして、

画面に見入りました。

特に、小林平八郎との斬り合いでは、

どちらも引く様子を見せない緊迫感がありました。

セットの雪も効果的で、

大道具の力にも芝居が助けられていることを感じました。

斬り合った相手に対し、礼を交わす武士の魂も

描かれていたことが、余計心に染みる場面となりました。

ベスト2:幸四郎早変わりが見事!

九段目は、大星由良之助と加古川本蔵が交互に現れる演出。

しかも、本蔵はやりに突き刺され

瀕死でのもどりに引き込まれました。

転じて、由良之助は、終始冷静で、

仇討ちを目前にした覚悟漂う重厚感。

衣装も、鬘もですが、

その心情までが全く違うので、

どちらかは収録した映像だと思って見ていました。

しかし、後でわかったのは、

全て幸四郎が早替わりで演じていたということ。

スタッフの力もさることながら、

生で全く違う役柄を演じ分ける技量に

言葉を失うほど感動しました。



ベスト1:猿之助の戸無瀬が圧巻!隣に小浪が見える

戸無瀬は猿之助、迫力ある強い女性を

品格を持ち見せてくれました。

何よりも武士の女房というこのお役、

娘が嫁入りを拒まれたことで命を絶とうという場面、

でかしゃったでかしゃったと、

涙にくれながらもいうシーンに胸が打たれました。

実は、その場には小浪はおらず、

義太夫とのかけあいでもあったのですが、

横に小浪がいるように思えたんです。

その瞬間、

チャットでも

「小浪が見える」

「小浪がいる」

「小浪が見えた」

と口々にあがってきたのです。

芝居は、そこにその場面を描き出すこと、

まさにそこに健気な小浪が描かれた、

そのすごさを目撃したことは感慨深かったです。

猿之助の女方は、

その役の本性というか質というか、

そんな目に見えないものが

そこにいる女性をリアルに見せてくれる

大好きな芝居です。

おまけ1:幸四郎の涙に胸が熱くなった

終演後に制作の戸部さんと幸四郎さんの

対談がありました。

終演後の感想を話す中、

感極まり涙が止まらないという場面がありました。

共演した仲間、制作スタッフへの感謝の言葉、

とても大変だったであろうこの挑戦、

いろいろなことが胸をよぎったのではないでしょうか。

私も第1回目から見ていたから、

ここまで来ることは

とてつもなく困難を伴ったのだろうなということ、

尋常じゃない努力があったんだろうなということを

感じます。

始めた以上、期待以上の成果を求められた(自ら求めた?)

プレッシャーもおありだったでしょう。

この挑戦を始まりと見てほしいという言葉がありましたが、

それは、見続けようと思った私の思いとも重なります。

やって見なければ何も始まらない、

それを一緒に感じられた全5回の公演でした。

由良之助の最後のセリフに思いはつきますね。

きっと明日は日本晴れ!

ありがとう幸四郎さん、どこでも歌舞伎のみなさまがた。

おまけ2:義太夫の力を実感

おまけに掲げますが、

この芝居を可能にした要因の一つに、

竹本の存在があったと思います。

三味線で情景を描写し、

太夫が情景と心情を語る、

それがあったから、登場人物を最小限にしても

十分に伝わる芝居になっていました。

この義太夫の力を活かせることは

歌舞伎の底力なのだなあと感じたことです。

全5回。

5週にわたりましたが、

見続けてよかった・・・・

心からそう思います。

図夢(ズーム)歌舞伎、最高でした。



〈図夢歌舞伎第5回目九段目十一段目配信のスタッフ紹介〉

後見:市川段之・松本幸蔵・市川郁治郎・松本幸之助・松本幸次郎

竹本:竹本葵太夫・豊澤淳一郎

長唄:鳥羽屋三右衛門社中

杵屋栄十郎・鳥羽屋里松

鳴り物:田中傳左衛門社中

田中傳左衛門

田中長十郎

田中傳九郎

田中傳四郎

田中傳三郎

尺八:川瀬順輔

竹本補曲:竹本葵太夫

作調:田中傳左衛門

立師:市川猿四郎

柝:竹芝健

附打:長坂昇

大道具:歌舞伎座舞台

小道具:藤浪小道具

衣装:松竹衣装・日本演劇衣装

かつら:東京演劇かつら

床山:東京鴨治床山・床山かしわや・光峯床山

照明:歌舞伎座照明部

邦楽録音・音源協力:松竹ショウビズスタジオ

配信協力:イープラス

配信:

株式会社タケナカ

株式会社テクノマックス

株式会社COLORS

構成・演出:松本幸四郎

脚本:戸部和久

映像演出:西山理彦

撮影監督:渡邉寿岳

撮影:石尾遼・天野拓・千・松島翔平・桺沼鷹弥

音声:小野幹和・菅原武

制作:どこでも歌舞伎有志一同

金澤浩平

田原理恵子

岩井東洋

中舎尚大

小椋みどり

大木宏祐

田坂有希

戸部和久

小林史明

牛尾真由美

平木桃子

岡戸優太

中野里香

古川鉄平

製作・著作:松竹株式会社

感動・感動・歌舞伎の底力にただ感動の全5回でした。

関わった皆さまに、敬意と感謝の念を申し上げます。

図夢歌舞伎と書いて、ズーム歌舞伎と読む。 歌舞伎役者松本幸四郎が、20年構想を得た新たな歌舞伎スタイルへ 挑戦を始めます。 ...

読んでくださりありがとう存じまする。

注:この記事の写真は、6月30日放映の「news every」によるものです。