中村吉右衛門の「寺子屋」が、5/8のにっぽんの芸能に!あらすじ、配役、見どころは?

中村吉右衛門の「寺子屋」松王丸をテレビで観られる!

5月8日のにっぽんの芸能では、

2019年9月歌舞伎座で上演された「寺子屋」を

放映します。

これは泣けますよ~~~

「寺子屋」についてと2019年9月の舞台についてを

紹介します。



中村吉右衛門の「寺子屋」がにっぽんの芸能で放映

5月8日放映のにっぽんの芸能は、「寺子屋」。

主役の松王丸を中村吉右衛門が演じます。

4月よりリニューアルした当番組、

歌舞伎を取り上げるのはこれで3回目です。

演目や演者の魅力を、

司会の高橋英樹さんが熱く語ってくれています。

今回も、とても楽しみです。

5月8日(金)NHKEテレ局 午後23時~23時55分放映

再放送は 5月11日(月)午後12時~12時55分

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歌舞伎「寺子屋」のあらすじ、主な登場人物

この「寺子屋」は、「菅原伝授手習鑑」という通し狂言のうちの一幕(四段目)です。

とても人気の高い演目ですが、

最後がとてもつらい、、、涙無くしては観られない演目です。

歌舞伎「寺子屋」のあらすじ

源蔵と戸波が営む寺子屋では、

村の小僧たちが賑やかに学んでいます。

そこへ上品な女性が現れ、

子どもを預けていきます。

失脚した師、菅丞相の子、

菅秀才は、源蔵夫婦に匿われ、

敵の手を逃れています。

しかし、それを嗅ぎつけた藤原時平より、

匿っている菅秀才の首を渡せ、

と無理難題を言われ、

源蔵は苦しんでいました。

打つ手のない源蔵は、

預けられた子どもの顔を見て、

身代わりを立てようと決心します。

首実検にやってきたのは松王丸です。

元々は菅丞相の家臣の息子である松王丸は、

菅秀才の顔をよく知っているのです。

源蔵が、先の身代わりの首を、

菅秀才と偽って差し出すと、

松王丸は、間違いない、と言って去っていきます。

安堵する武蔵夫妻のもとに上品な女性が戻り、

子がどうなったのかを問いただします。

そこに松王丸もやってきて、

「女房喜べ、倅は役に立ったぞ」と言います。

先の女性は千代といい松王丸の妻、

預けられた子は、松王丸の一子小太郎でした。

松王丸夫妻は、源蔵夫妻に、

自らの恩もある菅丞相の息子を助けるために、

息子小太郎を、身代わりになることを承知で、

差し出したことを伝えるのでした。



歌舞伎「寺子屋」の主な登場人物

松王丸(まつおうまる):三つ子の次兄。小太郎という優れた息子を持つ。藤原時平に仕えているため、他の兄弟とは敵対関係にある。首実検の役を命じられ苦悩する。

千代(ちよ):寺子屋に子供を預けにくる上品な婦人、実は松王丸の妻で小太郎の母。

園生の前(そのうのまえ):菅丞相の正室、菅秀才の母。

武部源蔵(たけべげんぞう):菅丞相の家来であり書の弟子でもあった。寺子屋を営みかんしゅうさいを匿っている。

戸浪(となみ):武部源蔵の妻。元は、園生の前に仕えていた。

菅秀才(かんしゅうさい):菅丞相の息子。7歳。

小太郎(こたろう):松王丸・千代夫妻の子

春藤玄蕃 :藤原時平の家来



中村吉右衛門の寺子屋を歌舞伎座で観た感想

2019年9月の歌舞伎座公演を、

幸運なことに私は見ることができました。

中村吉右衛門、この公演では体調を崩し、

休演・・・というアクシデントもあったのですが、

私はそれ以前に観劇できました。

吉右衛門の松王丸は、前半と後半の園児わけが見事、

特に終盤、苦しい胸の内を語るところ、

千代共々、子との別れを語るところは泣きました。

千代は、尾上菊之助、菅秀才は尾上丑之助。

婿と孫との共演でもあり、

余計に気持ちが通じ合っているかのように見えました。

源蔵は松本幸四郎、苦渋する男の胸の内が切なく思えました。

戸浪は中村児太郎、目立たぬが夫を支える気丈さが良かったです。

また、この芝居、涎くりという小僧が登場します。

悲劇の中で、唯一笑える場を作る

結構重要な子役で、

若手の役者が演じることが多いお役です。

この時は、中村鷹之資が演じていました。

そのときの感想をこちらにまとめましたので、

よかったらお読みになってください。

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中村吉右衛門、他の出演役者について

「寺子屋」で松王丸を演じるのが中村吉右衛門です。

当代の人気役者です。

中村吉右衛門:本名 波野 辰次郎(なみの たつじろう)

生年月日 1944年5月22日

出身地 東京都

血液型 B型

家系 父:初代松本白鴎、養父:初代中村吉右衛門、母:藤間正子、兄:二代目松本白鴎、妻:波野知佐

屋号 播磨屋

定紋 揚羽蝶

趣味 スケッチ(画集を出版したり、個展を開く腕前)

襲名

1948年「俎板長兵衛」の長松役ほかで中村萬之助を名のり初舞台

1966年「金閣寺」の此下東吉ほかで二代目中村吉右衛門を襲名

2011年 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定

2016年 文化功労者に認定

幼少の頃から、天才として注目されていたとのこと、

この後触れますが、なかなか複雑な家庭事情を抱えた

思春期を過ごしたとのことです。

*中村吉右衛門については、こちらの記事にも書いていますので、

よかったらお読みくださいね。

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そのほかの出演者についてはこちらもご覧くださいね。

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読んでくださり、ありがとう存じまする。