歌舞伎座公演10月(2020)!演目スケジュールと第2部・第3部・第4部の観劇感想

新しい生活様式の中での歌舞伎座公演。10月大歌舞伎が開幕しました。

8月9月に続いての4部制は変わらずで、

新型コロナウイルス対策はバッチリです!!

10月は、あの大御所、片岡仁左衛門・松本白鸚も歌舞伎座に帰ってきます。

これは絶対観なきゃでしょ~~~



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歌舞伎座公演10月初日明けました

10月2日(金)秋晴れの素晴らしい日に、

歌舞伎座10月大歌舞伎が初日を開けました。

SNSには、出演者やファンからの祝福のメッセージが並んでいました。

最近、ドラマやバラエティなどテレビでも歌舞伎役者の姿を見ることはできますが、

やっぱり役者は舞台に立っている姿を見たい!

新型コロナウイルス感染は、なかなか終息が見えませんよね。

そんな中、外出するのは、家族や仕事の関係上、ちょっとはばかられるのですけど、

歌舞伎座の安全対策はバッチリなので、その点は安心なのです。

私も完全防備をして、観劇に出かけますよ。

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本日、十月大歌舞伎の初日を迎えました。 公演が出来る事に感謝し、一か月勤めていきます😊 #石切梶原 #色奴 #中村隼人

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歌舞伎座公演10月(2020)情報:演目・あらすじ・出演役者・上映スケジュールについて

それでは、歌舞伎座10月の公演情報をお知らせしますね。

4部総入れ替え制は、先月と変わりません。

1部の上演時間は短いですが、珠玉の作品を役者が情熱を込めて演じてくれるので、

1幕だけでも楽しめると思います。

はじめにお伝えしておくと、今月も幕見席は設定されていませんでした。

上演期間は、10月2日(金)~27日(火)で、休演日が8日(木)と19日(月)となっています。

上演時間は、下の表を参考になさってくださいね。

演目 上演時間
第1部 「京人形(きょうにんぎょう)」 11:00~11:38(38分)
第2部 「双蝶々曲輪日記・角力場(ふたつちょうちょうくるわにっき・すもうば)」 13:30~14:16(46分)
第3部 「梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)」 16:20~17:29(1時間9分)
第4部 「口上(こうじょう)・楊貴妃(ようきひ)」 19:30~20:30(1時間)

第1部「京人形(きょうにんぎょう)」銘作左小刀

〈配役〉

左甚五郎 中村 芝翫

女房おとく 市川 門之助

娘おみつ実は義照妹井筒姫

坂東 新悟

奴照兵  中村 福之助

栗山大蔵 中村 松江

京人形の精 中村 七之助

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〈簡単あらすじ〉

彫り師として有名な左甚五郎を主人公にした舞踊劇です。

左甚五郎は、廓で見染めた小車太夫のことが忘れられずに

太夫に生写しの人形を掘り上げます。

その人形を相手に酒を飲み始めると

あら不思議!人形が動き出します。

しかし、なぜか姿は女性なのに、男性の仕草。

そこで、廓で手に入れた太夫の手鏡を人形の懐に入れると

たちまち女性らしい仕草となります。

喜んだ甚五郎は人形相手に踊り出すという、

華やかでユニークな舞踊の舞台です。

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芝翫の男らしい舞踊、立ち回りと

中村七之助の美しさを堪能できる小品だなと思います。

短い演目ですが、登場人物も多く、

後半の絡みがどうなるのか期待が膨らみますね~。

第2部「双蝶々曲輪日記・角力場(ふたつちょうちょうくるわにっき・すもうば)」

〈配役〉

濡髪長五郎 松本 白鸚

藤屋吾妻  市川 高麗蔵

茶亭金平  松本 錦吾

山崎屋与五郎/放駒長吉

中村勘九郎

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六代目中村勘九郎、歌舞伎役者で、名門中村屋の若き当主でもあります。 2019年のNHK大河ドラマ「いだてん」では 金栗四三役を熱...

〈簡単あらすじ〉

大阪堀江の角力小屋は、多くの見物客が訪れ大にぎわいです。

それというのも、人気力士の濡髪長五郎と、

素人力士の放駒長吉の一本勝負があるからです。

大抵の人の予想を覆し、勝負は長吉が勝ちます。

しかし、これには裏があり、

義理のある山崎屋の若旦那与五郎と遊女吾妻と仲を取り持つために

長五郎がわざと負けたのです。

それを知った長吉とはにらみ合いとなりますが、

再会を約束してその場は別れます。

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9月歌舞伎座では、双蝶々曲輪日記のもう一つの人気演目「引窓」が

上演されました。

この時の主人公濡髪長五郎を演じたのが、

今回演じる松本白鸚の実の弟中村吉右衛門でした。

違う場面なので、人物描写にも変化はあると思いますが、

ベテラン2人がどう役を作るのかがすごく興味ありありです。

元気一杯の長吉を中村勘九郎が演じることも、

2人の組み合わせが楽しそうだなあと思います。

とても人気の高い演目なので、初心者オススメの一昨ですね。

引窓(ひきまど)・角力場(すもうば)は、世話狂言の名作として、 度々上演されている演目です。 この2つは、「双蝶々曲輪日記(ふた...



第3部「梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)」

鶴ヶ丘八幡社頭の馬

〈配役〉

梶原平蔵景時 片岡 仁左衛門

六郎太夫娘梢 片岡 孝太郎

保野五郎景久 市川 男女蔵

奴菊平    中村 隼人

大名山口十郎 市川 男寅

同 川島八平 中村 玉太郎

同 岡崎将監 中村 歌之助

大場三郎景親 坂東 弥十郎

青貝師六郎太夫 中村 歌六

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〈簡単あらすじ〉

鶴岡八幡宮に、平家方の武将が参詣しています。

そこに、源氏方の六郎太夫と娘の梢が、

刀を買って欲しいとやってきます。

刀の目利きを頼まれた、梶原平蔵景時は、

稀代の名刀であると鑑定をしますが、

それを、二つ胴(2人の罪人を重ねて斬ること)で

試すことになります。

しかし、罪人が一人足らず、

金の工面に困った六郎太夫が自らの身体を差し出します。

試し切りを請け負った平蔵、刀を振り下ろしますが・・・。

*詳しいあらすじはこちらも参考になさってくださいね。

歌舞伎演目、「梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)」の あらすじ、見どころ、登場人物をサクッと説明いたします。 こ...

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これも人気狂言です。

私としては、罪人を試し斬りに使うという発想が

受け入れ難く、お芝居とはいえちょっと避けてきた演目。

でも、片岡仁左衛門が演じるならばやっぱり見ないとなあと思います。

中村歌六の六郎太夫は、安定感ある演技が見られそうなので、

にざ様の名将ぶりをじっくり堪能したいと思います。

第4部「口上(こうじょう)・楊貴妃(ようきひ)」

映像×特別舞踊公演

〈配役〉

口上・楊貴妃 坂東玉三郎

坂東玉三郎は、歌舞伎女方のベスト1といってもいいでしょう その美しさ、華やかさ、艶やかさ、舞台上ではひときわ光を放つ役者です。 ...

〈簡単あらすじ〉

中国唐の時代、玄宗皇帝は亡くなった愛妾楊貴妃への思いが忘れられません。

そこで、仙術を会得した方士を呼び出し、

その魂を探すように命じます。

方士は、玄宗からの手紙を持ち、蓬莱山にある宮殿に向かいます。

そこに現れた楊貴妃は、在りし日の美しい姿を見せるのです。

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私が以前観た時は、玄宗皇帝と方士もいたなあ

という記憶があるのですが、

出演は坂東玉三郎のみですね。

玉三郎の美の世界をじっくり味わえる舞踊劇です。

9月の「鷺娘」に引き続き、

玉三郎ならではの美しく豪華な舞台を楽しめると思います。



歌舞伎座公演10月(2020)の観劇の仕方

では、見る演目を決め、チケットを取り、いざ歌舞伎座へ!

次のステップで紹介するので、わからないところだけ確認してみてくださいね。

ステップ1:歌舞伎座へ行く

歌舞伎座は、東銀座の交差点のすぐ横に立っています。

最寄駅は東京メトロ日比谷線・都営浅草線の東銀座駅です。

JRをご利用の方は、新橋駅か有楽町駅(ちょっと遠いかも)

東京メトロ銀座線や都営丸ノ内線をご利用の方は、銀座駅からも徒歩圏内です。

所在地 〒104-0061

東京都中央区銀座四丁目12番15号

アクセス 東京メトロ日比谷線・都営地下鉄浅草線東銀座駅すぐ上

東京地下鉄各線銀座駅徒歩10 – 15分

歌舞伎座のサイトはこちらです。

https://www.kabuki-za.co.jp

到着したら、ぜひ、劇場の写真も撮ってくださいね。

インスタ映えしますよ~。

ステップ2:イヤフォンガイドを借りる(必要な方のみ)

9月から、イヤフォンガイドが貸し出しとなりました。

イヤフォンガイドとは、文字通り、

内容や役者の説明など、をわかりやすく解説してくれる音声ガイドです。

ポケットサイズの機器を借りて、座席で聞くことができるのです。

簡単なあらすじは、パンフレットに書いてありますが、

より「知りたい」気持ちがある方は、

利用すると、うんちくな話も聞けるのでおもしろいですよ。

初日に行った時は、

劇場入り口の左手側、普段は幕見席に並ぶスペースに

貸し出し用のワゴンが出ています。

雨天時は地下広場になるそうです。

貸し出し料金は500円オンリーです。

ただし要注意!

現金、カードは扱わないということで、

交通系ICカードとくまどりんカードのみの精算となっています。

詳細はこちらをご確認くださいね。

https://www.eg-gm.jp/e_guide/event.html

ステップ3:歌舞伎座に入場する

歌舞伎座の入場は、開演40分前からです。

正面の入り口に3~4列に並んで入場します。

足元に立ち位置のマークがあるので、

空間を開けてお並びくださいね。

入り口前には、歌舞伎座入場時の注意事項も書いてあります。

入場時の手順は

①チケットを見せ、自分でもぎって指定の箱へ入れる

②サーモグラフィーで体温チェック(スタッフが)

③手指の消毒(自分で)

④台の上の無料パンフを取る(自分で)

という順番です。



ステップ4:座席を確認する

劇場の中に入ったら、チケットを見て座席を確認しにいきましょう。

座席表はこちらです。

西側の席は、左手のエスカレーター、

東側の席は、右手のエスカレーターを使うと近いです。

1階席はそのまま入れます。

席は2階、3階という方も、

1階の雰囲気を見てみるのはオススメです。

特に、花道の出入り口は2階、3階からは見えませんからね。

ただし、花道に乗ったり、歩いたり、触ったりすることはできませんから、

そこは気をつけましょう。

ステップ5:トイレ&水分補給、時間があれば見学をする

トイレは各階にあります。

水分補給は持ち込みで構いませんが、

1階のエスカレーター近くに飲み物のみ販売している売店があります。

そこを利用するのもいいですね。

トイレにもソーシャルディスタンスの目印、

そして手指消毒液もあります。

時間がある方は、場内をゆっくり見学してはいかがでしょう。

今は、食堂も売店も閉まっていますが、

劇場の雰囲気を味わうのも素敵ですよ~。

私は、よく、名優のブロンズ像を見にいきます。

知らない過去の名優が、

確かに存在した証を感じることができるところが気に入っています。

ステップ6:5分前には席について見え方の確認を

どの劇場でも開演五分前にはブザーが鳴り、

着席のアナウンスが入ります。

慌ただしく席に着くと、

他のお客さまにも触るので注意ですね。

私が普段していることは、

5分前には席につき、見え方の確認、

オペラグラスのフォーカス調整、

パンフレットであらすじや役者の確認をします。

そうすると始まる頃には、

歌舞伎観劇の気分が盛り上がります!



ステップ7:観劇する

幕が上がったら、静かに観劇をしましょう。

もちろん、笑えるところは笑ってください。

泣きたいところは泣いてください。

マスクは必ず着用してくださいね。

いつもは、大向こうというかけ声をかける人がいるのですが、

残念ながら、現在は声をかけるのは禁止されています。

静かな雰囲気の中での観劇は、

寂しい気持ちもしています。

実は、ちょっと異常なんだと思っててくださいね。

その代わり、たくさん拍手をしましょう。

役者さんも、お客さまの拍手が何よりの励みになるって言ってますよ。

私は、お気に入りの役者が登場すると、

そこにロックオン!です。

オペラグラスでガン見しています。

でも、音楽や語りも好きなので、

耳も全開にして音を聞き取っています。

ステップ8:退場する

芝居が終わったら、係員の指示に従い、順番に退場します。

これも、密を避ける工夫の一つです。

慌てずに落ち着いて退場しましょう。

退場口は、正面の他に、左手、右手にもありますし、

西側のエスカレーターの後ろからは、

直接地下の広場に行けるエスカレーターもあります。

私は、すぐに帰りたいときは、こちらを利用します。

でも、写真を撮ったり、銀ブラしたいときは、

正面から出て歌舞伎座を仰ぎ見てから帰ることにしています。

私のような歌舞伎好きにとっては、聖地のような場所なのです。

ステップ9:お土産を買う

歌舞伎を見たらお土産も買いたいですね。

歌舞伎座1階の売店は、入場制限を行なっていますが、

歌舞伎座からも外からも入ることができます。

ちょっとしたグッズや、その月のオススメのお菓子なども

購入することができるんですよ。

地下の木挽町広場には、屋台村のように

様々なおみやげ物屋が並んでいます。

お菓子だけでなくて、江戸の風情を感じられる小物もあります。

最近話題の、カマキリ先生(市川中車・香川照之)プロデュースの子供服やグッズもおいています。

芝居の中盤、16~7日を過ぎると、舞台写真の販売も始まります。

プラプラするだけで、歌舞伎気分を味わえるから、

私も大好きな空間なのです。

歌舞伎座の思い出と一緒に、

素敵なグッズを選んで見てはいかがでしょう。

おまけ1:持って行くといいもの

それでは最後に持っていくといいものも紹介しますね。

・飲み物

・上に羽織るものや膝にかけるもの

(冷房が効いていると寒いです)

・オペラグラス

・折りたためるショッピングバック(お土産用)

ぜひぜひ歌舞伎座へ一度足をお運びくださいね~~。



歌舞伎座公演10月の観劇感想

ここからは、感想を書いていきますね。

第3部「梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)」感想

10月3日(土)に観劇してまいりました。

2月の菅丞相以来のにざ様(片岡仁左衛門)のお姿を拝見するのが、

第1の目的でした。

先に書いちゃうと、最初はちょっと声に違和感があったのですが、

芝居が進むにつれ、スタイリッシュで笑顔が素敵なにざ様の梶原に、

ぐいぐい引き込まれていきました。

舞台全体を通して、クスリと笑えるシーンが随所にあり、

この嫌なご時世を忘れて、心がほかほかしてきました。

出演役者さんの数も、8月、9月に比べて増えましたね。

あの人もこの人も元気そうで嬉しいななんて、

筋とは関係のないところで感動していました。

赤ら顔の俣野は、男女蔵さんぴったりのお役。

弥十郎さんの大庭は、この芝居ではどういう人かだったんだろう?

意外と凡人という設定なのかな?

歌六さんの六郎太夫は安定感、娘を思う気持ちが暑かったわ。

孝太郎さんの梢は若々しくて快活な様子。

それでは、印象に残ったところベスト3です。

ベスト3:クスッと笑える場面が楽しい

ソーシャルディスタンスを保った舞台演出、

どこで拍手をするか

タイミングも悩ましいです。

でも、この舞台、こんなに笑いあった?

と思うくらい、

所々でクスクス笑い声がおきました。

俣野役の男女蔵さん、

私は見るだけで笑えちゃう役者さん。

血気盛んだけど、なんとなく抜けてる感じがぴったりです。

死刑囚?の剣菱呑助、片岡松之助さんが演じていました。

この方、お名前の通りお酒で失敗した方、

そのことについての説明が、お酒混じりで、

聞いてるだけで酔っ払いそう。

最後もハッピーエンドなので、

みんなニコニコで終わるんです。

ベスト2:イケメン若手が勢ぞろい

この舞台は、イケメンの若手役者さんたちも

久しぶりに舞台に登場していました。

梶原方の大名3名、

市川男寅さん、中村玉太郎さん(2人ともオグリ党だ)、中村歌之助さん。

そして、書状を届ける奴に中村隼人さん。

セリフは、そんなにないけれど、よく通る声で意気を感じました。

隼人さんは、引っ込みのところにたっぷり間を取り、

見せ場を作っていました。

ベテランの芸もいいけれど、

若手が舞台に揃うのも活気が出るので嬉しいです。

ベスト1:にざ様の梶原がカッコよすぎる!

そして何よりも印象に残ったのが、

片岡仁左衛門さんの捌き役のかっこよさです!

このお芝居は、他の芝居では敵役になっている

梶原平三景時が、智勇に優れた武将として描かれています。

このかっこよさが、まさににざ様のダンディズムとバッチリ合うのです。

16年ぶりと言いますが、眼光鋭く目利きをする場面や、

一刀のもとに手水桶を真っ二つにする気迫は、

そのギャップを感じさせず、そこに梶原がいる、と思える

魂の入ったお役だったなあと思いました。

第一声がちょっと細く聞こえたので、

やはり長期間舞台から離れたことが響いているのか?

って心配しかけたのですが杞憂でした。

すぐに、いつもの朗々と明晰な声と立ち振る舞いに

見惚れたまま、1時間の舞台に引き込まれました。

このお芝居は、昨年から違う役者さんで上演されていますが、

役者が違うと雰囲気も変わって面白いなあと思いました。



第4部「口上(こうじょう)・楊貴妃(ようきひ)」観劇感想

10月3日(土)に感激してまいりました。

9月のスタイルとほぼ同じで、

前半は、歌舞伎座の内部を映像を使いながら説明し、

後半は、「楊貴妃」を映像と舞踊で組み立て表現した内容でした。

役者から見た客席を、大道具さんが描いてくださっている背景が、

奥行きがあり、なんとも言えない魅力に満ちていました。

役者さんたちは、この景色を見ながら、

演技をしているのか、、と思うと背筋が伸びるような気持ちがしました。

それでは、印象に残ったことのベスト3です。

ベスト3:坂東玉三郎の楽屋が見られた!

歌舞伎座の構造を案内するシリーズ2回目は、

なんと、坂東玉三郎の楽屋へお邪魔することができました。

紋が染め抜かれた暖簾をくぐると、

スッキリとした和室に、化粧台が鎮座していました。

20年以上使っているという桑の化粧台は、

よく手入れされていて光を反射していました。

化粧台に置かれた化粧用具も興味をそそるものばかり、

とにかく全てが美しいのです。

美しい方、一流の方は、使うお道具も厳選し、

美しいものを揃えていらっしゃるんだなあと思いました。

また、錦絵が貼られた屏風にも、

役者の美意識、プロ意識が込められているように思いました。

ベスト2:歌舞伎座の構造、可能性にワクワクした

歌舞伎座の構造を映像で見せてくださるのですが、

2013年に建て直された劇場のつくりは、

まだ見た目も新しく、最新の設備が

芝居を支えていることを実感できるものでした。

回舞台やせり上がりなど、

舞台上の演出の可能性が広がり、

新しいスタイルのお芝居にも対応できる懐の深さが

歌舞伎座の威力であることを実感しました。

その構造の中でも

私が素敵だなと思ったのが揚幕の内部です。

玉三郎さんが、

「ここは特別な場所」とおっしゃった意味に共感できました。

ここから、花道を通って舞台に出る、

その瞬間、役者さんたちは何を考えているんだろうと

あれこれ想像してしまいました。

ベスト1:輝くばかりの美しい楊貴妃にクラクラ

「楊貴妃」は、まだ上演している舞踊ということで、

たっぷりと舞を見せてくださいました。

玉三郎さんにとって、楊貴妃は憧れの存在だったそうです。

京劇の関係者とも少なからずご縁があったようで、

京劇の手法も交えた独特な振りの舞踊として

人気の高い演目なんだそうです。

確かに、衣装や、仕草は、歌舞伎のものとはちょっと違います。

しかし、玉三郎さん独特の世界観は、

歌舞伎、京劇というジャンルを超えて、完成されたものだと感じます。

うっとり~~です。

とにかく、見ているだけで幸せな気分になれる美しい舞踊でした。

ストーリー上は、ちょっと切なく悲しい心情も描かれているのですが、

それでもうっとり~~とその世界に浸れる幸福な時間でした。

幕が降りてから、2回また上がったんですけど、

あれは演出上なのかな?

それとも2回目はサービスかな?

そこはよくわかりませんので、

ぜひ、どなたか確かめに行ってください。

見る価値のある舞台ですよ。



第2部「双蝶々曲輪日記・角力場(ふたつちょうちょうくるわにっき・すもうば)」観劇感想

双蝶々曲輪日記は、9月に「引窓」が上演されたばかり。

濡髪長五郎を演じたのは、中村吉右衛門さん。

この「角力場」では、松本白鸚さん。

因縁対決みたいじゃないー?って

どこかにチラリと思いもあったりします。

この「角力場」は、物語の発端となる場、

2人の長が出会う場面、

46分と短いお芝居でした。

10月14日(水)に観劇しました。

では、印象に残ったところベスト3です。

ベスト3:脇役の出番の場が嬉しい

歌舞伎では、主要な役に目がいくことが多いのですが、

今回は、短い登場の脇役さんにも素敵な場面がありました。

相撲の弟子役の山左衛門さん、宇十郎さん、

ヌーボーとした風情で笑いを誘いました。

若い者役は、中村屋一門ではおなじみの

小三郎さん、いてうさん、仲助さん、

セリフが聞けて嬉しかったなあ。

短いお芝居でも、

出演者がしっかり出番があるのが嬉しい一幕でした。

ベスト2:松本白鸚、貫禄の長五郎

久しぶりに舞台に姿を見せた松本白鸚さん。

貫禄のある長五郎を見せてくれました。

恩のある方のために負けたとしながら

その胸中の誇りのような感情が、

長吉を相手のやりとりの中に

見ることができました。

「引窓」の長五郎は、

1人の人間としての心情を細やかに見ることができたのですが、

この「角力場」では、人気絶頂の力士としての大きさが、

より鮮明に表現されていたと思います。

ベスト1:勘九郎さ、2役演じ分け!元気もらった!

中村勘九郎さんが、世間知らずのボンボンと

放駒長吉の二役を演じ分けていました。

2人とも自分の感情を偽らない

真っ直ぐな思いで人に接するタイプと

見受けられましたが、

並べてみるとその生い立ちも現状も

全く違うタイプです。

勘九郎さんは、それぞれの特徴を

表情、声のトーン、身体の使い方などを描き分け、

どちらも生き生きと演じていたなと思います。

与五郎では、独特な力の抜き加減、

長吉では、直情型の熱血かん、

どちらも見ていて元気をもらいました。

勘九郎さん、どんどん素敵な役者になっていくなあ。

そのうち、お父様も超えてくれるかしら。

と期待に胸躍らせた第2部でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

観劇したら、どんどん追記していくので、楽しみにしていてくださいね!

今月も、歌舞伎を楽しみましょう!!

読んでくださり、ありがとう存じまする。