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人間国宝2019、片岡秀太郎、竹本葵太夫らが認定予定。人間国宝とは?現在の歌舞伎界では誰がいるの?

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人間国宝(無形重要文化財)認定の答申が

7月19日文化審議会より文部科学省へ送られました。

秋にもこの答申を受け告知となるそうです。

歌舞伎界では、

二代目片岡秀太郎(歌舞伎役者)と

二代目竹本葵太夫(竹本)が

認定予定者として選ばれています。

おめでとうございます!!

今日は、歌舞伎界の人間国宝認定者について紹介します。



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人間国宝とは?どうやって決まるの?

人間国宝というのは、正式な名ではありません。

これは、重要無形文化財保持者として

各個に認定された人を指す通称です。

文化財保護法第71条第2項に基づき、

文部科学省が指定するものです。

同法によると、重要無形文化財とは、

演劇、音楽、工芸技術その他の無形の文化的所産で

我が国にとって、歴史上又は芸術上価値の高いものをいうそうです。

無形文化財とは芸能、工芸技術等の無形の「わざ」、

そのものを指しますが、

その「わざ」はこれを高度に体得している

個人または団体が具体に表現するものとし、

特に重要なものを重要無形文化財に指定するとともに、

その「わざ」を体現する個人または団体を

保持者または保持団体に認定するとなっています。

歌舞伎の場合は、

個人への認定(各個認定)となっているようです。



人間国宝2019年度の認定予定者(歌舞伎界)を紹介、プロフィール、喜びのコメント

人間国宝認定の答申で名前が上がっているのは7人です。

そのうち、歌舞伎界から2人の名前が上がりました。

それぞれのプロフィール等を紹介します。

二代目片岡秀太郎(歌舞伎役者)について

二代目片岡秀太郎のプロフィール

片岡秀太郎:本名 片岡 彦人(かたおか よしひと)

生年月日 1941年9月13日

家系 父:十三代目片岡仁左衛門、兄:五代目片岡我當、弟:15代目片岡仁左衛門

妹:片岡静香(女優)、息子(養子):六代目片岡愛之助、

甥:片岡新之介、片岡千之助

出身地 大阪府

屋号 松嶋屋

定紋 七つ割り丸に二引

襲名 1946年 「吉田屋」禿役 片岡彦人として初舞台(京都南座)

1956年 「河内山」浪路役 二代目片岡秀太郎を襲名 (歌舞伎座)

上方歌舞伎塾の講師として、

若者の育成にも力を入れている。

片岡三兄弟の次男、女形として活躍しており、

今回の認定は、脇役俳優としてのものです。

近年は、老け役も多く、

芝居のトーンを左右する重要な役どころにおいての演技は

絶妙なのです。

7月19日の日刊スポーツでは一問一答の

インタビューが掲載されていました。

力を入れている若手の育成に対して訊かれ、

次のように答えていました。

「今の若い子はいろいろ聞いてくれる。昔話をしたりね。

舞台に出たら、昨日気づかなかったことに気がつくと

いうこともありますし。

大きな役を務めさせていただいた経験を生かして

若い人たちを支え、お客様が少しでも喜んでくれれば。」

脇の実力者の受賞は嬉しいものですね。

 

二代目竹本葵太夫(竹本)について

二代目竹本葵太夫のプロフィール

竹本葵太夫 本名:柳瀬 信吾(やなせ しんご)

生年月日 1960年11月10日

出身地 東京都

芸歴 1976年 女流義太夫の太夫竹本越道に入門

1979年 「仮名手本忠臣蔵」五段目 で二代目竹本葵太夫として初舞台(国立劇場)

1980年 国立劇場第三期竹本研修終了、竹本の一員となる

竹本とは、三味線を伴奏音楽に、

歌舞伎の語りを行う歌舞伎義太夫です。

7月歌舞伎座で上演中の「素襖落」で、

語り手として出演中です。

国立劇場研修生としては、

初の人間国宝認定(予定)者となります。

歌舞伎とは関係のない、一般家庭に生まれ、

中学2年生の時に、竹本の熱演に興味を持ち、

この道を志すことになったということです。

7月の19日日テレNEWS24のインタビューでは、

仕事をしていて嬉しいことは、と訊かれ、

「俳優さんからやりやすいと言われることが嬉しいです。

『あなたの義太夫でやりたい」とおっしゃっていただけると

嬉しいです。」

と答えています。



現在ご活躍の歌舞伎界の人間国宝の皆様一覧

歌舞伎界には、すでに人間国宝の認定者がいらっしゃいます。

その中から、

現在もご存命で活躍中の方を紹介します。

〈歌舞伎役者〉

立役:四代目坂田藤十郎(認定時は三代目中村鴈治郎)

七代目尾上菊五郎

二代目中村吉右衛門

十五代目片岡仁左衛門

*これで三兄弟のうち2人が認定者となります。

女方:五代目坂東玉三郎

脇役:六代目澤村田之助

六代目中村東蔵

二代目片岡秀太郎(2019秋に任命予定)

〈語り・音楽〉

竹本:二代目竹本葵太夫(2019秋に任命予定)

長唄:七代目鳥羽屋里長

杵屋淨貢(認定時は七代目杵屋巳太郎)

いずれも、名だたる方ばかりです。

後進の育成にも熱心な方が多く、

その優れた芸を受け継いで、

ますます歌舞伎界が発展していくことを願います。

今回の認定(予定)も、

ちょっと地味(ごめんなさい)な場に光を当てていただいたようで、

私もとても嬉しいです。

読んでくださり、ありがとう存じまする。

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