5月大歌舞伎夜の部、観劇レポート。時代の変わり目と丑之助襲名に終始湧いた歌舞伎座、各演目の見所も紹介!

楽しみにしていた、5月大歌舞伎「團菊祭」の夜の部に行ってまいりました!

その観劇レポートを今日はお伝えします。



5月大歌舞伎夜の部観劇レポート、各演目の見所は?

はじめに、各演目について簡単なあらすじと見どころを紹介します。

一、鶴寿千歳(かくじゅせんざい)

幕が開くと、お囃子連中と箏曲連中がずらり、

宮中のものたちが、めでたい御代を祝って見せる舞。

大臣と女御が雄鶴雌鶴に姿を変えて現れ、

萬歳楽を奏でて齢を君に奉ります。

この曲は、昭和天皇御即位の大礼を記念して

作られたものということです。

令和の始まりに、

この曲と寿う舞を味わえるのも、

上皇さまの恩恵と言えますね。

上品な邦楽とゆったりした舞は、

とても美しく目を楽しませてくれます。

時蔵と息子梅枝、萬太郎親子、

松緑と息子左近親子、

二代が同じ舞台で舞うことにも

ちょっとした感慨があります。

令和のはじめに見ておきたい一場面ですよ。

二、絵本牛若丸(えほんうしわかまる)

七代目尾上丑之助初舞台

賑々しく華やかに、丑之助襲名を祝う舞台です。

鬼一方眼と吉岡鬼次郎に付き添われて

鞍馬山へやってきた牛若丸。

源氏再興のため、奥州へ旅立つ牛若丸に

武蔵坊弁慶が付き添うことになります。

そこに平家方の郎等が現れ、

源氏を根絶しようと襲いかかってくるのですが、

牛若丸がバッタバッタと倒していきます。

丑之助君、猛特訓した見得もキリリと決まり、

周囲が温かい目で見守る中、堂々の舞台を務めることができました。

襲名というと、口上がつきものですが、

この演目では、物語の途中で、

菊五郎、吉右衛門、菊之助から、

ご挨拶がありました。

孫というのは本当に可愛いんでしょうね。

この2人の表情を見ているだけで、

ほんわかします。

菊之助に促されて丑之助も、

「よろしくお願いいたします。」

4階からは、

「音羽屋」「音羽屋」「音羽屋」の連呼!

幸せな気分になる舞台でした。

一幕見もおススメです。

そうそう、菊之助初役の弁慶、

豪快なキャラクターとは違ったけど、

おニューな感じでよかったですよ。

三、京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)

道行より鐘入りまで

恋する娘を様々に踊り分ける、

歌舞伎舞踊屈指の大曲を、尾上菊之助が務めました。

鐘供養に現れた白拍子花子、

舞ううちに次第に形相が変わっていくのです。

初めは、恋する可憐な娘、

それがだんだんと、恨みの念を垣間見せるようになり、

終盤は一気にその情念を爆発させます。

早変わり、引込みを合わせて

八変化の姿を見て楽しませてくれました。

現在の役者でこの役を巧みに舞えるのは、

この尾上菊之助が一番ではないだろうかと密かに思います。

なんといっても、美しい。

表情も所作も、女性以上に女性らしい。

あの弁慶とこの花子が同一人物?

って目を疑いますよ。

幹部役者の上手い踊り、演技も好きですが、

41歳という若さも巧みさもいい塩梅に身につけている、

中軸役者としての菊之助の活躍を期待しています。

四、曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)

元は、大名家の家臣だった御所五郎蔵は、

腰元皐月との不義を星影士右衛門に密告されて、

追放の処分を受けます。

侠客となった五郎蔵が旧主のための金策で

苦心していることを知った皐月に、

士右衛門は、五郎蔵と縁を切って、

自分の元に来るなら200両をやろうと持ちかけます。

その話に乗ったところに現れた五郎蔵、

皐月の裏切りに怒り心頭となり、、、。

黙阿弥の作品、名台詞やテンポがこの演目の見所でもあります。

そして、今回演じる役者が若い・・・。

五郎蔵に尾上松也、士右衛門に坂東彦三郎、

傾城皐月に中村梅枝・・・脇を固める役者も

2~30代が居ならびます。

それぞれの個性を、

うまく役に生かしていたと感じました。

これからの時代の歌舞伎を見る、

そういう体験をしたように思います。



丑之助襲名に湧く歌舞伎座の賑わいは・・・

何度も記事に書いてきましたし、

メディアでも多く取り上げられている

七代目尾上丑之助の襲名舞台。

父菊之助、祖父菊五郎と吉右衛門、

そして海老蔵、松緑、音羽屋ゆかりの役者たちが、

勢揃いして襲名を祝っています。

歌舞伎座にもお祝いモードを見つけたので、

それをいくつか紹介します。

牛若丸模様の丑之助襲名祝い幕

宮崎駿監督が手がけた話題の祝幕。

実物は、写真以上に可愛いです。

歌舞伎座にキャラ幕も、

なかなかいいものですね。

丑之助くんご挨拶

一階に、丑之助くんからのご挨拶が

掲示されています。

イヤホンガイドには、

生声でのご挨拶もあるようですよ。

お祝いのお土産もずらり

お土産やさんにも、

襲名と令和を祝うお土産がずらり。

写真撮影禁止なので、

残念ながらお見せできません。

丑之助襲名については、こちらの記事もご覧くださいね。

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5月大歌舞伎は27日が千秋楽です。

夜の部は、とにかくお祝いモード満載です。

華やかで、楽しくて、ほんわか嬉しくなりました。

私は、別日に昼の部も観に行くので、

またレポートを書きますね。

今日も読んでくださり、ありがとう存じまする。

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