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市川團十郎襲名披露公演11月歌舞伎座の感想、新之助初舞台や口上も!

観劇レポート
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市川團十郎は、歌舞伎界の大名跡です。

13代目市川團十郎白猿襲名披露、8代目市川新之助初舞台公演が

11月歌舞伎座で行われています。

その演目と感想をこちらではお伝えしていきます。




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11月歌舞伎座公演は市川團十郎襲名公演

11月の歌舞伎座公演は、13代目市川團十郎白猿襲名披露公演です。

12代目の市川團十郎さんがご逝去されてから9年間空いていたこの名を、

市川海老蔵さんが13代目市川團十郎白猿を受け継ぐことになりました。

2020年に予定されていた本公演は、

新型コロナウイルスの感染拡大により延期になっていたものです。

待ちに待った・・・と言える公演です。

歌舞伎座全体がお祭り気分に沸いているようでした。

歌舞伎座の鳳凰マークと成田屋の三枡が

市松模様に描かれた幕や、

舞台の引き幕は成田屋十八番が描かれた特製幕。

お弁当やグッズも襲名記念が人気でした。

まだまだコロナですけど

気をつけながら以前の歌舞伎座気分を味わいました。

本公演に先立ち、10月31日、11月1日に開催された特別記念公演については、こちらをお読みください。

市川團十郎襲名披露、口上は?手打ち式とは?特別公演の評判は?
13代目市川團十郎襲名披露記念、歌舞伎座特別公演が行われました。 襲名披露公演では、歌舞伎役者が一堂に並ぶ口上も見どころです。 團十郎ほどの名になると儀式も大がかり・・・ 手打ち式なるものも行われました。 記念の特別公演の様子もお伝えします...

 

市川團十郎という名前の格や家系図、歴代團十郎についてはこちらもお読みください。

市川團十郎の家系図と格式について、歴代團十郎の死因、襲名にまつわる謎
市川團十郎という名は歌舞伎界では最も格が高いと重要視されています。 江戸歌舞伎にさかのぼる歴代の團十郎や家系図、 市川團十郎家の格式を表す象徴などについて書いていきます。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle ...



13代目市川團十郎白猿襲名披露11月歌舞伎座公演昼の部の演目と感想

13代目市川團十郎白猿襲名披露11月大歌舞伎昼の部は、

11時開演でした。

開演前から、木挽町広場は大勢のお客様で賑わっていました。

私は、友人と待ち合わせて「やぐら」でお弁当を購入。

客席でお食事するのも2年半ぶりです。

終演後は、歌舞伎座前で写真撮影をする人が多く、

係員さんが

「歩道です!止まらないでください!」と大声で呼びかけていました。

こういうのも、ほんとーーーーに久しぶりでした。

では、それぞれの出し物と感想を書いていきます。

一、祝成田櫓賑(いわうなりたこびきのにぎわい)

鳶頭梅吉     中村 梅玉

鳶頭智吉     中村 鴈治郎

鳶頭信吉     中村 錦之助

芸者松葉     片岡 孝太郎

芸者梅香     中村 梅枝

鳶の者萬吉    中村 萬太郎

同  曉吉    中村 種之助

同  鷹吉    中村 鷹之資

手古舞おたき   市川 男寅

同  おたか   中村 莟玉

同  おふじ   中村 玉太郎

若い者虎造    市川 青虎

頭取松蔵     片岡 松之助

町役人寿兵衛   市川 寿猿

頭取錦兵衛    松本 錦吾

女伊達沢潟おえみ 市川 笑三郎

男伊達久住の良蔵 市川 猿弥

女伊達明石のお廣 大谷 廣松

男伊達滝野屋男女蔵 市川 男女蔵

男伊達高嶋右團次 市川 右團次

女伊達四ツ紅葉のお門 市川 門之助

女伊達四ツ花菱のお高 市川 高麗蔵

男伊達山崎屋権十郎 河原崎 権十郎

芝居茶屋女房お栄  中村 福助

芝居茶屋亭主輝右衛門 坂東 楽善

芸者時乃      中村 時蔵

【感想】

幕が開くと、そこは成田のお不動さま。

成田屋の襲名を祝い、成功を願ってと

鳶頭、芸者、鳶の者、手古舞などが

次々と踊る姿がめっちゃ綺麗で目に嬉しい。

これぞ歌舞伎と言いたくなる

華やかで楽しい気分にさせてくれる舞踊劇でした。

こんなに大勢の役者さんが一堂に揃うことは

滅多にないと思うんですよね。

だから、出てくる人出てくる人を目で追いかけながら、

心の中で、キャーキャー叫んでいました。

鳶も、芸者も、伊達者も、江戸歌舞伎ならではの

登場人物です。

成田屋の襲名は、江戸歌舞伎にとっては

めでたさ万倍の大イベントなのでしょうね。



 

二、歌舞伎十八番の内 外郎売(ういろううり)

八代目市川新之助初舞台相勤め申し候

外郎売実は曽我五郎 市川 新之助(初舞台)

大磯の虎      中村 魁春

小林妹舞鶴     中村 雀右衛門

化粧坂少将     片岡 孝太郎

遊君喜瀬川     中村 児太郎

遊君亀菊      大谷 廣松

梶原平次景高    中村 鷹之資

茶道珍斎      片岡 市蔵

梶原平三景時    市川 家橘

小林朝比奈     市川 左團次

工藤祐経      尾上 菊五郎

【感想】

市川新之助さんの初舞台ではありますが、

2019年に海老蔵さんと一緒に外郎売に出演してらした

勸玄くんが懐かしく思い出されました。

その頃に比べると手足が長くなり顔も少しキリッと引き締まり、

まだ子どもだけれども、

幼い子から若者へ向かう境界線の狭間のような

今だけの表情が見られました。

この舞台の柱は尾上菊五郎さん演じる工藤祐経。

その大きさがあるからこそ、

曽我五郎の仇討ちに使命感が加わります。

菊五郎さんからは、

劇の途中ではございますが、と

市川新之助さんの初舞台に際してのご挨拶がありました。

こういうところ、私結構好きなんですよね。

虚から実へ戻る一瞬。

新之助さんの曽我五郎が良かったかどうかというと

それはなんとも言えないのです。

但し、私がこのお芝居ですごいと思ったのは、

他の共演の方々が大先輩ばっかり(当たり前だけど)、

特に尾上菊五郎さんと市川左團次さんという長老を相手に

新之助さんが堂々と演技をする姿なのです。

菊五郎さんは挨拶の時以外は、祐経でしたし、

左團次さんも小林朝比奈でした。

演者が子どもだからといってそちらに寄せるのではなく、

あくまでも芝居の中での人物を演じている舞台で

その圧をものともしない新之助さんの舞台度胸には頭が下がりました。

彼はもっと演技の力を磨いてほしいと思いました。

舞踊も演技も力をつけて、

もっともっと大きな役者さんになってほしいと思いました。

成田屋の看板がなくても人を魅了する役者に、

その資質がキラリと光る新之助さんでした。

それを見られたことがいちばんの収穫だったと思います。

外郎売の長台詞についてはこちらからお読みくださいね

歌舞伎十八番(おはこ)とは?その演目、意味、由来、市川海老蔵との関係は?有名な外郎売の台詞も紹介。(画像あり)
「十八番(十八番)」という言葉を聞いたことがあると思いますが、 それが歌舞伎からきているってご存知でしたか? 今日は、「歌舞伎十八番」について紹介します。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).p...



 

三、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)

武蔵坊弁慶  市川 海老蔵改め團十郎

源義経    市川 猿之助

亀井六郎   坂東 巳之助

片岡八郎   市川 染五郎

駿河次郎   尾上 左近

常陸坊海尊  片岡 市蔵

富樫左衛門  松本 幸四郎

後見     市川斎入

【感想】

「勧進帳」も成田屋十八番の一つです。

あまりにも有名すぎて、説明も不要かと思います。

本公演は、弁慶を市川團十郎さん、

源義経を市川猿之助さん、冨樫を松本幸四郎さん、

と、同年代の実力者が周りを固めています。

本音を言うと、この顔ぶれは本公演でも可能な顔ぶれなので、

できればもう少し大きな方との対峙が見たかったなあと言うところです。

特別公演では、源義経を坂東玉三郎さん、冨樫を片岡仁左衛門さんが務めました。

このお二人との対峙で見られたら嬉しかったのですが、

お二人も長丁場は体力的に厳しそうなのでね~。

そうなると、しつこいけれど中村吉右衛門さん、中村勘三郎さん、坂東三津五郎さんの損失が響きます。

まあそれは置いておきましょう。

お芝居はとてもよかったです。

弁慶、冨樫の対立もバランスが良く、

セリフの応酬、お互いに詰め寄る間などスムーズに楽しむことができました。

ただ、強力が義経と見破られてからの展開がちょっと早すぎるかなと思ったところ。

弁慶、冨樫双方に肚で考える間がある方が私的には好みです。

義経に対しては、平伏までいかなくても、従として主を敬う姿勢は

伝わってきました。

この2人の会話の部分もお芝居の肝だと思って見ているのですが

特に違和感なくストーリーに沿っていたと思います。

弁慶は、1時間の中で一行を率いる役、緊張感ある冨樫との応酬、

義経に対する思いやお酒を飲んでの舞、

さらには一行を先に行かせて六方での引っ込みまで

様々な顔を見せる魅力的なお役だなあと思っています。

團十郎さんの弁慶は、弁慶らしい弁慶だなあと

最後まで楽しんで見ることができました。

四天王を務めた若手はいい勉強になっただろうな~

あの中から主要3役を演じる方が出るかもしれませんね。

勧進帳についてはこちらもお読みくださいね

勧進帳【歌舞伎】のあらすじ、登場人物、見どころ。弁慶役者は誰?海老蔵との関係は?
歌舞伎十八番「勧進帳」、 数ある演目の中でも人気が高い作品の一つです。 私も、このお芝居が大好きで、何度となく観ていますが、 観るたびに感動を覚える作品です。 歌舞伎初心者にもオススメの演目、 その魅力をお伝えします。 この投稿をInsta...



 

13代目市川團十郎白猿襲名披露11月歌舞伎座公演夜の部の演目と感想

13代目市川團十郎白猿襲名披露11月大歌舞伎夜の部は、

16時開演です。

感想は、観劇したら追記しますね。

それまでは、演目と見所だけ紹介します。

一、歌舞伎十八番の内矢の根(やのね)

曽我五郎   松本 幸四郎

曽我十郎   坂東 巳之助

馬士畑右衛門 中村 吉之丞

大薩摩文太夫 大谷 友右衛門

この演目も荒事です。

成田屋十八番の中の一つ、

矢の根を抱えて居眠りする五朗が可愛いのです。

幸四郎さんの五朗は、どんな様子なのでしょうね。

昼の部は、本当に襲名のお祝いにあった

華やかで江戸歌舞伎らしい演目で楽しめました。

 

 

二、十三代目市川團十郎白猿・八代目市川新之助  襲名披露 口上(こうじょう)

海老蔵改め市川 團十郎

初舞台市川 新之助

松本 白鸚

片岡 仁左衛門

坂東 玉三郎(22~28日)

市川 左團次

中村 梅玉

尾上 菊五郎

【感想】

初日に、オンライン配信でこの口上を拝見しました。

はじめに、松本白鸚さんから、

親戚筋として、團十郎さん、新之助さんの紹介と代表のご挨拶がありました。

丁寧な言葉の中にも、活躍を期待している

暖かい先輩の思いが感じられるお言葉でした。

続いて、中村梅玉さんから、

12代目の團十郎さんとは同級生だったと思いで話。

その上で、これからの成田屋として

ご本人なりの覚悟を持っていると話し、

新之助さんにも期待しているとご挨拶をされました。

その次が尾上菊五郎さん。

菊五郎さんも12代目の想いで話を語りました。

そして、團十郎さんのことは暴れん坊将軍と・・・笑

菊五郎さんの思いはあるのだろうけど

長老として締める挨拶というところですね。

続いて、片岡仁左衛門さん。

仁左衛門さんも12代目の思い出を語り、

そばでチョロチョロしていた子が立派になられて、と

長く見てきた先輩としての心情を語りました。

加えて、夜の部の自分のお役、なんだっけ?とお隣に聞きながら、

あまり好きなお役じゃないけどがんばりますとのことでした。

最後が市川左團次さんのご挨拶。

ご本人はすでに高みに登られているので、

新之助さんのことをご贔屓に、とかたり

客席からも失笑らしき笑い声が聞こえてきました。

全員のご挨拶が終わってから、

松本白鸚さんの導きで

團十郎さんが成田屋の睨みを披露しました。

「型ばかりでございますが、一つにらんでございまする」

中央で片袖を抜き、グイッと睨みをきかせました。

配信で見ると超ドアップ!!

やっぱり、成田屋のこのスタイルは場が盛り上がりますね~。



三、歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)

河東節十寸見会御連中

花川戸助六   市川 海老蔵改め團十郎

三浦屋揚巻   尾上 菊之助

髭の意休    尾上 松緑

三浦屋白玉   中村 梅枝(7~20日)

坂東 玉三郎(22日~28日)

朝顔仙平    中村 又五郎

福山かつぎ   市川 新之助(初舞台)

男伊達山谷弥吉 坂東 彦三郎

同  田甫富松 坂東 亀蔵

同  竹門虎蔵 中村 萬太郎

同 砂利場石造 大谷 廣太郎

同  石浜浪七 市川 青虎

傾城八重衣   中村 児太郎

同  浮橋   大谷 廣松

同  胡蝶   中村 莟玉

同  愛染   市川 團子

同 誰ヶ袖   市川 笑三郎

茶屋廻り    中村 玉太郎

同       市川 男寅

奴奈良平    市川 九團次

国侍利金太   市川 男女蔵

遣手お辰    市川 齊入

通人里暁    中村 鴈治郎

三浦屋女房   中村 東蔵

曽我満江    中村 魁春

白酒売新兵衛  中村 梅玉

くわんぺら門兵衛 片岡 仁左衛門

口上 松本 幸四郎

助六ってどんな話?かはこちらもご覧くださいね。

助六由縁江戸桜(歌舞伎)のあらすじ、登場人物、成田屋十八番の人気演目
歌舞伎十八番の中でも屈指の人気演目、「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」について紹介します。 5月に予定されている、市川團十郎白猿の襲名披露公演でも上演予定、 揚巻は誰がやるのか、気になって仕方ない・・・笑 あ、もうわかっている...

読んでくださりありがとう存じまする。





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