8月納涼歌舞伎第2部「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)2019」感想。ネタバレ必須のあらすじ、見所も紹介します。

8月納涼歌舞伎、第2部は、超話題の

「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」。

これが4作目、そしてシリーズ最後と言われています。

チケットは、早々と完売!

私は、幕見席で観劇することができました。

話題の演目について、紹介します。



8月納涼歌舞伎第2部「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」の主な配役、あらすじ、見どころ

【第ニ部】午後15時開演です。

まず、主な配役から。

この演目、すごい人数が多いんです。

全部書ききれずごめんなさい。

8月納涼歌舞伎第2部「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」主な配役

十返舎一九 原作より  市川猿之助 脚本・演出

「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」

松本幸四郎 市川猿之助 宙乗り相勤め申し候

喜多八/黒船風珍 市川 猿之助

七化けお七   中村七之助

鎌川霧蔵       市川中車

貝蔵              坂東巳之助

お富              坂東新悟

兼松              大谷廣太郎

河内屋与三郎   中村隼人

娘お千代      中村児太郎

森の石松      中村鷹之資

追分の三五郎   片岡千之助

雲助染松/伊月梵太郎 市川 染五郎

雲助團市/五代政之助 市川 團子

天照大神       市川笑也

猿田彦/姫義太夫豊竹円昇    市川猿弥

帆下田の久六   片岡亀蔵

乳母奥の井    中村門之助

弥次郎兵衛/獅子戸乱武 松本 幸四郎

  多数



8月納涼歌舞伎第2部「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」あらすじと見どころ

弥次さん、喜多さんの、

道中盛りだくさんのお伊勢参り。

休憩挟んで前半と、後半とで書いていきます。

あらすじ、、、あるのかしら?これ。

【前半のあらすじ】

オープニングは、

今までのオマージュをスクリーンで。

ひまわり畑の中で昼寝から目覚めた、

弥次さん、喜多さん。

風に吹かれて空へと舞い上がり、

借金取りから逃げるように、

お空の旅へ。

このまま、お伊勢参りへ行こうなんて、

虫のいい話をしていたら、

猨田彦に、それはあかんと、

箱根まで飛ばされちゃいました。

落ちたところが雲助の籠の上。

実は、この雲助たち(染松と團市)、

鬼のカマキリこと、

鎌川霧蔵から、お尋ね者を捉えるよう、

アドバイスを受けていました。

このお尋ね者が、

戸乱武(トランプ)と風珍(プーチン)。

弥次さん、喜多さんと瓜二つなのです。

そこで、あれやこれやのいきさつがあり、

弥次さん、喜多さんは、

トランプたちから宝刀を預かり、

伊勢に行くことになります。

2人の雲助や、途中であった、

亀蔵、お千代、その他大勢を引き連れて、

仰々しい、お伊勢参り御一行さまです。

途中の宿場町で、

用心棒のアルバイトをする羽目になり、

そこでも大騒動が起きるのでした。

【前半の見どころ】

あらすじを追おうと思っても、

これは筋があるのかないのか?

つかみきれないストーリー展開です。

いろんなエピソードが、

スライドショーのように、次々と描かれて、

展開していくイメージでした。

弥次さん、喜多さんと、

トランプ、プーチンは、早変わりです。

衣装や髪型、

声も語り口調も別人のように、

演じ分けるお二人にあっぱれです。

常に笑い満載の舞台ですが、

丁子屋での一幕は、お腹を抱えて大笑い。

凄惨な殺しの場面のパロディなのですが、

滑稽な捕り物の場面として描かれています。

一歩間違えば、笑えない冗談のような場面。

おそらく皆さん楽しんでるだろうな、

と思うのですが、

おバカなことを、真剣にやっているように見えるのが、

役者だなぁと思いました。



【後半のあらすじ】

丁子屋で、大怪我を負った与三郎の、

治療に協力していた弥次さんと喜多さん。

追っ手から逃れるうちに、

またもや離れ離れ。

東海道をひた走りながら、

お互いを探し、やっと会え、

伊勢をめざすのです。

お伊勢参りの目的は、宝刀を届けること、

その宝刀を届ければ、皆の夢が叶うと、

喜多さんは真面目に信じているのです。

お伊勢参りの一行も、

自分の夢を頭に浮かべながらの道中なのです。

その中、染松と團市も自分たちの夢である、

役者になることを考え始めます。

そして、旅の一座に加わり、

伊勢を目指すことにするのでした。

一方、しつこい追っ手に悩まされている、

戸乱武と風珍、

弥次さん、喜多さんになりすますことを

思いつき、2人の宝刀を奪い、何食わぬ顔をして一行と伊勢へ向かいます。

その頃、芝居小屋では、染松と團市が熱演中、

しかし、老婆が舞台に歩み寄り、

二人は武家の跡取りとその臣下、

自分はその乳母で、幼い頃に生きはぐれた、と訴えます。

天照大神の力を借り、真相を突き止めた

弥次さん、喜多さん、

そして染松こと伊月梵太郎と團市こと伍代政之助は、

戸乱武と風珍を捉え、宝刀を取り戻そうと大乱闘。

晴れて、悪党を退治し、

一行はやっと伊勢へとたどり着きます。

それぞれが夢をかなえ、幸せそうな中、

弥次さんんと喜多さんの姿が見えません。

二人は、、、、。

*ここは千秋楽が過ぎたら加筆します!

【後半の見どころ】

後半もテンポが早いです。

役者同士の掛け合い(マジなのかおふざけなのか)や、

粋な芸も見られる、お得な舞台です。

女いだてん金栗お三四(良く考えたな~)の足芸(?)、

姫義太夫豊竹円昇の渾身(?)の語り、

水中カマキリとかとかとか・・・。

本当に話題があり過ぎて全部見どころといっても過言じゃありません。

そうそう、ロシアで大活躍した

お犬さまたちも登場してましたよ。

まあ、楽しいところはよしとして、

この舞台通じて感じられたのが、

「夢をかなえる」ということです。

弥次さん、喜多さんが、

途中何度かこのことについて語る場面があります。

真面目な場面だったり、

笑える場面だったりなのですが、

それでも「夢」と「友情」が

荒唐無稽とも思えるこの舞台を

貫いていたんじゃないかなあ~、と思うのです。

*市川猿之助については、こちらにも書いていますので、よかったらお読みくださいね。

市川猿之助、歌舞伎にテレビドラマに大活躍の人気役者です。 歌舞伎界切っての知性派、細部までこだわる演技で、 観客を魅了する芸は他...

*松本幸四郎については、こちらにも書いていますので、よかったらお読みくださいね。

十代目松本幸四郎、 2018年の1月に父幸四郎が白鴎へ、息子金太郎が染五郎へと、 ご本人も交えた三代同時の襲名が大変話題になりま...



8月納涼歌舞伎第2部「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」勝手にベスト3

では、私の偏見と独断による勝手にベスト3です。

あくまでも私的なのでご容赦を。

ベスト1:笑いっぱなし!有名なあのシーンもこんなに笑える!

これだけ笑える舞台もあまりありません、

歌舞伎座で気持ちよく大笑いできるということは、

ベスト1に値することだと思います。

何に笑うのかといえば、

やはり役者の芸達者によるところが多いんですよね。

ちょっとした言葉の使い方や楽屋オチ、

「お父さん」ネタも含めて、

様々な切り口から、笑わされます。

古典歌舞伎のパロディも盛り込まれていて、

古典ファンはニヤリとしていることでしょう。

丁子屋でのとろろ地獄にハマったら、

ぜひ、「女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)」を

ご鑑賞ください。

因みに、お富と与三郎というのは、

「切られ与三郎」という外題の

「与話情浮名横櫛』(よわなさけうきなのよこぐし)の主人公です。

*シネマ歌舞伎で「女殺油地獄」が観られますよ。主演は弥次喜多です。

こちらの情報も参考になさってください。

歌舞伎を映画館で見ることができるんです。 ご存知ですか? 「シネマ歌舞伎」 今年も、月イチ「シネマ歌舞伎」が各地で上演され...

ベスト2:役者も裏方も大活躍、歌舞伎って楽しいと思った!

この演目は、とにかく目まぐるしく場面が変わります。

陸地だけでなく、空や水の中といったところもあり、

主役2人の早変わりもあり、

役者もですが、スタッフさんも大忙しでしょう。

テンポの速い転換を、

タイミングよく収めるスタッフさんのご尽力にも

拍手を差し上げたいと思うところです。

途中顔出しのあるスタッフさんもいらっしゃいますが、

これもあらかじめ仕込んだネタだったのかな?

それともアドリブだったのかな?

って客席からは思いましたよ。

演っている方々は大変かもしれませんが、

本当に楽しいって思える舞台でした。

役者さんも楽しんでたんじゃないかなあって

思う場面もいくつかありました。

ベスト3:七化けのお七こと中村七之助にMVPあげたい!

主役は市川猿之助と松本幸四郎です。

このお二人は、もちろん大熱演。

この舞台を作り上げる手腕には脱帽の素晴らしい役者さんだと

思っています。

しかし、ここでMVPを差し上げたいなあと(個人的にですよ)、

思ったのが、中村七之助です。

1部3部にも出演していながら、

2部でも印象的な姿を見せてくれました。

7化けお七、ある時は女スリ、ある時は女いだてん、、、

とこの舞台だけで5つのお役を次々と務めました。

どれも魅力的なんですよね~、、、

演技・容姿に加えて、笑いのツボもしっかり抑えた、

中村七之助、よかったなあ~。

*中村七之助情報は、こちらにも書いていますので、よかったらお読みくださいね。

中村勘九郎、2019年大河ドラマ「いだてん」で主演を務めました。 そして、美しいと多くの観客を魅了する女形の中村七之助。 2人と...

おまけ:染團、いい味出してました!

染團とは、市川染五郎と市川團子のことです。

まだ14歳、15歳とフレッシュなコンビです。

東海道では、この2人が影の主役?とばかりに、

弥次さん、喜多さんを支えています。

お父さんネタができるのも、この2人のおかげですね。

初々しさを残しながらも、

一歩一歩大人の階段(誰かのCMにあったな?笑)をのぼる、

2人の成長を見ていきたいですね。

観劇にいらしていた、八嶋智人さんのツイッターをご紹介♪

*市川染五郎については、こちらにも書いていますので、よかったらお読みくださいね。

八代目市川染五郎、若干15歳なのですが、 その美男子(イケメンよりも高貴なイメージ)ぶりが話題です。 2018年に、高麗屋の由緒...

この2人の他にも10代役者がもう一人出演しています。

追分の三五郎を演じた片岡千之助です。

今回は、出番が少なかったですが、

彼もこれからの注目株ですよ。

*片岡千之助については、こちらにも書いていますので、よかったらお読みくださいね。

最近の若手歌舞伎役者の中でも、ひときわ気になる美青年、 片岡千之助は、あの片岡仁左衛門のお孫さん。 インスタグラムでは独特のセン...



納涼歌舞伎の千秋楽は27日(火)です。

幕見席は当日取れるので、気になっている方は是非ご観劇ください。

読んでくださり、ありがとう存じまする。

*納涼歌舞伎第1部については、こちらに書いていますのでよかったらお読みくださいね。

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*納涼歌舞伎第3部については、こちらに書いていますのでよかったらお読みくださいね。

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