歌舞伎家話、歌舞伎役者たちがオンラインでトークを繰り広げるイベントです。
外出規制を逆手にとって、自宅からの出演。
毎回知らなかった役者の素顔を垣間見られる貴重な番組です。
7月5日配信の第5回目は、なんと松嶋屋親子3代のご出演!
よろしくお願い致します😊#歌舞伎家話 https://t.co/QTq0e8Jd86
— 片岡千之助 (@Sennosuke0301) June 23, 2020
歌舞伎家話第5回は、片岡仁左衛門、片岡孝太郎、片岡千之助、親子3代のトーク
歌舞伎家話第5回は、7月5日(日)の20時より、
e+の配信サービス、Streaming+で見ることができます。
事前にチケット購入も必要です。
出演者は、
歌舞伎役者、片岡仁左衛門、片岡孝太郎、片岡千之助、
松嶋屋三代の親子です。
仁左衛門からすると、孝太郎が息子、千之助が孫になります。
今年の2月に、仁左衛門の父である13代目片岡仁左衛門の
追善公演が歌舞伎座で行われました。
その時の芝居が、「菅原伝授手習鑑」でした。
この舞台で、仁左衛門が菅丞相、
その養女刈谷姫を千之助が、
刈谷姫の実姉、立田の前を孝太郎が演じました。
私は、その芝居を見に行って、
3人が一緒に舞台に立つシーンを感慨深く思いましたよ。
孫にあたる千之助は、祖父仁左衛門をヒーローと見上げ、
歌舞伎の道に入っっています。
それを仁左衛門が温かく、厳しいまなざしで稽古をつけていることを知り、
私は、とてもいい関係の家族だなあって思っています。
父、祖父を、尊敬できるって素晴らしいと思いませんか?
この3人だと、誰が進行になるのかな?
っていうのも気になっています。
千之助はインスタグラムでライブを何回か行っています。
千之助が話を聞いていく感じが自然なんじゃないかなって予想しています。
でも、意外と孝太郎がマメな感じがするので、
気配りしながら話題を進めるのかなってことも想像できます。
そんなことも考えると、楽しみなイベントです。
この歌舞伎家話は、
第1弾は、松本幸四郎×尾上松也
第2弾は、尾上松也がホストで、中村七之助と小栗旬がゲスト
第3弾は、松本幸四郎 × 市川猿之助の対談
第4弾は、市川中車がホストで、中村児太郎、坂東巳之助、中村米吉がゲスト
第5弾、松島屋三代の家話も楽しみです。
片岡仁左衛門、YouTube「歌舞伎ましょう」でも、声のメッセージ
片岡仁左衛門、つい最近6月19日に、
YouTube「歌舞伎ましょう」に声のメッセージを寄せていました。
約3分間ほどですが、
新型コロナウイルスの犠牲になった方へのお悔やみや医療従事者への感謝の言葉の後、
歌舞伎公演がない期間の過ごし方について語っていました。
それによると、
発声練習として、「勧進帳」の全配役のセリフを言うということを
しているんだそうです。
「勧進帳」には、武蔵坊弁慶、冨樫左衛門、源義経という
主要三役のほか、番卒などのセリフもあります。
これらは全て違う声音、高さ、太さ、年齢などを考慮して、
使い分けて演じる(声だけ)のだそうです。
すごいなあと思いましたよ。
そして、この動画を撮影したのは息子の片岡孝太郎です。
孝太郎のブログには、その様子も書かれていて、
父仁左衛門が、自分でついたてを出し、照明も調整した、
とありました。
映像を見ていると、そんな裏話も想像できて
優しい気持ちになれました。
片岡仁左衛門が自粛期間中の鍛錬法明かす、YouTubeチャンネル「歌舞伎ましょう」(動画あり)https://t.co/2iiU9U7kB9 pic.twitter.com/f4bT9hJ9iF
— ステージナタリー (@stage_natalie) June 19, 2020
歌舞伎家話第5回出演の片岡仁左衛門、片岡孝太郎、片岡千之助について
では、私も大好きな松島屋3代について紹介します。
十五代目片岡仁左衛門(かたおかにざえもん)のプロフィール
十五代目片岡仁左衛門:本名 片岡 孝夫(かたおか たかお)
生年月日 1944年3月14日(魚座)
家系 父:十三代目片岡仁左衛門、兄:五代目片岡我當、甥:片岡進之介、
兄:二代目片岡秀太郎、甥(養子):片岡愛之助、息子:片岡孝太郎、孫:片岡千之助
屋号 松嶋屋
定紋 七つ割丸に二引
芸歴 1949年「夏祭浪花鑑」市松役で片岡孝夫として初舞台(中座)
1998年 「菅原伝授手習鑑」松王丸役、「夕霧伊左衛門廓文章」藤屋伊左衛門役他で十五代目片岡仁左衛門襲名(歌舞伎座)
2015年 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定
当たり役 「女殺油地獄」与兵衛
「廓文章 吉田屋」藤屋伊左衛門
「花街模様薊色縫(十六夜清心)」鬼薊の清吉(清心)
「菅原伝授手習鑑」 菅丞相
仁左衛門は、片岡家3兄弟では三男です。
ですが、祖父、父から「仁左衛門」の名を
ゆすり受けることになりました。
それだけの実力と人気を博していたからと
言えるでしょう。
*詳しくはこちらに書いています。
初代片岡孝太郎(かたおかたかたろう)のプロフィール
片岡孝太郎:本名 片岡 康雄(かたおか やすお)
生年月日 1968年1月23日
家系 父:十五代目片岡仁左衛門、妹:片岡サチ(女優)、片岡京子(女優)
長男:片岡千之助、従兄弟:片岡進之介
屋号 松嶋屋
定紋 追っかけ五枚銀杏
初舞台 1973年「夏祭」の市松役で片岡孝太郎を名乗り初舞台(歌舞伎座)
仁左衛門は立ち役ですが、孝太郎は真女方です。
中堅どころとして、
先輩の芸を学びつつ、後輩にその姿を示しているお方。
ご自身のブログからは、
思慮深い方だなあっていう印象を受けます。
千之助の母親とは離婚し、
今は別の女性と再婚していらっしゃいます。
初代片岡千之助(かたおかせんのすけ)のプロフィール
片岡千之助 本名:片岡 正博(かたおか まさひろ)
生年月日 2000年3月1日
星座:魚座
血液型:O型
家系:祖父:十五代目片岡仁左衛門、父:片岡孝太郎、叔母:片岡サチ(女優)、片岡京子(女優)
屋号:松嶋屋
定紋:追っかけ五枚銀杏
初お目見え:2003年「男女道成寺」所化役(大阪松竹座)
初舞台: 2004年「『松栄祝嶋台』(通称『お祭り』)若鳶千吉役 片岡千之助を名乗る(歌舞伎座)
千之助の母親と孝太郎は離婚していまして、
現在千之助は母親と生活しています。
イケメンボーイの千之助は、
歌舞伎以外でも人気が高まっています。
その素顔については、こちらにも書いていますのでよかったらお読みくださいね。
歌舞伎家話第5回は、片岡仁左衛門、片岡孝太郎、片岡千之助、親子3代のお話のネタバレ感想
さてさて気になる、歌舞伎家話第5回目、
松島屋三代の歌舞伎のお話、
3名とも浴衣でリラックスした雰囲気でお話に臨んでいました。
孝太郎さんは、ひげ面で、おいおい。。。って思っちゃいました。
信仰は。坂東綾子さん、
質問に対し、答えて行くというスタイルで進みましたよ。
3人の話の印象は、
よく話していたのは仁左衛門さん。
途中、いろいろなことを思い出しているんでしょうね、
ゆっくり考えながら、
言葉を選びながらのお話。
歌舞伎の話になると熱が入りましたね。
孝太郎さんは、知的な方だなって印象です。
父は、父は、と
途中で仁左衛門さんから話を引き出したり、
それを補足したりと、
ご自分のことも話されますが、
全体を見た言葉の選び方が素晴らしい方だなって思いました。
千之助さんは、若いですよね、
まだ二十歳でしたね。
浮ついた様子もなく、落ち着いているけど、
可愛くて、見ていてニマニマしてしまいました。
歌舞伎座2月「菅原伝授手習鑑」松嶋屋の舞台裏
2月の歌舞伎座は、11世片岡仁左衛門の追善公演でした。
まだ記憶に新しい、あの「菅原伝授手習鑑」です。
その裏話をじっくり聞けたんですよ。
一番驚いたのは、千之助の刈谷姫について。
これはまだ早いと仁左衛門は反対したんだそうです。
孝太郎さんからも、
この役は精神的に辛い役だ、と教えたとか。
すごく綺麗だったんだけど、
まだお人形さんのようで、
声を出すのが苦しそうだなあって覚えてます。
玉三郎が手取り足取り、教えたそうで、
孝太郎も教わったけど、
千之助が普通だったらまだ教わらないところも教わっていて
ずるいと思った、って。笑
菅丞相は、仁左衛門にとって特別なお役。
神様と崇められている人を演じるのだから、
演技以前の、演じる人間を高める、俗っぽいことはダメ
と自身に厳しいことをおっしゃってました。
これは、父の11世仁左衛門も当たり役としていたけれど、
それを見たのは、1回しかないということ。
それでも、家での話や、その1回の舞台での経験が
身に染みついているんだろうなって思えました。
仁左衛門から孝太郎・千之助に伝えたいこと
仁左衛門から、孝太郎や千之助に伝えたいことは?
ときかれ、
ちょっと考えてから出てきた言葉が、
「役者根性」。
自分に厳しく、慣れずに追求して欲しい、
そんな心を感じました。
歌舞伎は伝統芸能だから、
「型」というものがあります。
でも、先人たちは、型通りにしていたのでは
ないらしいです。
そりゃあ、守らなければいけない基本はあると、
その上で、役について研究し、時代の流れに合わせ、
変えていくことも大事なんですって。
さらにいうと、
どうせ変えるなら、
今まで以上のものにしないとダメだと
かな~り厳しい見方をされていましたね。
孝太郎が、
「父はいつも挑戦している。」
と言っていました。
毎日、舞台の記録をとっていて、
それを振り返って、次はこうしよう、って
工夫しているのですって。
だからの人間国宝ですね。
仁左衛門の舞台は、いつ見てもぐぐ~っと引き込まれるんですよ。
かっこいいからだけじゃないですよ、
何か、内側から滲み出てくるものがあってね、
目を離せなくなるんです。
それこそ、芝居全体を盛り上げる役者、、てことなのかなって思います。
孝太郎は、
挑戦が松嶋屋の精神と言い切っていました。
そのうえで目指すのは、
役になりきって演じる役者ということでしょうか。
精神が役に宿っていればと、
型だけではない役そのものの存在を意味しているように聞こえました。
そして千之助、
祖父と父とが芝居に対してそう語るのを聞いて
何を考えていたのでしょうね。
「父と祖父の歌舞伎に対する、役に対する背中
同じ役でも何回も研究する、追求する精神」
それを継がせていただきたいと
瞳を輝かせながら語りました。
松嶋屋のアイス話、仁左衛門は毎晩妻とアイスタイム
最後が、好きなアイスの話になりました。
予想外にこの話題盛り上がっていました。
仁左衛門は、毎晩奥様とアイスタイムを作っているそうです。
お気に入りは、ハーゲンダッツの期間限定もの。
特に、マカデミアナッツが好きな感じでした。
奥様とのアイスタイム、
微笑ましくて素敵ですよね~。
ツイッターでも、この時間帯は、
にざさまのアイスタイム、と
話題になってましたよ!!
孝太郎は、なんでも好きらしいですが、
ラクトアイスとか、
チョコがかかっているものとか、
ハーゲンダッツの季節限定も好きで、
しかも季節限定のお値段で買うと。笑笑
意外と庶民的でしたね。
千之助は、
ハーゲンダッツをコンビニで買うって。
それと、白熊とパルムは定番!!
と若者らしい一言。
このトークの最後がアイスか~~。
アイスが食べたくなってしまいました。
この話とは関係ないですが、
歌舞伎座のアイスモナカが美味しいんですよね。
ああ、あれも食べたい、、、
いつになったら食べられるのかな。
さて、歌舞伎座再開は8月と決まりましたが、
松嶋屋の出番はまだ発表されていません。
いつになるのか、待ち遠しいです。
松嶋屋のトークは終始にこやかで、
お互いを思う気持ちにあふれていました。
早く、そのお芝居も見たいものです。
読んでくださり、ありがとう存じまする。
別々のお家からなのか、
3人一緒なのか、、、そういうことも気になっちゃう。
視聴したら感想を書きますので
また読みに来てくださいね。
読んでくださり、ありがとう存じまする。
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